自分の気持ちを人に共感的に聞いてもらうために

相談者名
すっきりしたいT.K.
私は自分の気持ちを人に対して言葉でうまく表現できず、自分の心の中に感情をためこんでしまっているという状態です。
小学校3、4年の頃でしょうか。親の言うことに納得がいかずに「うるさい!」と反抗したことがあります。そのとき親は「どうして納得がいかないの?」と私に尋ねることもせず、余計怒鳴る一方でした。確か引っぱたかれもしたという記憶があります。そのために「人の言うことは納得がいかなくても最後まで文句を言わずに聞くものなのだ」と考えるようになり、自分の気持ちを表現するのがうまくできなくなってしまいました。どうしても「気持ちを表現したがゆえに怒鳴られたらどうしよう。相手に自分の気持ちを分かってもらえなかったらどうしよう」と考えてしまいます。
気持ちや感情をうまく表現できる相手にも恵まれていません。中学校のときにひどいいじめを受けた影響で「自分の話を共感的に聞いてくれる人を」と自分が信頼できる人間関係づくりの基準を高く設定しすぎてしまったことと、「真面目すぎるくらい真面目で、何もかも一生懸命でなければ気がすまない」「臨機応変にふるまうことが苦手」といった私の性格が災いしているのかもしれません。
そこで、「自分の気持ちを相手に共感的に聞いてもらうためにはどのように自分の気持ちを表現すればよいのか。もし聞いてもらえなかったときにはどうふるまえばよいのか」「話を共感的に聞いてもらえる相手に恵まれるようにするために自分がこれから何をすればよいのか」の2点に関し、建設的なアイディアを示してくだされば幸いです。
カウンセラー
小川のりこ
すっきりしたいT.K.さん(以下T.K.さんと呼ばせていただきますね。)
はじめまして、小川のりこといいます。よろしくお願いいたしますね。

#私は自分の気持ちを人に対して言葉でうまく表現できず、自分の心
#の中に感情をためこんでしまっているという状態です。
感情をためこんでしまっていると、ご自分で自覚できるほどなのです
ね。だとしたら、本当にいっぱいいっぱいなのではないでしょうか。
余裕がなくなったり、苦しくてしんどくなったり、そんな感じではないで
しょうか。

#小学校3、4年の頃でしょうか。親の言うことに納得がいかずに「うるさ
#い!」と反抗したことがあります。そのとき親は「どうして納得がいかな
#いの?」と私に尋ねることもせず、余計怒鳴る一方でした。確か引っ
#ぱたかれもしたという記憶があります。
そうですか。悲しいことですね。小学生の子供にとって、社会はまだ
親と自分だけの世界であることが多いです。そんな時代に親に怒鳴る、
叩かれるなどを経験すると、こころに強く残ってしまいます。そして、
そんな時代の私たちにとって、同時に親はとても大切で、大好きな存
在なんですよね。なのに一方的に怒られてしまうと、当然傷ついてしま
いますね。

#そのために「人の言うことは納得がいかなくても最後まで文句を言わ
#ずに聞くものなのだ」と考えるようになり、自分の気持ちを表現するの
#がうまくできなくなってしまいました。どうしても「気持ちを表現したが
#ゆえに怒鳴られたらどうしよう。相手に自分の気持ちを分かってもら
#えなかったらどうしよう」と考えてしまいます。
私も長い間、こういう気持ちでいたことがあります。私の場合ですが、
こういう気持ちを常に持っていたとき、
人と関わることがとても怖かったり、
人間関係が常に緊張感のあるものだったり、
常に我慢をしたり、
本音を語る相手がいなかったり、
そんな毎日でした。T.K.さんはどうなんでしょうか。
あなたももしかしたらそんな日々を送っているのかもしれませんね。

#気持ちや感情をうまく表現できる相手にも恵まれていません。中
#学校のときにひどいいじめを受けた影響で「自分の話を共感的
#に聞いてくれる人を」と自分が信頼できる人間関係づくりの基準
#を高く設定しすぎてしまったことと、「真面目すぎるくらい真面目
#で、何もかも一生懸命でなければ気がすまない」「臨機応変に
#ふるまうことが苦手」といった私の性格が災いしているのかもし
#れません。
いじめ・・・ですか。
いじめを受けた傷は本当にその方にとって、深いものですね。
私はT.K.さんの担当になれて嬉しいと思っています。実はね、
私ももともと中学のときから高校卒業するまでの6年間に受けた
いじめが原因で人が怖くて信頼できなくて、とても苦しい年月を
生きていて、ここでカウンセリングやセラピーを受けていたんです。
環境は違えども、私なりにその苦しみをお察しいたします。
このお話をするのもとても勇気のいったことでしょうね。いじめを
受けた経験があるならば、共感的にお話を聴いて欲しい気持ち
はあって当然だと思います。

