愛する

相談者名
バラの花
人を上手に愛するコツが知りたいです。

攻撃的な人は、愛されていないと感じて他人を責めるのだと心理学講座で読みました。
私は人から嫌われやすいタイプで、これは私が人からこの人は愛してくれていないと思われやすいところがあるのかなと思ったんです。

人からこの人に愛されていると思われやすくなる方法はあるのでしょうか?
それが身につけば、人から嫌われる機会も減るのかなと思うのですが。
心理学講座の与えることのページを読んで、自分から声かけしてみた時は、気持ち悪いと嫌がられてしまうことも何度かあり、悲しい思いをしました。

私は悪口を多く言われた経験からか、人に対して無意識に自分のことを嫌っていそう、悪く思われていそうと思っていたところがあったと思います。
この感情も、心理学講座で人からすれば威嚇している犬のように感じると学びました。
この気持ちも同時に解消できればと思っています。

嫌がられない上手な愛し方ってどういうものなんでしょう。
私のことを嫌っている人のことさえも愛することができるようになるんでしょうか?
よろしくお願いします。

カウンセラー
松尾たか
バラの花さん、ご相談ありがとうございます。
今回、担当させていただく松尾たかです。 どうぞよろしくお願いいたします。

バラの花さんは、心理学講座をたくさん読んでくださっているようですね。ありがとうございます。
人を上手に愛するコツが知りたいという思いをお持ちのバラの花さんですが、今の状況はバラの花さんが望むものと少し違っていて、苦しかったりしんどい思いをなさっているようです。もしかすると、時には人を嫌いと思ってしまう気持ちと格闘なさっていることもあるのかもしれません。
本来は人が大好きで、愛に溢れたバラの花さんが、その力を発揮できるよう少しでヒントになればと思いお話させていただきますね。

多くの人が、みんなと仲良くしたい、誰からも好かれたい、愛されたいという思いをお持ちではないでしょうか。 だけど、バラの花さんのように「私は人から嫌われやすいタイプ」とどこか思ってしまい悩む方もたくさんいらっしゃいます。 もし人に嫌われてると感じるのなら、それは辛かったり寂しかったりしますよね。

どうして「私は嫌われている」と思ってしまうのでしょうか。どんなところが嫌われているって思うのでしょうか。
たいていは、自分が自分自身を嫌っているからなんですね。 こんな自分が嫌、私はこの自分が大嫌い! と自分で思っていると、他人がそんな自分を好きになってくれるとはとても思えません。

>私は悪口を多く言われた経験からか、人に対して無意識に自分のことを嫌っていそう、悪く思われていそうと思っていたところがあったと思います。

悪口を言われたことは、辛く悲しい経験でしたね。 もしかすると、「なんでなの!!」と怒りの気持ちもでてきたかもしれません。

どのような悪口だったかはわかりませんが、そのような経験があると、悪口を言われている内容こそが自分自身(嫌な自分)と思ってしまうことあります。
そうすると、誰かがコソコソと話をしていたりすると、「私の悪口を言ってるのかも・・。やっぱり私は嫌われているんだ」と思ってしまい、人から嫌われていると思うことを自分で強化してしまうんですね。
そして、その部分の自分を自分自身でとても嫌うようになります。 こんな私はみんなに愛されない、好かれない、といつのまにか自分で決め付けてしまいます。
相手が普通に対応してくれても、つい他人への対応と比べてしまって、自分が嫌われている証明になるものだけを選び、嫌われている方向へ無意識に結びつけようとしてしまうんですね。

バラの花さんは、自分のことをどう思っていますか?
自分を大好きであればいいのですが、自分を好きだと思えないところも私たちは持っていたりします。もし、こんな自分が嫌だなあ、と思うところがあったとしたら、まずその自分もOKとして受け入れてみることにトライしてみてください。

もし嫌われないようにとその自分を隠そうとすると、本来の自分ではない私で頑張ることになります。 それを続けていくことは、しんどいことですし、隠した自分(偽りの自分)を誰かが認めてくれたり、好感を持ってくれても嬉しいより、「ホントの私はそうじゃないの。それを見たらきっとみんな離れてしまう」と不安や怖れが募り、ますます嫌な部分を隠そうと頑張ることになってしまいます。

あるいは、バラの花さんが書いてくれたように、こんな自分に近づく人はいないはず、もう傷つきたくないという気持ちから、近づいてくれる人に対しても防御(威嚇)してしまうわけです。

だけど、自分の嫌なところも含めてこれが自分なんだと思えると、人からどう思われているかを気にすることからだんだん解放されていきます。
自然な自分でいられる分、自分にOKを出している分、他人の評価や反応を気にしなくていいので、ホッとする時間が増えるんですね。

そうすると、人に近づくときも恐る恐る近づいたり、無理をする状態で近づくのではなく、自然な状態で声をかけたり近づいたりできできます。
無理な笑顔ではなく、自然な笑顔で近づいていく、自分が嫌われないために人を愛そうというのではなく、この人を理解したい、知りたいという気持ちから愛していくというイメージを
してもらえるといいかもしれません。

>私のことを嫌っている人のことさえも愛することができるようになるんでしょうか?

愛したいという思いが強いバラの花さんらしい質問ですね。 そんな人をも愛したいという大きな愛が自分の中にあるのだと思ってください。
でも、いちばん難しいところから始める必要はないんです。 まずは、自分を受け入れてくれていると感じるバラの花さんが好きな人や、もっと仲良くなりたいとか思う人から始めて自分で自分にOKを出せたり、自分が受け入れてもらえているという感覚をしっかり感じてみましょう。

1人で難しければ、私たちカウンセラーがいつでもサポートさせていただきますね。

バラの花さんが自分らしさを大切にし、たくさんの人と愛で繋がって楽しい毎日を過ごしていけることを願ってします。

ご相談ありがとうございました。

松尾 たか

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。