友人との関係について

相談者名
ちゅーりっぷ
友人関係について、以前からずっと感じていたことですが、子供を通じて知り合った方、同級生、同僚などどんな友人と会う時にでも「会うのが面倒、億劫」と自分が感じてしまいます。会っているときも、話すのがぎこちなくなったり、緊張したり、自分の事は話さず聞き役になり、心から楽しめていません。そして別れた後には言い方が悪いですが、疲れてしまい何かから解放されたような気分になるんです。でも本音は、友人ともっときさくに話がしたいし親密になりたい、本音で話せる関係になりたいと思っているのになぜなんでしょうか? どう影響があるのかは分かりませんが、もしかしたら育った家庭環境が関係しているのでは?と思っています。私は兄、姉の三人兄妹で兄姉とは約10歳離れていて、兄姉は早くに一人暮らしを始めたのでずっと一人っ子のような感じで育ち兄妹げんかなどもしたことがありません。さらに、父が子供(対人全般?)に興味がなく、家でもしゃべらず、遊んでもらった記憶もありません。そして、母に暴力をふるう人だったので物心ついてから二度、母が殴られるのを見ましたし夫婦関係も悪かったので私が小6の時に離婚しました。
わたしの中に家庭での楽しかった思い出(家族で出かけたりなど)というのはほとんど無いまま育ちました。この離婚という出来事は、父と離れる寂しさというのは全く有りませんでしたが(それほど父とは関わっていませんでした)漠然と不安な気持ちになり、心に傷がついたのは覚えていて、それ以来「自分がしっかりしなきゃ」というような感情が芽生えて、離婚してすぐの頃は友人にも離婚したことは話せず、表面だけ明るさを取り繕っていたのを覚えています。
現在、母や兄姉との関係はとても良く、二人の子供と主人と小さいながら幸せを感じて過ごしています。
友人関係についてはもう30年近く、前記の様な関係を続けてきてしまったので、ここで何かアドバイスを頂き、友人関係をもっと良いものにできたらと思いました。
よろしくお願い致します。
カウンセラー
近藤あきとし
ちゅーりっぷさん はじめまして。近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます
どうぞよろしくお願いいたします。

> 友人関係について、以前からずっと感じていたことですが、子供を通じて知り合った
方、同級生、同僚などどんな友人と会う時にでも「会うのが面倒、億劫」と自分が
感じてしまいます。

ちゅーりっぷさんは過去にお友達との関係で何か嫌な経験があったりしましたか?
それで誰かと一緒にいると気を遣いすぎたり、人目を気にしていたり、人の言葉に
とても敏感になってしまったりして、それで対人関係に嫌気がさしているとしたら
友人であったとしても会うのがストレスに感じるコトはあると思います。

> 会っているときも、話すのがぎこちなくなったり、 緊張したり、自分の事は話さず
聞き役になり、心から楽しめていません。そして別れた後には言い方が悪いですが、
疲れてしまい何かから解放されたような気分になるんです。

今の自分でいいのだろうか?そのままの私ではダメなんじゃないか?
という気持ちを自分の中に感じたことはありますか?
本当の自分を知られてはみんなは一緒にいてくれないのではないか?
私から離れて行ってしまうのではないか?

その感覚が誰かと一緒にいる時にずっと心の中にあったとしたら、人と会っている
コトはとてもストレスになりますよね。

それを感じていた分だけ、別れた後にホッとして安心しちゃうのかもしれませんよね。
ああ、今日もバレなくて良かった。心の中の不安が現実にならなくって良かった。
という感じに。

> でも本音は、友人ともっときさくに話がしたいし親密になりたい、
本音で話せる関係になりたいと思っているのになぜなんでしょうか?

