他人と親しくなれない(嫌われやすい)

相談者名
しまりす
はじめまして、34歳の主婦です。対人関係の「いつも人に不快感を与えてしまう」という相談事例を読んだのですが、私はまさにこの相談者と同じような状態です。本当にどこに行っても居場所がなく、生きづらさを感じてしまいます。

事例集の方が書いてらしたように、2回目に会った時に気まずかったり、こちらから挨拶しないと無視されます。その度に「私とは親しくなりたくないのだな」と寂しい気持ちになります。もともとシャイなのですが、社会人になってからは「もう大人なのだし、受け身ではいけない」と自分から挨拶したり、話しかけたりと努力をしてるつもりですが、空回りしてしまいます。余計な事を言ってムッとされることも多いです。自分で今のは失言だったと思えることもあれば、他の人だったらそうでもないのに私だからというものもあります。距離の取り方が下手で、私は親しいつもりでも、相手の方はそう思ってないからでしょう。初対面の場合、相手の方から話かけられることはほとんどなく、こちらから挨拶しても無視されることが多いです(こっちをちらっと見て「あー」とかいう程度)。他の人はどのようにして仲良くなるのだろうとか、他人の表情が気になって、ジロジロ見てしまう傾向があります。なるべく見ないようにするのですが、ついつい見てしまいます。私の雰囲気・顔つき・しゃべり方、全てがいけないのだとわかってるのですが、どうすれば改善できるのでしょうか。ファッション・化粧・髪型を変えたり、話し方教室に行った方がいいですか?好かれないのは第一印象が悪いからだと思うのです。私の印象は、オドオドして卑屈+暗くて感じ悪い反面、なれなれしくて気持ち悪いのだと思います。

長々と支離滅裂な文章を読んでいただいてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
根本裕幸
しまりすさん、こんにちわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

> はじめまして、34歳の主婦です。対人関係の「いつも人に不快感を与えてしまう」という相談事例を読んだのですが、私はまさにこの相談者と同じような状態です。本当にどこに行っても居場所がなく、生きづらさを感じてしまいます。

そうするといつも不安、恐れといった感情に支配されてしまいますよね。
そんな表情がいつしか当たり前のようになってしまうのかな。
それはしんどいですよね。

いつも周りに気を使い、自分を隠し、できるだけ目だたないようにされてしまうのかもしれませんし、または何も話せなくなることもあるのかもしれません。

そうすると、まるで「忍法・隠れ蓑の術」を使うがごとく、しまりすさんの印象というのは、相手に残らなくなると思うのです。
相手に合わせ、自分を隠せば、自然とそうなりますよね。

それが2回目以降の気まずさや無視を作ってしまうのかもしれません。

人というのは意識(思考)で付き合うよりも、感覚的なもの(印象や雰囲気)を重視してしまうものですもの。

また、これは意外な盲点かもしれませんが、初めて人と知り合うときは、相手がどんなに百戦錬磨の達人であっても、多少は気を使ってしまうものです。
普通の人であれば、怖れからくる警戒心や怖れをもっと強く持つものです。
そして、嫌われるのを良しとする人は少ないですから、少なからず誰でも相手に気に入られようと、気を使うものなんですよね。

でも、そういうときに自信の無さや怖れから、相手に対して過剰な態度で接してしまうと、むっとされたり、引かれたりしてしまうことが増えると思うんです。

加えて、しまりすさんが一生懸命やればやるほど、相手に対する思い入れって強くなりますよね。
でも、隠れ蓑を使ってしまっているせいか、相手にそれほどの印象を残せなかったりすると、自分の期待ほど、相手は自分のことを記憶してくれないケースが多く出てきます。
そうすると、自分が頑張った分だけ、後の失望を招いてしまうようになるんですね。

そして、感情の共鳴もそこで起きてきます。
すなわち、怒っている人の近くに行けば、なぜか分からないけど自分もイライラし始めるように、しまりすさんが緊張し、怖れを抱いている分だけ、相手も緊張しやすい雰囲気を作ってしまうんですね。

これらのことを覚えておくと過剰な態度を取らずに済むようになるかもしれません。

> 私の雰囲気・顔つき・しゃべり方、全てがいけないのだとわかってるのですが、どうすれば改善できるのでしょうか。ファッション・化粧・髪型を変えたり、話し方教室に行った方がいいですか?好かれないのは第一印象が悪いからだと思うのです。私の印象は、オドオドして卑屈+暗くて感じ悪い反面、なれなれしくて気持ち悪いのだと思います。

僕が察するに、しまりすさん、相当頑張っていらっしゃるようにお見受けします。
頑張りすぎると、相手はむしろその勢いに押されて引いてしまうことが少なく無いんですよね。

ですから、もう少し肩の力を抜けるような方法がいいんじゃないかと思います。

対人関係がうまくいかないとどうしても自分自身を全否定してしまうものです。
でも、本当にそうなのか?と言われたら、僕から見ると「そんなことないんじゃない?」ってケースがほとんどなんですね。

それは自己嫌悪やコンプレックスなどが作り出す「誤解」に過ぎないことが多いんです。
でも、自分ではなかなか気付けないですよね。

自分がどんな風に周りの人に映っているのか?
自分のどこが対人関係をうまくいかないようにしてるのか?

その原因を探すために、自分の心を穿り返したりしてしまうものですが、案外、そこには問題が見つからないことも少なく無いんです。
(これは僕がカウンセリングを通じて学んだことの一つです)

セラピー的な見方をすれば、そこまで自信を失わせてしまう要因が、しまりすさんの人生に起きているはずです。
ご両親との関係や思春期の学校生活がヒントになるかもしれません。

そこで受けた痛みに今も引きずられてしまっているのかもしれません。
だとしたら、その痛みを癒してあげることが最初のステップになりますね。
そして、それは同時に自分自身を見つめるいいきっかけにもなるでしょう。

だから、まずは自分自身を見つめてみること、自分の人生をしまりすさんなりに振り返ってみられることをお勧めしたいですね。

だから、「人」よりも「自分」、「外面」よりは「内面」に意識を向けて見られてはいかがでしょうか?

今まで人との関係でうまくいかなかったこと、我慢したこと、辛かったこと、そして、失ったものを自分の心に聞いてみて下さい。

そうして、自分をより深く知っていくことが、しまりすさんにとって対人関係を改善していく一歩目になるのではないかと思います。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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