好きな男性とのセックス

相談者名
しおり
もう30代も半ばに差し掛かっていますが、自分が結婚したいのか、子どもを産みたいのか、正直わかりません。
小学6年生の時、セックスの仕組みを知り、まず思ったのが「誰が人間を作ったのか知らないけど、頭いいなあ!!(男と女の性器の形が、ちゃんと合うようになっていて、妊娠しやすいようになっている)」ということでした。しかし次の瞬間、「え!自分も将来、こんなことをしなければいけないの。絶対イヤだ!」と思い、不安になって、母親に「結婚は義務なの?」と聞くと、「義務じゃないわよ」と言われ、ホッとしたのを覚えています。
大人になってから、数人の男性とお付き合いしましたが、性的な雰囲気が嫌で、性的な関係は持てないことがほとんどでした。性欲処理のために、一人でしたり、風俗で働いたりしました。そのため、愛のあるセックスなど経験がありません。
男性と付き合うとなると、すぐにセックスを連想してしまいます。一人でするのは大好きで、13歳くらいから日常的に楽しんでいて、オーガズムも毎回感じますが、男性と・・・っていうのがどうしても嫌っていうか恥ずかしすぎて、考えただけで顔が赤くなったり、体が火照ってきてしまうのです。この年でなんてうぶなんだろう、と自分が恥ずかしくなります。
好きじゃない男性だと、かえって色々と楽しめて、いいんですけど・・・好きな男性の前で裸になるなんて、それができる女性は、恥ずかしくないんでしょうか?苦しくないんでしょうか?私は恥ずかしくて考えただけで涙が出てきます。恐いし、恥ずかしいし、そんなことするくらいなら、一生独身でいたほうがましだと思ってしまいます。でも、愛のあるセックスも知らない人生なんて、つまらないし・・・とも思います。
セックスが恐いからといって、プラトニックな関係もつまらなくてすぐに退屈してしまいます。
私みたいな極度の恥ずかしがりは、結婚できるのでしょうか。克服するとしたら、どうすればいいですか。
男性との付き合いは、セックスだけじゃないよ、って言われたら、それはそうなんですけど、欲求不満すぎて、もう映画とか、食事とか、どうでもいいんです。つい先日、セフレを探そうと思い立ったけど、セフレ探しも大変です。私はどうしたらいいのでしょうか。いま彼はいませんけど、いつも同じパターンです。
以上、宜しくお願いします。
カウンセラー
井上真由美
しおりさん、こんにちは。
今回のご相談を担当します、井上真由美と申します。
よろしくお願いします。

今回ご相談内容を読んで、しおりさんのセックスに対する戸惑いや不安、抵抗感や葛藤が伝わってきました。
なかなか人にオープンに話せる話題ではありませんから、随分ご自分の中に色んな複雑な思いを抱えてこられたのではないですか?
しかも、ご自分でも極度の恥ずかしがりと称されているしおりさんですから、まずは「よく勇気を出して相談してくださいましたね」とお声かけしたいな、と思いました。
そして、愛のあるセックスがしたいというしおりさんの気持ちを大切にしていきましょうね。

では、さっそくですが、しおりさんの『セックス観』というものを見ていきたいと思います。

ご相談内容から、しおりさんの中には、
セックスにまつわるもの=恥ずかしいもの・よくないイメージ
があるように思います。

そして、そこから、
セックスをする自分・性的な自分=恥ずかしいこと・よくない私
という意識がありませんでしょうか。

もしこれがあるとしたら、確かに、好きな人の前で裸になったり、性的な行為をすることに抵抗が出ますよね。
恥ずかしいことをしている私、よくない私を好きな人に見られるなんて、耐えられませんものね。

でも、性的な要求をもつことやセックスをすることは、大人として自然なことです。
そこをタブー視してしまうと、まさに大人の性のシンボルである結婚や出産を肯定するのが難しくなりますよね。

ですから、この
セックスにまつわるもの=恥ずかしいもの・よくないイメージ
セックスをする自分・性的な自分=恥ずかしいこと・よくない私
といった思い込みを、少しずつ緩めていってほしいなと思います。

どうして、ここまでセックスにまつわるものが、しおりさんにとってよくないイメージを持つようになったのか、何か心当たりはありますか?
大きなヒントになるかもしれませんので、一度ご自分の中で考えてみてくださいね。

それから、もう1つ考えていただきたいことがあります。

極度の恥ずかしがりと言われていますが、『恥』という感情がどこから生まれるかと言うと、自己嫌悪や劣等感からくることが多くあります。
自分で自分を嫌悪している部分、劣っていると思っている部分を、人に対して見られることを『恥』と感じるんですね。
そうすると、自己嫌悪している部分や劣等感を感じる部分というのは、しおりさんにとって何なのでしょうか。

例えば、
>好きな男性の前で裸になるなんて、それができる女性は、恥ずかしくないんでしょうか?苦しくないんでしょうか?私は恥ずかしくて考えただけで涙が出てきます。恐いし、恥ずかしいし、そんなことするくらいなら、一生独身でいたほうがましだと思ってしまいます。
と言われていますが、ご自分の裸に自己嫌悪や劣等感を感じたりはされていませんでしょうか。

また、そもそもセックスの仕組みを初めて知った時に、「こんなことするのは絶対にイヤだ!」と不安になっていましたね。
今も同じ不安がありますか? もしあるとしたら、それはどのような不安でしょうか?
もし、セックスすることで自分自身をさらけ出すような感覚があって怖い、などがあるとしたら、素の自分に対して、自己嫌悪している部分がありませんでしょうか。

自己嫌悪は自分と人との間に壁を作ってしまいます。
自己嫌悪している部分を隠そうとして、結局相手に対して逃げ腰になり、近づきたい人に近づけないということになってしまいがちです。

でも、自分でも嫌悪して受け入れられないような部分を好きな相手が受け入れてくれる。自分が『恥』だと感じている自分を相手が愛してくれることで、自分を解放していくことができる。
これが、愛のあるセックスというものだと思います。

ならば、恥ずかしがり屋のしおりさんだからこそ、愛のあるセックスをしたいというしおりさんの思いを、ぜひ大切に育んでいってほしいと思います。

ですから、まずは
・セックスに対するネガティブな思い込みを変えていく。
・自分の自己嫌悪や劣等感を癒す。
というところから取り組まれてもいいかと思います。

一人でするには、葛藤や抵抗感が強い取り組みになるかと思いますので、よかったら私たちカウンセラーに頼ってくださいね。
しおりさんが結婚したいのか、子どもを産みたいのか、ご自分の曇りのないお気持ちで答えを出せる日は、必ず来ると思いますよ!

この記事を書いたカウンセラー

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