上手く喋れない

相談者名
gagaga
はじめまして。
この度御相談したい事は、私のコミュニケーションについてです。
私は決して人前で話すのが苦手というわけではないのですが、(プレゼンなどは何回もこなしております)フリートーク、特に1対1での会話が全くだめで、こちらから話しかけるといったことはほとんど出来ず、「好きなものは?」という質問さえ即答できない有様です。議論の場でも発言が非常に少なく、何とかしたいと思っています。
会話が出来ない原因を自分なりに考えてみて、小学校の頃に自分の意見を言って恥ずかしい思いをした経験があり、それも一因だとは思うのですが、それ以前の時期でもあまりペラペラと喋っていた記憶がありません。他に原因があるのかも知れませんが、自分では良く分からないです。
そこで今回カウンセラーのご意見を伺いたく相談いたしました。
宜しくお願いいたします。
カウンセラー
伊藤歌奈子
はじめまして。
カウンセラーの伊藤歌奈子と申します。よろしくお願いいたします。

プレゼン等の、決まったことを話すのは問題なくできるのに、自分の意見や考えを話すことやフリートークが苦手なのですね。
その原因について、ご自分では、小学生の頃に自分の意見を言ったことで恥ずかしい思いをしたことにあるのではないか、と思っていらっしゃるのですね。
今回、一人で悩まずにご相談してくださったこと、とても嬉しく思います。ありがとうございます。

小学生のときに自分の意見を言って恥ずかしい思いをしてしまった。幼いころにそんな思いをされていたら、人と話すことが苦手になってもあたりまえですよね。。
「好きなものは?」と聞かれても、「また恥をかくのではないか」という気持ちがあれば何も話せなくなってしまって当然だと思います。
このような場合は、まずは、「自分はそうなんだ」と、ありのままの自分を受け入れることと「相手に興味を持つ」事が効果的な解決法になります。
例えば、「自分はフリートークは苦手なんだよな」と、自分を受け入れ、「自分の発言は人から笑われるに違いない」と思うよりも、「どうしてこの人はこんなことを聞くのかな?僕に興味があるのかな?」と、少し視点を変えてみること。そうすることで、「上手くできなかった」と、自分を責めることも少なくなりますし、リラックスして話しやすくなります。会議等の議論の場であれば、「自分は自分の考えを表現するのが苦手なんだ」と認めたうえで「この場にいる人が求めているものはなんだろう?」と、考えてみるようにしてみてはいかがでしょうか。

さて、ここで、一歩踏み込んでgagagaさんの心を見てみると、根っこにあるのは「自分を正直に表現しても受け入れられないにちがいない」という気持ちですよね。
「正直な自分は誰からも受け入れられない」という気持ちがあれば、「正直ではない自分=仮面をつけた自分」にならなければ!という気持ちや、自分を隠さなければ!という気持ちになってしまいます。
「本当の自分は愛されない(他人から受け入れられない)」という思いがあれば、本当の自分を表現することが怖くなって隠したくなります。(gagagaさんの「特に1対1の会話が全くだめ」というお気持ちは、「1対1で自分に注目が集まってしまうと隠したい自分が見つかってしまうかも」という恐れからきているのかな、と感じました。)
また、一方では、いくら仮面をかぶった自分を愛されても嬉しい気持ちにはなれません。本当の自分がばれなくてよかった!と、安堵することはできますが、「嘘の自分を褒められてもなぁ...」と、むなしい気持ちにもなります。
また、そうなると、どんなに努力をしても、その賞賛も受け取ることができなくなります。
これって、すごくもったいないですよね!
このような気持ちをやわらげる為に必要なことは以下の通りです。
●自分を認める
少し前述しましたが「自分はフリートークや自分の意見を言うことが苦手なんだ」って認めてあげること。
完璧な人間なんていません。誰だって苦手なことはあります。
「だから自分はダメなんだ」で終わらせるのではなく「ただ、苦手なんだ」と認めることができれば、そこがスタートラインになります。「苦手だ」と認め、次によく自分を見てみると「自分の意見の中でも、この分野は比較的話しやすいな。この分野は全くダメだ~」と言うようなことにも気付くかもしれません。そうすれば、改善するにしても手をつけやすくなりますよね。
●他人を認める(許す)
今回の質問とは直接関係ないように思えますが、gagagaさんの中に、「仮面をかぶっている感覚」「本当の自分は愛されるはずがない」という気持ちが強く、そのことで他の問題がある場合や、「フリートークが苦手な自分」をどうしても認められない場合は、こちらが有効になるかと思います。
その原因となったと思われる人(小学生のときにgagagaさんに「恥ずかしい」と思わせた人物や、何か他の問題であれば親など)を、認めてあげることです。或いは、その人たちに怒りを感じるなら許そう、と思ってみることです。
心は自分を写す鏡です。他人を認めることができた分だけ、自分のことも認めることができるようになっています。

どちらでも、ご自分の取り組みやすいところからでかまいません。
これらができるようになると、自分の問題点を改善しやすくなりますし、自分を隠すことに費やしていたエネルギーを別のことに使えるようになるので、何をするにもラクにできるようになります。
もちろん、一人でやる必要もありません。いつでもカウンセラーを頼ってくださいね。

では、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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