離婚を決意した夫との関係回復

相談者名
かえで
私は31歳の主婦で、1歳年上の夫と3歳の娘がいます。
夫とは大恋愛の末の結婚で、新婚時代はとても幸せでした。
しかし、私の妊娠期頃からはケンカばかり。
原因は、夫が仕事中毒と浮気。
夫は元から仕事熱心だったのですが、仕事場に泊り込んだり休日も、仕事でいない日が続きました。
たまに家にいても、疲れていて話もしません。
でも、仕事だからと我慢していたのですが、ある日夫の浮気を知りました。
夫は浮気を認め、私への愛情はもうないと言い切りました。
その後、娘が生まれ、私は職場復帰をし、夫は益々家に寄り付かず
時々帰っても、私を煙たがるだけ。
そんな生活が一年も続き、ついに夫から離婚を切り出されました。
私は反対しました。夫に私への不満を聞き、私の夫への愛情も伝え、
「今までの良くない点を改善するよう頑張る。やり直したい」と言い、夫は渋々承諾。
しばらくは夫も家に帰って来ましたが、娘に「うるさい」と怒り
私が世間話で始めた会話も、いつの間にかケンカに発展。
夫は再び家に帰らなくなり、「離婚しかない」と言いました。
私は精一杯努力したつもりですが、ついに夫は荷物を持って出て行きました。
給料も渡されず、今は私の給料だけで生活しています。
電話をしても、「離婚の話以外はしない」と切られます。
メールにも返信がありません。
周囲の誰もに「もう無理。離婚しかない」と言われますが、私はどうしてもやり直したい。
新婚の頃の幸せだった日々が忘れられないし、人間がこんなに変わってしまうことが、受け入れられない。
私は離婚回避のためならどんな努力もしますが夫が話合いにすら応じてくれない。
第三者を介して話そうとしても、夫は頑なに
「もう無理。離婚しかない」の一点張り。
結婚し、子供をもったことに対する責任感については
「自分は本当に悪いことをした。申し訳ないと。
無責任なことをしている。どんなに罵倒されても仕方ない。でも、顔を見るのも嫌な相手と一生生活はできない。」
と言うのです。
夫にここまで言われても、私はまだ諦められません。
夫とやり直したい。
でも私がどんなに変わろうと、どんな話をしたいと思っても
それを見てもらうことも、話を聞いてもらうこともできないのです。
どうしたらいいのでしょうか。
カウンセラー
成井裕美
はじめましてかえでさん。
ご相談ありがとうございます。
担当させて頂く成井です。

ご相談頂いてから、こうして私からのお返事がHP上に載るまでに時間が経って
いますが、今はいかがですか?
その後もご主人は何も聞き入れてくれないような感じでしょうか?
かえでさんも毎日「何をどうしたらいいの?」という不安と戦っていらっしゃる
のでしょうか?

> 私は31歳の主婦で、1歳年上の夫と3歳の娘がいます。
> 夫とは大恋愛の末の結婚で、新婚時代はとても幸せでした。
> しかし、私の妊娠期頃からはケンカばかり。

2人がとてもうまく行っていた時代があったのですね。
でも、どこからかその2人の歯車がうまくかみ合わなくなってしまったようです
ね。
今はご主人の方が「もう顔も見たくない!」といっているくらいですから、少し
ずつづれた歯車を今からどう戻して言ったらいいのか?戻すことなんて不可能な
のではないか?というくらい彼自身も2人のこの問題に解決策がないように思え
て絶望されているのかもしれませんね。

彼が浮気をしてしまったのはかえでさんの妊娠が分かってからでしょうか?
それとも子供が出来た出来ないに関係なく、結婚当時から浮気があったのでしょ
うか?

