一週間前に別れを告げられた元彼と同僚の仲が気になる

相談者名
あやか
最初は一方的に別れようと思うと言われました。別れの理由に納得ができなかったので、再度話し合いをし結果、結局元に戻ることはなくお別れしてしまいました。
彼とは同じ職場、小さい会社なため毎日同じ空間で仕事をしています。

別れた時に思ったこと
・最初に別れを切り出したときと、ちゃんと話をしたときで理由が違う
・顔を見て話しがしたいといったのに、結局電話
・好きだけど「彼女」ではなく「妹」のような存在
・付き合う時から「好き」という感情に彼はモヤモヤしていた

付き合っていた時から思っていたこと
・私と同じ部署の子を可愛いと平気で言っていた(本人にではなく、私に)
・でも恋愛感情ではないと否定
・可愛い同僚は、私の片思い時代も知っており、付き合っていることも知っていた為相談していた
・彼も同僚が私たちの仲を知っているということは知っていて、頻度はわかりませんが私のことで相談していたこともあったようです(その同僚から聞きました)
・同僚には「別れた方がいいと思う」と言われたことがあった

付き合っていた時からモヤモヤを抱えてしまっていたことは今となっては、相手を信用しきれていなかった自分もダメだったと思っています。

ですが別れて一週間、衝撃的になにかがあった、というわけではないのですが
なんとなく「彼」と「可愛い同僚」が付き合うもしくは付き合っているのではないか?と感じています。

別れた身なので、彼が誰と恋愛をしようが私には口出しできるような存在ではないですが
もしかしたら私が相談していたこと、そして彼が相談していたことにより「彼」と「可愛い同僚」を結び付けてしまったのではないか?
別れた理由も本当は「可愛い同僚」を好きになってしまったからかもしれない。と思うようになりました。

2人とも感情を隠すことは上手なので、もしお付き合いをしていたとしてもうまく隠し通すかもしれません。
ただ、それを知らずにいるのは正直つらいです。自分勝手ですが。

自分の中では割り切ったつもりでも心のどこかでは未練があったり、復縁を望んでしまっているのでしょうか?

心が晴れず、モヤモヤしたまま、仕事にもなかなか集中できず誰に相談したらよいものかと行き詰っています。

カウンセラー
大塚亘
あやかさん、はじめまして。

今回担当させていただきます、大塚亘と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

一週間前に別れを告げられたとのこと、今は、とてもモヤモヤした嫌なお気持ちの
ようですね。

まして、同じ会社で別れてしまってからも会わなければならないというのは、私の
想像ですが、辛いところなのかもしれません。

状況やあやかさんの心情を詳しく書いて下さいました。もしかしたら、私の理解不足や、
あやかさんの意図と違うところがあるかもしれませんが、心理的な観点から、私が
思ったことをひとつひとつ書いてみたいと思います。

>・最初に別れを切り出したときと、ちゃんと話をしたときで理由が違う
>・顔を見て話しがしたいといったのに、結局電話
>・好きだけど「彼女」ではなく「妹」のような存在
>・付き合う時から「好き」という感情に彼はモヤモヤしていた

これらの状況から考えられるのは、彼は、あやかさんと別れたかった、というよりも、
「恋愛」そのものから離れたかった、といえるかもしれません。

別れの理由が違うというのは、理由はなんでもよく、とにかく別れたかったという
感じがします。直接話すのではなく、電話になってしまったのは、深層心理的に考えると、

罪悪感を感じていて、会いたくなかった

ということかもしれません。

我々人間は、誰かに対して悪いことをしてしまった、というような罪悪感を感じると、
自然とその相手から離れたくなります。つまり、あやかさんが原因で別れたというよりは、
彼が「彼自身の罪悪感」を感じたため、あやかさんから離れていき、直接会って
話すことを避けてしまったようです。

これは、別れを告げる側、つまり振る側の立場になったから罪悪感を感じていると
いうこともありますが、お付き合いをしているときから、彼はなんらかの罪悪感を
強く感じていたようです。

「好きだけど「彼女」ではなく「妹」のような存在」というのは、あやかさんは、
ご自身に魅力がないのでは、というように、あやかさんに原因があるように考えて
しまうかもしれませんが、私には、彼の「恋愛」に対する(あやかさんに対する、
ではありません)なんらかのネガティブな感情があることをどうしても疑ってしまいます。

「好き」という感情に彼はモヤモヤしていた、というのは、私の直感になりますが、
そもそも、彼は、あやかさんに心を許して、なんでも話して裏表なく付き合っていた、
という感じではなかったのではないでしょうか。

