人見知りでテンションが低い自分がいやです。

相談者名
nakasone
初めまして。私は極度の人見知りで気軽に遊べる友人が一人しかいません。友人が少ない事がコンプレックスで、その事がバレるのが恥ずかしいので会社の人や好きな異性にプライベートの友人に関して聞かれると、作り話でごまかしています。
初対面の場合、私もいろいろ話をつなげようと頑張るので、きちんとお話出来ているように感じるのですが、相手から連絡先を聞いてくれたり、Facebookの友人申請など、相手から歩みよってきてくれる事がなく自分には全然魅力がなくつまらない人間なんだと落ち込んでしまいます。
会社内で同僚が入社間もない後輩と連絡先を既に交換していたりすると、私と同僚の差はなんだろうと考えてしまい、さらに情けなくなります。
もちろん自分から聞けばいい事なのですが、連絡先を教えたくなかったらどうしようとかネガティブに考えてしまいます。

人見知りな上に、あまり物事に関心がないのでテンションが上がる事があまりありません。
飲食店などに行ってもあまりリアクションがないのでそうゆうところがつまらないんだと自覚しています。
でも無理矢理大げさに反応する気にはなれません。
皆は心から美味しい!や可愛い!と言っているのでしょうか。

長文で申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

カウンセラー
三島桃子
nakasoneさん、初めまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

私も以前はnakasoneさんと同じ悩みを抱えていました。

初対面の時、すごく気を使って一生懸命話をする。感じ悪い人とは思われないようだけど、その後関係が親密にならない。ふと気付くとその人は他の人とけっこう仲良く
なっている。何だか落ち込む…。

そういうことがよくありました。そしてそんな自分が嫌になっていました。

nakasoneさんもご自分のことが嫌になるとのことですね。こんな自分はダメ!って思ってしまうかもしれません。でも本当は、どんな人にもいいも悪いもないんですよ
ね。人見知りでも、友達が少なくても、テンションが低くても、それはそれで悪いことではないんです。

その上で、「でも私は今の状態を変えたい」と思うようであれば、新しい視点を取り入れていく、ということが大切かと思います。

nakasoneさんは、実は周りと上手にコミュニケーションをとる能力がある方だと思います。人見知りの方ってもともと細やかさを持っておられるので、その細やかさを上
手に使えると人に喜ばれるコミュニケーションがとれるのです。

今でも、自分で思う以上にその能力を発揮できていると思いますよ。でもそれが実感できないかもしれませんね。新しい視点を持つと視野が今より広がり、自分の能力を
もっと発揮できますし、それを実感できるようになると思います。

新しい視点というのは、今まで見えていなかったものを見れるようになるということです。それは実は、「見ることを避けていたもの」だったりします。

意識ではそんなつもりはないんですが、無意識に避けていた、ということです。

避けていたということは、実は見たくなかった、見ると都合が悪い、というような気持ちもそこにはあるんですね。だから見ようとすると少々抵抗感が出てきます。

「なんかやだな」と感じたり、怒りの気持ちが湧いてきたりするかもしれません。それを乗り越えてちゃんと見ようとした時、いい結果が得られます。

では、人見知りのキモチって、深く探っていくとどんな感じでしょう。

人見知りの子ども、というのをイメージしてみてください。人と会うともじもじして、お母さんの陰に隠れてしまう。この子はどうしたら心を開いてくれるでしょう?

かがんで同じ目線になって、優しく笑ってあげて、その子が好きそうな話をして、その子に全部合わせてあげると、少し安心して、徐々に打ち解けてくれるかもしれませ
んね。

「世の中はわからないことだらけで怖いの(細やかさゆえに怖くなるわけで、これも才能の裏返しであり、別に悪いことではありません)、人と何をどう話したらいいか
もわからないの、だから私に合わせてよ」というメッセージがこの子から聞こえてきませんか?

