ボーイさん はじめまして。 カウンセラーの近藤あきとしと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。>人は人の感情に影響される。 いっしょにいる人と同じ気持ちを共有する。 >この心理学の考えを知って、私がどんどん幸せな気持ちや楽しい気持ちでいれば、周りの人も同じ様に幸せになるのかなと思いました。 はい、その通りですよ^^ ボーイさんが幸せで楽しい気持ちいっぱいで生きていたら、 それに引き寄せられるように、楽しい気持ちになりたい人たちが 集まってより大きな喜びと幸せを感じられるでしょう。 逆の立場で考えてみましょう。 たとえばボーイさんの身近にあからさまに怒りを溜め込んでいたり 怒りを無理やり我慢している人がいたら近づきたいと思うでしょうか? おそらく「とりあえず今は関わらないでおこう」と思いますよね。 でも反対に、ニコニコ楽しそうにしている人がいたら、 つい興味を持ってしまうでしょうし、「どうしたの~?なにしてるの?」 と話しかけることは難しくはないですよね。 私たちは魅力を感じることや興味を持っているものには逆らえないものです。 だから自分にとっての幸せがどんなことなのかを知り、それを受信するアンテナの 感度を高めておくと、同じ価値観を持った人どうしが引き合いやすくなるんですね ですからボーイさんが何に幸せを感じて満たされる人なのか、 どんなことにテンションが上がってついつい楽しくなってしまう人なのか、 自分自身が理解していればいるほど、周りの人もボーイさんがどんな人なのか 理解しやすいですし、その分だけどんどん関りやすくなっていくんですよ。 >そうなれれば、嫌われたり意地悪されるという人間関係の悩みも減るのでしょうか。 おそらくそういった悩みがゼロになることはないと思いますが、 でも、もしボーイさんを嫌いな人や意地悪をしようとする人よりも、 ボーイさんを好きな人や一緒に幸せや楽しみを感じたい人たちがずっと多かったら、 そして周りの人たちと強く暖かく確かな「つながり」を感じられているとしたら、 人間関係に対してどんなイメージを抱くでしょうか? たぶん上に書かれた人たちがいたとしても気にもならないでしょうし、 そもそもネガティブな動機の人が近づいてくることも難しくなるはずなんですよね。 ですから、思いっきり楽しみや幸せを追求しても大丈夫ですよ。 >でも今までの人生で、心から楽しい気持ちで人と接することってだんだん難しくなっていったと思います。 >暗くなったり。不機嫌になったり。無口になったり。苦手になったり。 >他人といて、心から楽しい。生きていて幸せだと思えるようになる方法はあるのでしょうか。 アドバイスをお願いします ボーイさんとしては、人と一緒にいるときに心から楽しい、 生きていて幸せだなあと思いたいけれど、なぜかそうは思えなかったり そんな自分になれそうな気がしない、ということでしょうか? 私たちの心には、過去に起きた出来事を未来に映しだす性質があるんですね。 「前にも嫌なことがあったから、この先もきっと嫌なことが続くんだろう」 と考えてしまうわけです。 本当は関係ないんですけれどね。 未来というのは「今感じている感情、今使っている言葉」の先にあるものでしょうから。 ということは、いかに今の自分に「OK」を出せるか、感じたい感情・使う言葉を 選択していくかが、幸せな未来への信頼を育てることになるんですね。 今ボーイさんが他人とちょっと関わりづらかったり、前向きな気持ちで つきあうことを難しく感じているのには、それだけの理由があると思います。 誰かと一緒の時につい不機嫌になったり、無口になったりというのは、 無意識のうちに気持ちが引いてしまって「遠慮」したり「萎縮」して しまうからかもしれませんね。 そしてそこには何らかの人間関係への苦手意識や、不快感を生じさせる理由が あるのだと思います。おそらくそれは昔感じたけど抑えてしまった「怒り」 という感情が心に残っているからなのかな、という気がします。 もしもボーイさんが以前に誰かとの関わりの中で感じた「怒り」を 今も持ち続けていることにメリットがあるとしたら何だろうか? ということを考えてみるとそこにヒントが見て取れるかもしれませんね。 私の想像も含めた話ですが、もし昔の感情を引きずる理由があるとしたら、 それが「怒り」だとしたら、ボーイさんに不快感をもたらした誰かへの 「お前のせいで私はこんな酷い気持ちになったんだ」という復讐心のような モノがあるのかもしれません。 