共依存的な恋人と付き合っていくことは可能ですか?

相談者名
くも
お忙しい中、相談に乗って下さってありがとうございます。

最近彼女と共依存関係で別れてしまいました。

私は欠点(嫉妬深いとか暗いときもある)も含めて自分が好きだと思えますが、
彼女は私のことが好きでたまらないといった感じであるのに
私の嫉妬深さと束縛するところは疲れ果てさせてしまい、
彼女自身やるべきことができなくなってしまい苦しいので、
別れたいといわれてしまいました。
私も彼女の意向を受け入れ、それから連絡を取らずカウンセリングを利用するなどして、
自分を癒すことに専念してきました。
すると1ヶ月の沈黙のあと、向こうから未練があるような手紙が送られてきました。
しかし、また私の嫉妬から関係がこじれてしまいました。

嫉妬深さも束縛の原因も過去の家庭などに原因があることもわかっているし、
そのときのことは何年も前からカウンセリングでも話して向き合ってきたのですが、、
それでも未だに嫉妬が治まりません。。
恋人は私の嫉妬の裏にある見捨てられ不安の背景にまで聞く耳を持ちません。
嫉妬したくないのにしてしまうどうしようもなさを、
聞いて理解してもうちょっと長い目で待ってもらえたらうれしいのですが、
恋人は深い話しをしようとすると会話を遮り不機嫌になります。
彼女自身家庭の問題を見ないようにして、ワーカーホリック気味になっている感じがあります。

そんな話も聞けない彼女なら、もう縁を切って、
聞いてくれるような人と出会って付き合えば心地いいだろうなという憧れはあります。
でも、私も今までの過去の恋人の欠点を受け入れられずにいたこともあったし、
人を変えるよりは、私を受け入れられずにいる恋人をも受け入れられる人になりたいと思います。
結局誰と付き合っても、乗り越えるべき事ってあると思うし、
恋人は子供っぽいけど、魅力的なんです。
本当はトラウマの話を聞いてもらえなかったとき悲しくて、
私のほうから別れたいと言った事もありますが、
それは克服できそうだしやっぱりまた付き合いたいといったりして、
相手を翻弄させたこともありました。

共依存的な恋人と付き合っていくことは可能ですか?
私は相手に期待するのでなく自分が変わってみようと思っています。
その方法は、カウンセリング以外で、
一人で日々取り組めることがあれば教えていただけないでしょうか?

カウンセラー
成井裕美
くもさん、はじめまして。
ご相談ありがとうございます。担当させて頂きます成井です。

> 最近彼女と共依存関係で別れてしまいました。

”共依存”の関係というのは、難しいですよね。
お互い、これが愛情なのか?それとも自分と相手の境界線が分からなくなってしまっている事なのか?の区別が難しいものですから。
それでも、くもさんにとって「彼女と自分とは共依存の関係だったな」と認識していらっしゃるといういのは、実はすごいことだと思います。
カウンセリングを使っているとの事でしたので、そういったものを通じてたくさん自分自身と向きあってこられたのかも知れませんね。

>共依存的な恋人と付き合っていくことは可能ですか?

結論から先に申し上げると、今すぐにお付き合いしなおす事はオススメできません。
何故なら、「共依存状態から抜け出れた」状態でないとお互いにもう1度彼氏彼女として向き合う事が難しいからです。
もし彼女とやりなおしたいのであれば、もう3ヶ月は待った方がいいでしょう。
(もちろん音信不通にするのではなくて、彼女にも下記の内容を説明して「ボクが変わる時間が欲しい」と伝えてあげてくださいね)

くもさん自身も十分認識していらっしゃるかと思いますが、共依存状態を作るのは、どちらか片方ではないんですね。
仮にくもさん自身が嫉妬深くなってしまったり、束縛してしまいたくなってしまったとしても、彼女がくもさんのその不安や恐れを上手に受け止めてくれたり、時には「それはくもさん自身の問題だから」と自然にくもさん自身に問題を解決する主導権を返すような事が出来る人だったとしたら、”ヤキモチ焼きの彼氏と、それを可愛く思える彼女”の構図になったりするんです。
しかし、彼女自身も「必要とされないと存在価値がないように感じてしまう」「相手に頼られている状況をコントロールしようとする」という心理が働いていて、くもさんと自分との関係を”より良くしていく”という発想が今までなかったんです。

人は誰だって1人では生きていけません。
だから人に頼ることもあれば、人に寄りかかる事もあります。
それは時と場合に応じて、助ける側と助けてもらう側が変化しながらお互に成長しあう、心理的には対等な関係なのです。

しかし、共依存の関係が生まれてしまう時、そこには「依存する側」と「依存させる側」という役割ができてしまい、その両方の立場の人が共通して抱えている問題が”ひとりでいる能力”が欠けている状態なのです。
『1人で居ても楽しいし幸せ。
でも好きな人と2人でいると、もっと幸せ!』
理想論に聞こえるかも知れませんが、私達が共依存にはまりこんでしまう時にはこの「ひとりでいても幸せ」な感覚が持てない時なのです。
ひとりでいる時間は、とても大切で、私達人間を成長させてくれるものです。
ひとりでいることを、怖れないようにしましょう!

>その方法は、カウンセリング以外で、一人で日々取り組めることがあれば教えていただけないでしょうか?

くもさんの場合、嫉妬や束縛があるということなのですが、別にそれで相手を傷つけたい訳でも、「お前の愛し方がなってないんだ!」と言う事を証明して、彼女を凹ませたり、コテンパンにやつけたい訳ではないと思うんですね。
ただ、それくらい「本当にこのボクでいいの?」と相手に聞きたくなるくらい不安になったり、自分の価値や自信を見失ったときに「愛されてるのかなぁ?」と分からなくなってしまうんだと思うんです。
だから「そうじゃないよ!好きだよ(*^-^*)」と何十回でも、何百回でも言ってもらいたくて、つい相手に絡んでしまうのではないでしょうか?

彼女にぶつけたり、彼女に処理してもらうのではなく、

1)自分の感情や気持ちを無視せずに、しっかりと気づくこと。まず自分自身で受け止める事。

2)そしてその感情や気持ちを、もっと安全な形で相手に伝える方法を練習すること。

3)最後に1番大切なのは、例えそれによって相手の反応が自分が願ったとおりにならなかったとしても、それをコントロールしないこと。

こうした3ステップが日常的に取り組んでいく中ではポイントになると思います。
そうした練習の場としては、日記を書くのがオススメですね。
特に(1)の部分の練習をしてみてくださいね。

日記が上手くいかなければ、それは「くもさんに合う他の方法がある」ということなので、私達でよければ一緒にその方法を探して行きましょう!
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。