それはまるで、彼女であったあやかさんに対して、彼は「壁」を作っていたような
感じであったかもしれません。

もしそうだとしたら、なぜ彼は「壁」を作ってしまったのでしょうか。それは、
こんな感じかもしれません。

「俺は、たいした男ではないし、自信もないし、ダメなところもたくさんある。
だから、自分の全てをさらけ出したら、きっと、あやかさんに嫌われるに違いない」

つまり、彼は自己否定、それもかなり強い自己否定を持っていたように私は思います。
そうすると、自分がダメであることがバレないように、心理的な「壁」を作って
しまいます。そして、その「壁」により心が通っていないことは感覚的に彼も
分かりますので、

>・付き合う時から「好き」という感情に彼はモヤモヤしていた

という感じになったのかもしれないと私は思います。つまり、彼は、もともと
「恋愛」に違和感を感じていたようです。あやかさんに、違和感を感じていた
わけではなかったと私は思います。

>・私と同じ部署の子を可愛いと平気で言っていた(本人にではなく、私に)

彼女がいるにもかかわらず、彼女本人、つまりあやかさんに、別の女の子が可愛いと
彼が言ったら、どういう結果になるでしょうか。

少なくとも、あやかさんは「嫌な気分」になる可能性が高いですよね。しかし、それが
彼の無意識の意図なのです。つまり、相手に嫌な思いをさせて、あやかさんに嫌われたい
という深層心理です。

なぜそうなるかというと、上述の通り、彼は自分自身の中に強い自己否定を持って
いると思います。言い方を変えると、彼は、周りから嫌われるのがふさわしいと
深層心理で思っているため、そんな嫌われるような行動を自然と取ってしまうのです。

>・でも恋愛感情ではないと否定

これをあやかさんに言うということは、彼は、他の子が可愛いという発言は、あやかさんを
不快にさせる、ということを知っているということです。でも、彼は自分が嫌いなため、
それでもしてしまうのです。

そして、心理的な距離を近づけないような行動、つまり上述の「壁」を無意識のうちに
作ってしまうのです。

わかりづらいかもしれませんが、少なくとも彼は、あやかさんのことが好きだったと
いうことは、間違いありません。なぜかというと、彼の対応は分かりづらかったかも
しれませんが、彼は強い自己否定を持ちつつ、それでもあやかさんと縁あって、
一時は付き合うことを決めたからです。

その後は、彼の心の中では、「あやかさんを好きな気持ち」と、「自分の中の自己否定」
との戦いになります。この戦いが彼の心の中でいつも繰り広げられていたため、
あやかさんからみると、「壁」を感じたり、「感情を隠すことが上手」にみえたのかも
しれません。

>相手を信用しきれていなかった自分もダメだったと思っています。

彼が「壁」を作っているような状態だったとしたら、信用できないのは無理のないこと
だと私は思いますよ。あやかさんは、なにも悪くないと私は思います。

さて、今まで述べてきたとおり、あやかさんが原因で別れてしまったわけではない
可能性が、私は高いと思います。あやかさんご本人は、謙虚な方のようですから、
なにか自分(あやかさん)が悪かったのではないかと思ってしまうことでしょう。

振られてしまったときは、我々人間はみな、自分が悪かったのではないかと、自分に
原因を探し、自分を否定してしまいます。それは無理のないことなのですが、相手に
原因がある、ということは、全くと言っていいほど見えないものなのです。

さて、彼と、その可愛い同僚との関係ですが、どうなっているかは、私にも想像が
つきません。なにもない可能性も、もちろん高いと思います。

ところで、あやかさんと別れたところで、彼の中の自己否定は消えるどころか、さらに
強くなっていると私は思います。

そうすると、彼の不幸を願うわけではありませんが、同僚に限らず、彼が今後誰と
付き合おうとも、彼が、彼自身の中にある自己否定に向き合わない限り、彼は、
同じような恋愛パターンを続けていきます。つまり上手くいかない可能性が高いのです。

>自分の中では割り切ったつもりでも心のどこかでは未練があったり、復縁を望んで
しまっているのでしょうか?

これははっきりとは分かりませんが、私は、あやかさんが、もしかしたら反省モードに
なられているかもしれないと思いました。上述の通り、彼に問題がたくさんあった
のです(彼が悪い人であるという意味ではありません)。あやかさんがご自身を
否定しているとしたら、それは必要のないことなのだと私は思いますよ。

>心が晴れず、モヤモヤしたまま、仕事にもなかなか集中できず誰に相談したら
よいものかと行き詰っています。

私たちカウンセラーを、ぜひ頼ってみてくださいね。そして、あやかさんがもし、
必要のない自己否定を持っているとしたら、それを解消していくお手伝いをさせて
いただきたいと思っています。

読んでくださり、ありがとうございました。

大塚亘

この記事を書いたカウンセラー