だとしたら、その誰かに対する「怒り」が壁となって、 他人との関わりをスムーズにいかなくさせているのでしょうし、 人間関係への不安と恐れを生じさせている可能性もあるでしょう。 またもう一つ考えられるのは、ボーイさんの性格に 起因しているかもしれないということです。 メールを読ませていただいた印象としては、とても真面目で正直で 誠実な方のように感じたのですが、それが人間関係にも反映していたとしたら 正面から向き合わないと、相手を傷つけないように、誤解が生じないように そう思う気持ちが強くなりすぎて、それがキチンとできなかった分だけ 今度は自分を攻撃してしまうことがあるんです。 「完ぺき主義」ゆえの「自己嫌悪」に陥ってしまうのですね。 私たちは自分を攻撃しているときには周りとのつながりを 作ろうとは思えなくなります。むしろ人から離れて孤独になろうと してしまうものなんです。 でも本当に大切なことは、たとえ思うようにできなかったとしても 向き合えなかったら、次の機会には自分に正直になろうと決めること、 傷つけてしまったら、「ごめんなさい」と謝ったうえで相手に今後の関係性を委ねられること 誤解されてしまったら、誤解はいつか解くことができると自分を信じられること、 なんですよね。 そこで私からの提案は、上に書いたような自分になれるよう、ボーイさんが 自ら成長しようという意欲をもってみてはどうでしょうか?というものです。 そうする為に必要なのは、ボーイさんが相手に対してしたくないことを 自分にもしないようにすることです。 相手を傷つけたくないなら、自分自身を傷つけない選択をする。 嘘をつきたくないなら、自分の本当の想いに嘘をつかない。 誤解されたくないなら、本来の自分自身の感情とのズレ(誤解)に気づく。 約束を破りたくないなら、自分自身との約束を守る。 自分自身の行動やふるまい、言葉遣いを振り返ってみることから始めてみて下さいね。 よく分からない場合はいつでも私たちに尋ねてください。 >これとはまた別の質問なんですが、『他人のことが気になる。』という相談で、カウンセラーの方が >「この選択(悪口を言うこと。恐れの感情を感じないようにすること)には後で大きなしっぺ返しがあります」とおっしゃっていました。 >このしっぺ返しとは具体的にどういうことなんでしょうか? おそらく以下のご相談への回答についてかと思われます。 http://www.counselingservice.jp/backnumber/soudan18/1031_2007215.html こちらに関してですが、私自身が書いた回答ではありませんので 筆者のカウンセラーの意図を正確に解説することは難しいということを お断りさせてください。すみません。 そのうえで、私が想像できる範囲でお答えさせていただきます。 恐れの感情を切り離してしまうと、表面的には感じなくてすむような気がするのですが 心の押入れの奥に押し込んで見ない様にしているだけですので、 どんどん恐れという在庫が溜まっていきます。 すると恐れという在庫にスペースを奪われて心に余裕がなくなってきます。 モヤっとした不快感が消えなかったり、自分でも理由が分からないイライラを 周りにぶつけたりしてしまうこともあります。 そしてもうこれ以上は溜め込めなくなった時に、まるで風船が破裂するかのように 激しく怒りを吐き出して誰かを攻撃して傷つけてしまったり、逆に怒りが自分に 向いて自己攻撃をすることで抑うつ状態になることもあります。 質問の件についてはそのような、感情を切り離すことから後々おちいってしまう状況を 指しているのではないかと思われますよ。 私たちが恐れを感じている時、実はそこに自分本来の才能が 隠されているということをピンポイントで教えてくれていたりするんです。 なぜなら、もし恐れを感じているジャンルで自分も周りも幸せにできたら、 私たちは心の底の底から楽しくなって、生きている喜びに満たされた人生に なってしまうはずですからね。 ボーイさんには、きっと人間関係を通して自分も相手も幸せにできる才能が 眠っているように思いますよ。これからはその才能を100%発揮して、 喜びの中で生きていくことができるように祈っていますね。 今回はご相談ありがとうございました。 近藤あきとし |