紗絵さん、こんにちは。ながのと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。二人しかいない職場でのコミュニケーションの問題、しかも相手は自分の話しかしない人と なると頭を悩ませますよね。内容が笑いを誘うものであればまだ耳も貸せるでしょうけれど、 毎日愚痴ばかりだとさぞお困りだと思います。気分も滅入ってきますよね。 相手の方の頭の中はほぼ1日、自分の家族を中心にそこから関係のあることだけに関心が 向いていらっしゃるのでしょうね。 他のことに興味を持ったり、受け入れようという心の余裕がないようにも思います。 また、紗絵さんがおっしゃるように”理想の母親””理想の夫婦””理想の妻”が彼女に常に イメージされているとしたら”理想の同僚”というのもあるでしょうから、それを紗絵さんに 求めてきているのかもしれません。 愚痴は聞かされるほうは決してよい気分にはなりませんが、言っている本人もそのときは 一時的にスッキリとした気分になったとしても、決して幸せな気持ちではないんですよね。 なぜ幸せではないかというと、愚痴をいう人はたいてい物事の悪い面や、出来ていない面、 あるいは持っていないものといったマイナスの部分しか見ていないので、心の中は常に不満や 不平が渦巻いているからです。 傍から見るととてもしんどい生き方ですが、おそらくその人にとっては不平不満があることが 普通の事になっているので、それがしんどいということにさえ気付いていないかもしれません。 彼女が他人に対してそれだけマイナスの面を観察しているということは、自分自身に対しても 同じくらいのマイナスの面しか見ていないと思います。 自己嫌悪もかなり強い方なのかもしれませんね。 しかし紗絵さんがその彼女に対してどれだけ不愉快な気持ちになっても、彼女が紗絵さんを 思い通りに動かすことができないように、紗絵さんも彼女を思い通りに動かすことができない ものです。 紗絵さんがこの状況に変化を起こしてみたいと思われるのであれば、まったく違う形で アプローチしてみることをお勧めします。 たとえば、彼女の持っている価値を伝えて褒めてあげる、やっていることに対して感謝の 気持ちを伝えるというのはいかがでしょうか。 その人がネガティブな部分しか見れないのであれば、彼女の中のポジティブな部分を見つけて 教えてあげるのです。 たとえば「いつも向上心を持ってありますよね」とか「家族の話が多いのでそれだけ 大切にしているんですね」「気遣うお気持ち、ありがとうございます」など。 物事には両面の見方がありますから10個愚痴に対しては10個よいところが見つかると思います。 他人のよいところを見つけることは、自分の中のよいところを見つける練習にもなりますし、 その結果自分をより好きになるというオマケもついてきますよ! ただしこれは紗絵さんがやってみようと思えるときでよいと思います。 こちらも心の余裕があるときでないと、なかなか気力も出てきませんものね。 普段は自分自身の心をもっとハッピーにすることに目を向けてみてくださいね。 彼女が愚痴ったり、思い通りにいかないと腹を立てるのは、あくまでも彼女の問題ですので、 それは彼女一人で向き合わせて、傍で静かに見守りましょう。 紗絵さんの心が少しでも軽くなりますように。 晴れ晴れとした気分で職場にいける日が増えるといいですね。 今回のご相談、ありがとうございました。 |