その気持ちをお持ちなのは素晴らしいと思います。
ちゅーりっぷさんは本当に人が好きだからこそ出てくる気持ちですよね。
でも思い通りにいっていないというコトは、何かちゅーりっぷさんの
心の中にその気持ちをブロックしてしまうモノがあるんだと思います。

心のどこかに、自分はきっとみんなに受け入れられないんじゃないか?
あるいは、自分はみんなの輪に入ってはいけないんじゃないか?という
気持ちを持ってしまう何かが。

> どう影響があるのかは分かりませんが、もしかしたら育った家庭環境が関係して
いるのでは?と思っています。私は兄、姉の三人兄妹で兄姉とは約10歳離れていて、
兄姉は早くに一人暮らしを始めたのでずっと一人っ子のような感じで育ち兄妹げんか
などもしたことがありません。

一人っ子のようだった子供時代はお兄さんたちとの間に感じていたこと、家庭の中で
感じていた感覚はどんなものだったのでしょうか?

自分だけがのけ者にされたようで寂しかったり、あるいは特別扱いのようで申し訳ない
感じがして居心地が悪かったり、など常に感じていた感情があったのではないかと
思います。

その感情が嫌なものであった分だけ心には痛みとして感じられたでしょう。
そして、それが誰かとの関係を築こうとする時に感情的に痛みとして戻ってきて
心理的なブロックになっているコトは十分考えられますね。

> さらに、父が子供(対人全般?)に興味がなく、家でもしゃべらず、遊んでもらった
記憶もありません。そして、母に暴力をふるう人だったので物心ついてから二度、
母が殴られるのを見ましたし夫婦関係も悪かったので私が小6の時に離婚しました。

私たちが成長してくる過程の中ではなぜか、自分が悪いって感じる時期があるんですよね。
家族関係で問題があったり、特に両親の仲が悪かった時などに。
子供にとって親は完ぺきな存在ですから、親が悪くないとしたら、
悪いのは自分じゃないか、と思ってしまうんです。

>「自分がしっかりしなきゃ」というような感情が芽生えて、離婚してすぐの頃は
友人にも離婚したことは話せず、表面だけ明るさを取り繕っていたのを覚えています。

と思うようになったのも、相手が悪いんじゃなくて問題があるとしたら、それは
私なんだ。という感覚が生まれたが故なのかもしれません。
もちろんそれは誤解なんですが。しかしそれが心に傷として残り今も痛みを感じている
コトが仲良くしたいハズのお友達との間に息苦しさを感じさせているようです。

自分が悪い、という観念がちゅーりっぷさんの魅力や優しさを自分で認めるコトを
難しくさせてしまったのかもしれません。
だとしたら、今はちゅーりっぷさんの中にある「自分が悪い」という観念を手放し、
本来のちゅーりっぷさんらしさをとり戻す時なのではないかと思います。

今こうして誰かの力を借りてでもこの問題をなんとかしたいと思われたというコトは、
心の中の痛みを癒し、閉じ込めてしまった本来の自分が持つ感情や愛や温かさをとり
戻していく時だからだと思いますよ。

本来の自分に気付き、それに近づくごとに心はオープンになっていきますから、
心のありようは変わりますし身にまとう雰囲気も変わっていきます。
そうすると、周りの人たちへの関わり方も自然と変化していくんですね。

すると今度は周りの人たちが、ちゅーりっぷさんて少し感じがが変わったなーと、
なんだか前より親しみやすくなったなーと思い始めて、ちゅーりっぷさんに対する
関わり方が変わってきて、これまでよりずっと楽で良い関係が築けるようになるんです。

ただ本来の自分自身の感情を感じていくのは少し怖くもあったりします。
自分の感情を置き去りにしてきたというコトで、自分を裏切った感覚や後悔や自己嫌悪を
同時に感じてしまうコトもありますから。

そんな時はぜひカウンセラーに頼ってくださいね。
カウンセリングやセラピーを使って、より楽に問題をクリアするお手伝いをさせて
頂きます^^

欲しかった友人との関係に向かって一歩を踏み出そうしているというコトは、欲しかった
生き方を手に入れようとしているコトでもあるように思います。
ちゅーりっぷさんはとても勇気のある方です。
そんな大切な気持ちに気付いた自分を褒めてあげてくださいね。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。