友人関係を自分から断ち切ってしまう

相談者名
yuri
こんにちは 初めて相談します。

私の悩みは、友人になった人との関係をなくしてしまうことなんです。
具体的に言うと、仲良くしたいと思う反面、その人と話したあと、嫌な気持ちになってイライラして、我慢できなくて、無視するようになってしまったり、ケータイのその人のメルアドを着信拒否にして全く連絡が取れないようにしたり、もうメールしないで欲しいとメールしてそうなったり、します。

その人といると嫌な気持ちになるのなら、別れたほうがいいと思うのですが、こういうことが多く自分から断ち切ってしまったのは、今年で4人になります。多いなと思いますし、できるだけ断ち切りたくないのにそうしてしまう自分がショックですし、とても不思議です。

友人だった人をなくしてしまい、今は一人しかいませんが、最近では、その人のことも「私のこと好きじゃないだろうな」と思ってしまい、いつ関係がなくなるだろうかと思ったり、会ったりしたら自分から関係を切ろうとするような行動を起こしてしまうかもしれないと思っています。

困っています。アドバイスお願いします。

カウンセラー
下村ひろみ
yuriさんへ
ご相談をお寄せいただきありがとうございます。
担当させていただきます 下村ひろみ と申します。
yuriさんのお悩みが解決出来るように心を込めてお手伝いさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

yuriさんは友人と仲良く付き合いたいという気持ちを強く持っていらっしゃるのですね。
嫌な気持ちがしたまま友達付き合いをするのも辛いですが、4人との関係を断ち切るしかなかったとすれば何か原因があるように感じます。
「とても不思議です」と書かれているように、どうして自分がそうしてしまうのかわからないと余計困ってしまいますよね。

着信拒否したり、メールしないでと伝える時ってyuriさんの気持ちが耐えきれずいっぱいいっぱいになってしまった結果ではないかと思うんです。
本心では友人関係を断ち切りたい訳ではないというお気持ちは痛いほど伝わってきますよ。

まずはなぜ友達との関係を自分から切ってしまうのか、考えられる原因を探ってみますね。

まず、嫌な気持ちになってしまうのはどんな言葉なのか?
どんな態度をされた時なのか思い返してみていただけますか?

もし相手の方の態度や言葉に反応してしまうとしたら、原因としてこんな事が考えられます。

例えば過去に誰かに攻撃を向けられた出来事や裏切られた出来事があったとしたら、
またそんな目に遭うんじゃないか不安になり近づかれるのが怖いと感じてしまうかも知れません。
相手から近づかれる怖さから、自分から関係性を絶ち切ってしまうこともあるでしょう。

別の例を挙げますと例えば自分の中にコンプレックスを強く感じているとします。
そうするとそれを知られてしまったら人に拒絶されるとか否定されてしまう怖れを感じ、それを隠す為に人を遠ざけてしまうのかも知れません。

過去に人に対して不信感を持ってしまうような、怖さを感じてしまうような出来事がありましたか?
もしあるとしたらそれが強い抵抗となって人との親密感を作れない原因になっているのかも知れませんね。

その場合は辛かった気持ちを感じてあげたり、お話ししていただくだけでも感情の解放になり、心が軽くなると思いますよ。

2つ目に考えらること

「お友達は自分の事を好きじゃないんだ」という思い込みがあるのですね。
私はどうしてその思い込みがyuriさんの中に出来てしまったんだろうかと気になったんです。
そして仮にそうだとすればyuriさんのどんな部分に対してなのでしょうか?

yuriさんが好かれてないと思い込んでいる理由があるとしたら?という風に自分に問いかけてみてくださいね。

その部分というのはyuriさんご自身が嫌っている部分かも知れません。

自分が人に嫌われていると感じている心理を『投影』という言葉を使って簡単に説明しますね。
『投影』とは自分の心の状態や思考パターンを人や物に映し出してみることです。

例えば青いレンズのついたサングラスをかけてで物を見たら全てが青色に見えます。
そして黄色いレンズのついたサングラスで物を見たら全てが黄色に見えます。
このレンズの事を『投影』と考えてみてくださいね。
同じ物を見たとしてもレンズの色によって見え方が違ってきます。

これを友人関係に置き換えると、yuriさんが自分の事を嫌っているとすると(青いレンズのサングラスをかけた状態)、友人も自分の事を嫌っているに違いないという風に感じてしまいます(青く見える)。

