かずさん、こんにちは。根本と申します。 ご相談ありがとうございました。 こうしたご相談は勇気が要りますよね!少しでもお役に立てばと思いますので、 ぜひご参考になさってください。実は同じような悩みを抱えられてる男性って意外に少なくないのかもしれません。 ワークショップや他のカウンセラーからの相談などで、このお話をよく耳にするんです。 *** ※カウンセラーからの相談=私あてに「こういうご相談がありましたが、どういう風に 見て対処してあげたらいいんでしょうか?」というアドバイスを求められることがあります。 スーパーバイザと言うと聞こえはいいのですが、私は後進の育成やサポートにも関わって おりますので、カウンセリングの質を高めるためにも、カウンセラーからのこうした相談を 受けることは少なくありません。 ただ、その場合も守秘義務に基づいて、個人情報に関するものは一切交換いたしませんので 皆さまもご安心下さい。 *** 私が見るに、いくつかのパターンが見受けられるようです。 かずさんがおっしゃるように、トラウマがないと思われる場合て意外に多いんです。 (トラウマはそうと自覚できないレベルのものも数多くあります) 男性には「セックス=すごく気持ちいいもの」というイメージがありますから、 そうでないとまたひどく気にしてしまうかもしれません。 それにかずさんがおっしゃるように、彼女への罪悪感というか犠牲と言うか、 そんな重たい思いを抱いてしまいやすいと思います。 性的な快感が感じられない、というご相談は女性からも頂くことがありますが、 男性でも、女性でも、自分自身の「性」に対して、どのようなイメージ、感覚を 持っているのか?が重要なケースが多いようです。 セックスというのは自分の性を思い切り意識する場でありますから、たとえば、 潜在的に自分が男性であることを否定していると、セックスに興味がなかったり、 勃起しなかったり、射精しなかったり、まったく気持ちよくなかったりするんです。 でも、長年そういう状態にあると、自分が性を否定しているとか、男性であることを 恐れてるなんて意識はまったくなくなるんですよね。 (それに基づく現象だけが生じてくるだけです) だから、そういう場合は心の中の問題ですから、考えれば考えるほどに分からなく なってしまうものです。 意識できるものであれば、認知できるので分かりやすいのですが、考えても分からない、 思い当たることがない、というジャンルは、ほとんどが潜在意識、無意識の問題です。 いくつか「こんなパターンもあります」というのをご紹介しますので、そんなもんかな~ という目で読んでいただければ幸いです。 また、男性であることを否定する、というよりも、女性に対する罪悪感なり、怖れが 強い場合にも、同じようなことが起こりえます。 セックスというのは、男性から見ると女性の中に入っていく行為ですから、それだけで 罪の意識を持ってしまうこともあるんです。まるで女性を傷つけているような感じで。 一方、別の見方をすれば、女性に飲み込まれるような感覚を持ってしまうこともあって、 そうすると自分を失いたくない気持ちが快感を抑圧してしまうこともあります。 これらのパターンでは、異性の親(かずさんの場合はお母様)との関係がキーになって いることが多いようです。 例えば、お母さんに対して強い怖れ、おびえを持つと、後者の「飲み込まれる」って 感覚を引き起こしやすいかもしれません。 さらに別の角度から見ると、射精そのものへの怖れというのも見受けられます。 子どもができてしまうことに異様に怖れを抱くこともあって(もちろん、潜在的に)、 そうするとセックスそのものはもちろん、射精することに恐怖を覚えます。 これは思春期の頃の親子関係、あるいは、性に対する欲求にヒントが隠れてます。 例えば、自分は性的な欲求を持った思春期から、男性ではなく女性側の立場で、 マスターベーションをすることが多かったという男性がいます。 別に同性愛者ではないのですが、どこかで男性であること、女性の中に挿入する ことを恐れてしまい、この感覚が目覚めるのかもしれません。 こうしたパターンを癒していくこと、そして、自分が男性であることを許すことが このプロセスの解決方法の一つかと思います。 理屈で云々、という話ではありませんので、まずは、かずさん自身の「男としての 自分」について見つめてみてはいかがでしょうか? どちらにせよ、こうしたセクシャリティの問題は、かずさんの生命力、そして、 強さ、男らしさ、たくましさなどに関するテーマでもありますから、恋愛だけでなく 仕事でも力を発揮できるように、ぜひ、大切に見つめていって欲しい問題です。 少しでも解決への道筋が感じられたら幸いです。 ありがとうございました。 |