「好き」を形にする方法

相談者名
まみ
お互いに既婚者なのに気持ちを確かめました。
深入りした関係になる前に彼は、お互い家庭を第一に考えなきゃ、もう二人きりでは会わないし気持ちを確かめたこともなかったことにしようと言われました。
だけど大勢の中で二人でいる場面には、自信過剰かもしれませんが、彼の好意を感じていました。
「好き」という想いがあって、二人だけがわかっていたらいい…そう思いながらも、現実にはすれ違ったままの気持ちに辛い日々を過ごしてきました。
最近転職が決まった彼に、二人きりで会えなくても、大勢でもいいから友達としてこれからも仲良くしていきたい、と伝えました。
しかし彼は「うーん…友達かぁ…」とか「会う機会があればもちろん」とか。
その言葉に、口調に、今まで感じていた彼の好意どころか、私と関わることすら嫌なの?と思ってしまいました。
会う機会、なんて作らなきゃないのに!とも…
この先二人の間に恋愛はない、それなら友情でもいいから彼を失いたくないという思いはやはり難しいのでしょうか?
カウンセラー
大門昌代
まみさん、はじめまして。
今回担当させていただきます大門と申します。
どうぞよろしくお願いします。

お互いが既婚者ということですから、いわゆるダブル不倫の関係になってしまったのですね。
不倫は、一般的にやってはいけないこと、悪いこととなってしますから、ご自分を責める気持ちも、かなりあったのではないかと思います。
そして今は、彼の方がまみさんに、少し距離をとっている状態ですから、とても寂しいと感じておられるのでしょうね。

さて、「友情でもいいから、彼を失いたくない」というお気持ちはよくわかります。
ただ、本当にそれでいいと思っておられるのでしょうか。
おそらくそうではないと思うのです。
まみさんの中にぽっかり空いた部分があって、そこを彼が埋めてくれたのだとしたら、それは友達だから埋まったものではないと思うのです。
お互いに「好き」と言う気持ちがあったから、埋まったものではないでしょうか。

彼との接点がなくなるぐらいなら、友達でも・・・と言うお気持ちは、よくわかるのですが、もしもそれが叶ったとしても、それだけでは、おそらくまみさんの心にぽっかり空いてしまっている部分は、埋まらないと思うのです。
そのぽっかり空いている部分は、いったい何なのかを、考えてみてもいいのではないでしょうか。
そして、そこを本当に埋めてあげることが、まみさんの心が楽になる方法ではないかと思います。

いつから、そこはぽっかり空いてしまっているのでしょうか?
おそらく、ご主人との関係では、埋めることができていない部分だと思うのです。
でも、もしもご主人との関係で、その部分を埋めることができたとしたら、心が離れていってしまっている彼とのことで、苦しまなくてもよくなるのです。

最初にも書かせていただきましたが、一般的に不倫というのは、悪いこととされています。
ですから、意識するしないに関わらず、私たちはそういう状況になったときに、罪悪感という罪の意識を感じてしまいます。
罪の意識ですから、罰を受けなくてはいけないと思ってしまうのです。
その結果、罪悪感がくっついてしまった恋愛には、もれなく悲しみや、苦しみなどの罰がつきまとってしまいます。

それは、お互いにとって幸せではないことです。
今も、まみさんは、彼とのことで苦しんでおられます。
もしも、彼と接点を持ち続けたとしても、この苦しみは続くかと思います。
お互いが、フリーで、罪悪感なしに関わっていけるのであれば、今後の進展も望めるかと思うのですが、罪悪感がある以上、つまり不倫関係のままですと、残念ですが進展は望めないのです。

彼のことが、どうしても好きで、彼と一緒にいたいと思われるのであれば、一旦まみさんがフリーになられる必要があります。
でも、それはとてもリスクが伴うものですよね。
そして、まみさんがフリーになったからと言って、彼もまたフリーになってくれるかどうかは、わかりません。

そんなリスクを冒すよりも、元々ぽっかり空いてしまっていた部分を、本当に埋めてあげることがでるように頑張ってみるというのは、どうでしょうか?
もしかしたら、「愛される」「必要とされる」そんな部分が、ぽっかり空いてしまっていたのかもしれませんね。
そうなのだとしたら、ご主人との関係に、今現在その部分がないのかもしれません。
それは、とても寂しいことですから、他にその部分を埋めてくれる人がいたら、その人と離れられなくなってしまうものです。
でも、それは本来、ご主人との関係性で手に入れる努力を先にすべきものです。
いっぱい努力したけど、得られなかったというのであれば、罪悪感なしの関係を作って行くために、フリーになる選択もあるかと思いますが、まだ、努力する余地が少しでもあるのでしたら、頑張ってみるというのも方法ですよね。

いったいどうしたらいいのか?と疑問も出てこられるかもしれません。
そんな時は、ぜひカウンセリングも使ってみて下さいね。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。