恥ずかしくてたまらない。

相談者名
りぶ
こんにちわ。

最近とても感じることですが、人前が恥ずかしくてたまらないのです。
今まではボーイッシュな女性のキャラクターできました。でも実は恥ずかしがりやを隠してました。

でも最近、女性なのだから女性らしくしよう、というのを意識し始めたら周りから見られることがとても恥ずかしくて恥で馬鹿にされるのも屈辱でたまりません。自分のことも自分で責めています。

小さいころから家族にも女の子であることをけなされてきました。母は私を太っているくせにとか、どうせ無理だよとか、ばっかじゃない?とか平気で言ってきました。父もとても恥ずかしがりやです。誰も安心できる人がいなかったので、男の子のようになることで強くなれた気がしていたのだと思います。

今、大きくなって自分を思い返す時間が増えてきて、自己嫌悪がものすごく激しかった自分を発見しました。心の中で女の子でもいいんだよと許可しました。でもいけないんだ!と自分に暗示をかけてきたせいか、人前に出ると強がったり、わざと3枚目役を演じたりして、自分の思っているようなやさしくて余裕のあるあたたかい女性にどうもなれないでいます。

一体どうしたらいいでしょうか?教えてください。

カウンセラー
伊藤昌代
りぶさん、はじめまして。伊藤と申します。
ご相談ありがとうございます。よろしくお願いしますね。

メール拝見しました。

りぶさんは、最近、人前が恥ずかしくてたまらないのですね。
それは、
> 女性なのだから女性らしくしよう、というのを意識し始めた
ご自身を周りの人に見られるからなんですね。
恥で馬鹿にされる屈辱を感じたり、自分のことを責めてしまうのはお辛いことですね。

今、りぶさんは、女性らしくしようと意識し始めたなかで、ご家族からも女の子であ
ることをけなされたことも思い出されているのですね。
お母さまから言われたことは、嫌だったことでしょう!
私自身の経験を書かせて頂きますが、私は10代~20代前半まで、とても太っていたん
です。すると、オシャレしたくても、洋服は15号だから可愛い服って当時はほとんど
ないし、恋をしたいなと思ってみても、同級生でモテル子というのは、スタイルが良
くオシャレな女の子なのを目の当たりにするわけで、、自分が太っていることは自分
自身がよく知っていましたね。
また、私は小学生になってからピアノを習い始めたのですが、その時にやはり母から、
どうせ今から習っても、音楽では将来生活は出来ないよ、と言われ、音色に惹かれて
習いはじめた私としては、
「無理かもしれないけれど…、ピアノが弾きたいんだよ!!」と思ったものでした。
またまた、母の日に手作りの小物入れをプレゼントした時も、こんなモノを作ってい
る時間があるのなら、家の手伝いをするか勉強しなさいと叱られたこともありました。
……私の感動や色んな気持ちが全然受け止められていない!って感じで、それは、
寂しくて悲しい経験でした。
受け止めて欲しいという気持ちから心理学やカウンセリングに興味を持ち、学んだ今
だからこそ、当時の母は、自身こそが太っている自分を持て余していた、とか、
家事や育児、それ以前の人生で、我慢することがとても多い人だったから、
好きなことを好きなようにしている私が危なっかしく、超我が侭に見えたのだろう、
とか理解出来る部分もありますが、当時はやはり、その洋服とても似合うよ、とか、
にっこり笑っていると可愛いよ、とか、たとえ下手でも頑張って練習しているのを応
援して欲しかったり、とか、ありがとうと言って欲しかったり、とかしましたね。

りぶさんは、如何でしょうか? あの時にお母さんから言って欲しかったこと、
恥ずかしがりやのお父さんにして欲しかったことって、何だったのでしょうね。。。
でも、それがなくて…りぶさんは、お家の中で安心感を得ることが出来なかったり、
「女の子のままでいる」ことが難しかったんですね。

> 今、大きくなって自分を思い返す時間が増えてきて、自己嫌悪がものすごく激し
> かった自分を発見しました。心の中で女の子でもいいんだよと許可しました。

はい、女の子の自分を封じ、男の子のようになることは、自己嫌悪感を作っていたの
ですね。
だから、大きくなった今、改めて、女の子でもいいんだよと許可してあげたのですね。
でも人前に出ると強がったり、わざと3枚目役を演じたりしてしまうりぶさんがいて、
…歯がゆい感じ、でしょうか。。。

今回ご相談頂いた内容から、私がお伝えさせて頂けるかと思うのは3点あります。
一つが、いけないんだ!と自分に暗示、のような、ブレーキのような思いについては、
りぶさんが既にしてくださっている「許可」って、やはり、とても有効です!!
但し、一回ではなくて、「女の子ではいけないんだ!」という思いが蘇る度に、
「女の子でいいんだよ」と何度も何度も自分を許してあげてくださいね。

二点目が、いけないんだ!という暗示を感じる時、小さい頃、りぶさんが悲しかったり、
怖かったり、情けなかったりといった辛い感情が思い出されるのだと思います。
けれども、今のりぶさんは、何かのきっかけで、女性なのだから女性らしくしよう、
と意識し始めた人、です。
辛い思い出や感情は「古傷」です。これまでお話を伺ってきた中でいつも私が感じる
ことは、“癒される時にその感情が浮かび上がってくる”ということです。
女性らしくしようというりぶさんの思いは大きなものだったのだと感じます。
女性らしい私、で何をしますか?何を見ますか?どんな言葉を誰に伝えますか?
そういったものと、「古傷」どちらを選ぶか…本当は明白ですよね。
りぶさんの好きな方を好きな量だけ、選んでいいんだって考えてみてくださいね。

最後に、聞いたお話を。りぶさんは宝塚歌劇をご存知ですか。女性だけでしている、
美しいお芝居やショーの舞台で、男役さん、女役さんがいるんですが、劇団退団後、
女性らしいのは男役さんだった方が多いのだそうです。髪を伸ばしたり、美しいスカー
ト姿だったり、女優業はせずに結婚していたり。なぜかというと、「それが楽しいか
ら」ってコメントを見たことがありました。男役を演じる為に、男性らしさを追求す
るということは、逆説的には、とても女性らしさを意識することになるんですね。
りぶさんにとっては、○○だから私は女の子じゃいけないんだ!と考えた○○が、
「理想」として作られたんだと思います。それが、
> 自分の思っているようなやさしくて余裕のあるあたたかい女性
かもしれませんね。
理想だから、とても遠くに感じられるのかもしれません。
ですが、折角のいいイメージを格下げするのは勿体ないので、なかなか上手くなれな
いと感じられるなら、まずは、そんな感じの人、りぶさんが魅力的だなぁと感じる人
とお友達になってみることをお勧めします。
立ち居振る舞い、考え、クセなどを真似ることから始めると簡単です。
○○もしやすくなると思います。するとそれが、りぶさん“らしさ”になるんです。
りぶさんらしい、やさしくて余裕のある女性にきっとなれます!

女性らしくしようと意識し始める、自己嫌悪がすごく激しかった自分を認める、のは、
もしかすると、勇気が要ることだったのではないでしょうか。
それとも人・時・場の変化などによって、簡単でしたか。。
私は、今、りぶさんがこの場所まで辿り着いたことに、まずは拍手を贈りたいですね。
ようこそ!と。
そして、上にも書きましたが、りぶさんは、好きな方を好きな量だけ選んでいいんだ、
ってこと信じてあげてくださいね。

また機会があればお話聞かせてくださいね。
ご相談ありがとうございました。

伊藤昌代

この記事を書いたカウンセラー

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