「人見知り」という態度は、「私に合わせて」というメッセージを発することにもなるんですね。

人見知りの人というのは、心の中のチャイルドが「自分に合わせてほしい」という気持ちを持っていたりするんですね。でもそれでは社会でやっていけないので、ある程
度の年齢になると表面上はがんばって会話したりもします。これは「大人の自分」がやっていることです。

でも、内面には納得していないチャイルドがいることが多いんですね。「私は合わせてほしいの、自分が合わすのは疲れるし、イヤなの」って言っているチャイルドで
す。

チャイルドに悪気はないのですが、がんばっている大人の自分の足を引っ張るような感じになります。

心の中で「私に合わせてよ~」と駄々をこねるチャイルドと、周りに合わせてがんばろうとする大人の自分が綱引きをしているんですね。これではまるで、ブレーキとア
クセルを一緒に踏んでいるようなもので、エンジンは空ぶかしで前になかなか進まず、そのくせ燃料がどんどん使われ、何だかすごく疲れるんですね。

また、それゆえ自然な親密さがあまり出せず、相手との距離も縮まらず、「けっこうがんばっているのにむくわれない…」とつらくなってしまいます。

周りの物事にあまり関心がない、というのは人見知りの副産物のようなもので、「私に合わせて」というマインドが強いと、周りを見る、というところまで気持ちがいか
ないんですね。周りを見て関心を向ける、ということそのものが、「周りに合わせる」ということであり、「私に合わせて」の反対なので難しいのです。

大人としてがんばっている自分のことはしっかりねぎらってあげたいですね。nakasoneさんは本当によくがんばっているのです。そして、「人に合わせたくない
チャイルド」が内面にいても、大人として相手に合わせることができるnakasoneさんは、自分で思っているよりもずっと周りとうまくやる能力を持っている人です。

(「人に合わせたくないチャイルド」も悪いわけでありません。まだ未熟で、自分の才能の使い方がわかっていないだけなのです。)

ですから、チャイルドに納得してもらえば、その能力をとても上手に使えて、人とのコミュニケーションがラクになり、今より多くの人と親密な関係も持てるようになっ
ていくはずですよ!周りにも自然に関心を持てるようになるでしょう。

>皆は心から美味しい!や可愛い!と言っているのでしょうか。

私たちはみんな、実際のところは、自分の興味のあること以外にはあまり関心を持てません。でも、相手が大切な人だったり、親密になりたいと思う時、「ちょっと相手
に合わせる」んですね。それが自然にできると、「合わせる」というより「一緒に楽しむ」に近い感覚になってきます。すると、けっこう心から「おいしい!」「かわい
い!」と感じることもできるのです。

さてでは、チャイルドにどうやって納得してもらい、協力してもらうか、ですね。

チャイルドに、やさしく、あったかく、こう言ってあげてみてください。チャイルドの気持ちに共感してあげましょう。

「あなたは、この世の中はわからないことだらけで怖い、人とどう話したらいいかわからない、だから自分から動きたくない、って感じているんだね。あなたはとっても
細やかで繊細だから、そう感じるんだね。本当に、あなたにとってこの世は怖いことだらけだよね。怖いことがたくさんあるのに、あなたはよくがんばっていると思う
よ。えらいね。

でもね、あなたが思うほどこの世は怖いところではないよ。ヤダヤダって思いながらがんばると、あまりパワーが出なくて、それなりの結果になってしまうから、よけい
嫌になっちゃうんだよ。ヤダヤダをやめて、勇気を出して自分から動くことを選ぶと、パワーアップしていい結果が出るんだよ。

そうしたらあなたは、いろんな人と仲良くなれて、細やかで繊細っていうあなたの才能もとってもいい形で発揮されるよ。そして、人気者になれるよ。(ここでチャイル
ドの目がキラキラっとしたらOKです。『人気者』ではなく、別の言葉の方がチャイルドが喜ぶ場合もあります、チャイルドが本音ではどんな存在になりたいか、を汲み
とってあげることが大切です)

あなたにはできるよ、大人の私も一緒にやるから大丈夫、安心してね。」

やさしく言ってあげたら、イメージの中でチャイルドを抱きしめてあげてくださいね。

これを毎日1回、寝る前にやってみてください。すると、チャイルドがだんだん納得して、大人のnakasoneさんに協力してくれるようになります。

もし抵抗感が出るようなら、チャイルドに納得してもらうためにはもう少し働きかけが必要かもしれません。

また、これがうまく効くと少し状況がよくなるかもしれませんが、根本的にはさらに深いアプローチもできますので、お気軽にカウンセリングもご利用いただければと思
います。

ご相談いただきありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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