まずは相手に嫌われていると感じているとしたら、自分で自分を嫌っているのかな?
『投影』しているからなんだと気付いていただければと思います。

自分を嫌いな気持ちを無くすためには、友達のいい所を捜してみるという方法があります。
優しい所、よく気がつくところ、親身になってくれるところ、楽しいところ、笑わせてくれるところ、
こんな風にたくさん良い所を見つけられると思います。意識を相手に向ける訳ですね。

そしてそれは同時にyuriさんの良い所を見つける作業でもあるんですよ。
自分の中にない要素は見えないですからね。
これをやる事で自分の中の魅力をだんだんと感じられるはずです。

自分で自分の事を受け入れられるようになると、お友達も自分を受け入れてくれているだろうと心は勝手に捉えていくようになります。
yuriさんの気持ちに少し余裕が生まれたら、そんなところにも意識を向けていかれたらいいかと思います。

そして3つ目

相手にどう思われているかがとても気になる場合です。

私たちは多かれ少なかれ他人の目を気にしながら生きているものです。
しかし他人の目を気にし過ぎてしまうと自分の気分さえも左右されてしまうことになります。
心地良くなるのか、不愉快になるのか、相手次第だとしたら周りに振り回されながら生きることになります。

じゃあ人に振り回されるのはどうしてなのか?

他人に左右されてしまうのは依存的なマインドから起こります。
これは相手から○○してもらいたいという心理です。

「相手に好きになってもらいたい」
「相手に受け入れてもらいたい」
「相手に楽しませてもらいたい」

この「○○してもらいたい」気持ちが強い場合は、どうしても相手次第になってしまうんですね。

この場合は与えるモードを取り入れるといいかと思います。
(依存を無くすというよりも、あくまでも取り入れるイメージが良いと思います)

相手に○○してあげたいという心理ですね。

「相手を受け入れてあげたい」
「相手を喜ばせてあげたい」
「相手を楽しい気分にさせてあげたい」

こんな風に与える意識を持つ事で心が成長していきますし、依存的な不自由さから解放されます。

ご相談内容を読んでもったいないなと感じたのはお友達の中の誰ひとりとしてyuriさんの本当の気持ちを知る機会がなかったのではということなんです。

もしyuriさんが自分の本心をありのまま話せるとしたらどんな言葉が思い浮かんでくるでしょうか?

「私はみんなにとって迷惑な存在じゃないかという不安」
「私がみんなを傷つけてしまった辛さ」
「誰にも本心を打ち明けられない孤独」

本当の気持ちを知ったら大抵の方はyuriさんのことを嫌わないはずです。
むしろ親近感が湧くと思うんです。

だからもし出来るようであれば、今いる友人にyuriさんの正直な気持ちをお話ししてみて欲しいんです。

「過去に傷ついた出来事があって、(私は自分の事が好きになれなくて)みんなにも嫌な態度をとってしまうの。このままじゃアナタにまで嫌な態度をとってしまいそうでとても不安なの。」

こんな感じて話してみるとお友達もyuriさんの気持ちを理解しやすいと思います。

素直に自分の気持ちを話すことはすごく勇気が要ると思うんです。
それをご提案するのは相談という形でご自分の事を書いてくださったyuriさんがとても勇気がある方だと私は感じたからです。

この文章から感じられるyuriさんは人が近づきやすい雰囲気を持っている方、本音で付き合える方、友達思いで優しい方、そして他人への気遣いが出来る方なんだと感じています。

なぜなら4人以上の友達が出来た事、それに文章の中に友達を悪く言うような言葉がひとつも書いてないからなんです。
自分のことよりも、友達に迷惑をかけてしまうことを心配されているように感じられます。
yuriさんには素敵な所がいっぱいあるので、そこにも気付いて欲しいなって私は思います。

「上手く出来ないかもしれないけど、そんな自分になってみたい」そう思われるだけでも大丈夫ですよ。
自分が変わる時というのは大きな葛藤が起こるものです。だからすぐに出来なくても気にしないでくださいね。
少しずつ気付いていけば、やがて大きな変化へと繋がっていきますからね。

大きな問題に向き合う時は客観的に自分を見てくれる誰かのサポートを受けながらの方がやり易いと思います。

私でよければyuriさんを心から応援しますからね。
又いつでもご相談お待ちしております。

下村ひろみ

この記事を書いたカウンセラー