#そこで、「自分の気持ちを相手に共感的に聞いてもらうために
#はどのように自分の気持ちを表現すればよいのか。もし聞いて
#もらえなかったときにはどうふるまえばよいのか」「話を共感的に
#聞いてもらえる相手に恵まれるようにするために自分がこれから
#何をすればよいのか」の2点に関し、建設的なアイディアを示し
#てくだされば幸いです。
はい。頼ってくださって本当にありがとうございます。
今までご自分なりに、相当がんばってきたと思っています。自分
を責めたこともきっと何度かおありのこととも思います。随分しんど
かったのではないでしょうか。もしかしたら、消えてしまったらどん
なに楽になるか・・・など思うこともあったのかもしれませんね。
だけどもう限界なのでしょう。つらかったですね。お力になりたいと
こころから思います。
私の経験も含めまして、私なりの提案とお話をしていきますね。
まず、

#「自分の気持ちを相手に共感的に聞いてもらうために
#はどのように自分の気持ちを表現すればよいのか。もし聞いて
#もらえなかったときにはどうふるまえばよいのか」
この件ですよね。
これについてお伝えしたいことがあります。
自分の気持ちをどのように表現するか。これはカウンセラーとして
は、思うがまま、自由気ままにお話していただきたいんですよね。
どんな話し方でも、整理が出来ていない状態でもかまいません。
言いたいことを、言いたいまま、思うがままお話していただきたい
んです。だけどT.K.さん。このありのままにお話するにあたって、
当然「怖さ」が出てきませんか? 抵抗があると思うんです。

お話をするのも、誰であっても共感的に話が聴けるか・・・というと、
そうでもないんですよね。だけどそれはT.K.さんが悪いわけでは
決してありません。そして共感的に話が聞けない側が悪いわけで
もないんです。

本来人の話をじっくり聴ける人というのはある程度聴くということに
関して慣れてらっしゃる方、または学んで来られた方、もしくは
「余裕」のある方なんです。

たとえば今心配事があって、自分も相当悩んでいたり、苦しんで
いたり悲しみが大きかったりする人は、当然人の話を聴ける状態
にはありません。だけど見かけではそれは分からなかったりします
よね。だからこそ、私たちカウンセラーがいるんですけどね。

「聴いてもらえなかった・・・」と感じることが多かったのだとしたら、
それは、T.K.さんが悪いのではなく、相手の方に余裕がなかった、
もしくは心配事があったなどの事情があったはずです。
例えば小学校の頃のお母さん、お父さんには心配事があったので
はないでしょうか。
私のカウンセラーとしての経験で思うのは、多く小学生くらいのお子
さんをお持ちの方は、よくご相談に来られます。その相談の多くは
「子供が言うことを聴いてくれない。」
「私のしつけが間違っているのかもしれない。」
「私がいい母親でないからかもしれない。」
「いい母親じゃないから、子供は私が嫌いなんだろう。」
「私がいい父親として子供と接することが出来ないからだと思う。」
そんなふうに思ったり、自分を責めたりしています。そんなふうに思
っていたのだとしたら、子供から「お母さん、うるさいねん!」といわれ
てしまった場合、
「うるさいって、親に対して何なのよ、その口の聞き方は!」
って、怒鳴り返すかもしれません。
実際そういう会話をして、ひどく後悔し、「母親失格だ」とご自分を責
めて泣きながらお話してくださるかたは結構大勢います。

そのこともご参考にしながら、読んでくださいね。
だけど私たち子供の頃は、いちいちそんなこと考えられないし、わか
らないですよね。ただ、両親に分かって欲しいんですもの。
だけど言えなくて苦しかったと思います。
だから、そんな思いはぜひ私たちカウンセラーにまずお話をして欲し
いと思います。私たちカウンセラーは、そういう方のお話を聴かせて
いただきたくて、そしてその方の生き方を感じることで、自分も向上し、
一緒にそこから抜けることを目的としています。だからどんなお話で
あろうと、ただ黙って聞かせていただき、そして一緒に考えさせてい
ただきますよ。喜んでね。だから、もしよろしければ、一度お電話して
いただけますか? 初回は無料とさせていただいてます。
T.K.さんの生きてきた世界。感じたこと。苦しかったこと。たくさんお伺
いしたいと思っています。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。