今回のお話を読ませていただいた様子では、かえでさんが妊娠して、元々仕事に
没頭していた彼がますます仕事に精を出し、その分疲れ果てて家に戻ってくると
いう生活が続き、2人ともが「でも相手も頑張っているし・・・」と我慢を続け
ていた分寂しさが募ってしまった。というように感じました。
もし違っていたらごめんなさい。
文字だけでは若干把握しにくい部分がありますから、よければお電話でもお話を
聞かせてもらえればと思います。

一般的にこれは男女の差でもあるのですが、男性は愛情を「責任感」で捕らえま
す。
大切な彼女が出来たり、結婚したばかりの時には「この人を幸せにしよう!」と
思う分だけ仕事をバリバリ頑張って経済的に自立をしようとすることが良くあり
ます。
子供が出来る場合にはもっと顕著にこの傾向が見られます。
私たち女性からしたら、「もっと一緒にいたいな・・・」とか、子供が出来たと
きには尚更「この喜びをもっと一緒に分かち合いたいな」と感じます。
なので女性は多く愛情を「ふれあい」とか「分かち合い」で捕らえる傾向があり
ます。
実は表面的に出てくる「愛情の表現方法」は違うのですが、お互いがお互いを大
事に思っていたり、「幸せになりたい!」と思っているのは同じなんですよね。
でもお互いの愛情の表現方法が違うときには、「なんでそうするの?」と相手の
行動が理解できない分だけ受け取れなくなってしまうことがあります。
そしてその理解できない分が2人の溝になってしまうんですよね。
彼とかえでさんの場合もこうした小さな溝が今は積もり積もって、地面に出来た
大きな地割れのように2人の間に越えられない溝が出来ているように感じてい
らっしゃるのではないかな?と感じます。

> 夫に私への不満を聞き、私の夫への愛情も伝え、
> 「今までの良くない点を改善するよう頑張る。やり直したい」と言い、夫は渋
> 々承諾。

とても頑張りましたね。
そしてご主人が1度は承諾されたのですから、その時にはきっとご主人はかえで
さんに話を聞いてもらって、不満を吐き出すことができて嬉しかったのではない
でしょうか?
でもその後また関係が悪くなってしまったということですから、ご主人にとって

「なんだよ!この間はこういってくれていたくせに何も変わってないじゃない
か!」
と感じれたのかもしれません。
もちろん、かえでさんが頑張っていない訳ではないと思います。
むしろ、ご主人が出て行かれるまでの毎日はびくびくしっぱなしだったでしょう
し、自分に出来うることのすべてをされたのではないでしょうか?
でももしかすると、ご主人の1番欲しいものが入ってこないように感じたのかも
しれません。

ご主人はかえでさんのどんな部分を「不満だ」と言っていましたか?
かえでさんのどんなところに「ダメ!」と×をつけたのでしょうか?
その「×」をつけた部分の出来事と言うよりも、その後ろに隠されているご主人
の「満たされない気持ち」が鍵になりそうです。

> 新婚の頃の幸せだった日々が忘れられないし、人間がこんなに変わってしまう
> ことが、受け入れられない。

「あんなに大恋愛して結婚したのに・・・」
「新婚当時はあんなに楽しかったのに・・・」
その気持ちは分かります。
でも、もし彼とこれからもう1度スタートを切りたい!と思われるのであれば、
「あの頃の私たち」ではなく「今の私たち」を大切にしてくださいね。
あの頃の彼だったら、確かに離婚は切り出してはこなかったと思います。
あの頃の2人だったら離婚なんて発想すらなかったかもしれません。
なので「あの頃の彼」と「今の彼」を比べても、そこには解決策はないですよ。
とても厳しいことを言っていると思います。
それくらい、今の状況を一転して好転させることは難しいからです。
何故なら、彼はかえでさんが「幸せだ」と思っている最中にも不満を抱えていた
からです。
今、その抱え続けた不満に彼自身が持たなくなったので火山のように大爆発して
しまっているのでしょう。

今のおの2人の状況を変える鍵は、とってもパワーがいるし、勇気も要ることだ
し、「私のほうがしんどいのに~!」と時には腹が立つかもしれませんが
「今の彼の気持ち」
をかえでさんが理解してあげることです。

自分の痛みよりも、彼を大切にしてあげてくれますか?

一緒にがんばりましょう!
応援しています。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。