相談者名 | ひろ |
結婚8年目(途中、主人の留学の為4年間別居経験あり)、子供なし 浮気の疑惑をきっかけに喧嘩し、「浮気をしているのなら、そうでなくても行為が少ないのに子供なんてできるわけがないじゃない!」と私。「俺は子供なんかいらないんだよ!」と言われ、つい興奮状態で「そんな思いやりのない人なら別れた方がいい!」と彼に言ってしまいました。数日後、主人から現在抱えている仕事の事、今後ますます忙しくなること、子供が何故不要なのか、結婚生活のことを説明を受けました。子供の頃から母親の過剰な干渉、コントロールでやりたいこともできないことが沢山あったと以前からずっと両親の悪口は聞いてました。その程度の事と受けとめてたのですが、その事が原因で結婚生活を続けることが辛いといいます。私と一緒に暮らしているうちにある部分が母親の嫌いな所と重なり、私が悪いわけではないのに干渉されている感じてしまうそうです。人と継続的に生活空間を共有していると精神的に極度の圧迫感、束縛感を感じ体調を崩す傾向にあり、私に感謝の気持ちや大切に思う気持ちはあるのにイライラしてしまったりして随分前から自分はおかしいと悩んでいたそうです。幼少時代より積み重なっていた怒りが年を重ねる毎に醜くなっていることで自分らしさを失い生きている結果、自身の品位を下げる行動につながり、自己を責め自身に対して悲観的になるらしく、その為自分のことが好きでない=遺伝子を残したくないそうです。彼の苦しみに全く気付かずに生活していた私は、目から鱗状態でした。今まで離婚なんて考えたことは1度もなかったけど、私が欲しがっているような幸せな家庭は与えられないのかもしれない、私の為に離婚した方がいいし、自分も楽になりたい。離婚したら後悔するかもしれないが、カウンセリングに行き治療中待たせておいても治るかわからないし、またトラウマが原因かはわからない。治らなかったら又悲しませるし、そんな自分勝手な事はできないといいます。私が離婚せずに待っていたいと言っても、優しくされる程、それに答えられない自分に嫌気がさし、負い目を感じてしまうと言います。現在専業主婦の私=母親と見えるらしく私が一緒では治らないと言われ助けもいらないと言われたので別居を始めて2週間です。私がしてあげられることは何もないのでしょうか? また連絡はどの位の頻度ならとっても良いですか? | |
カウンセラー | 伊藤昌代 |
ひろさん、こんにちは。伊藤と申します。 この度は、ご相談ありがとうございます。よろしくお願いします。 別居生活を始められて2週間ですか。 ご主人からの告白と主張によって始められた、今の生活のようですね。 > 私がしてあげられることは何もないのでしょうか? また連絡はどの位の頻度ならとっても良いですか? と、一杯一杯ご主人のことを考えておられるひろさんを感じます。 今回、頂いたメールでは、今のひろさんの感情については触れられていませんでしたが、一般的にも、別居というのは、人生においてストレスの大きいイベントと言えます。 ひろさんにとって、ご主人が話されたご主人の事情は、ひろさんの判断や思考の外のもので、実感のないものだったようですね。 勿論なければ、それはそれで構いませんよ(^^) 何故なら、感情は感じきったらなくなるのですが、見ないように蓋をしたり、何か(誰か)の後回しにしたりすると、いつまでも残ったままですし、増えていくからです。 これは、ひろさんからのご質問、先程も引用しました、 1.ひろさんご自身の感情とつながる事 ひろさんが、ご主人にしてあげたいことってありますか? 頻度は? “良い”というのは主観的な感覚なので、本当は、一般的なモデルというのはないんです。ご主人が決めるものですよね。 そして、ひろさんは、“今”、ご主人とこれからどうしていきたいでしょうか? 知らなかった、分からなかったというのは、強い罪悪感を感じる事もあります。 あと、2.、3.の項目について少し書かせていただきますね。 2.ご主人の世界について 今回のことで、ひろさんが思うご主人と、ご本人が思う自分との間に、とても大きな差があることが分かりましたね。 > 幼少時代より積み重なっていた怒りが年を重ねる毎に醜くなっていることで自分らしさを失い生きている結果、自身の品位を下げる行動につながり、自己を責め自身に対して悲観的になるらしく、その為自分のことが好きでない=遺伝子を残したくないそうです。 私たちは、喜怒哀楽のどれかの感情を抑圧したら、他の全ての感情をも抑圧してしまいます。 > 私が欲しがっているような幸せな家庭は与えられないのかもしれない、私の為に離婚した方がいいし、自分も楽になりたい。離婚したら後悔するかもしれないが、カウンセリングに行き治療中待たせておいても治るかわからないし、またトラウマが原因かはわからない。治らなかったら又悲しませるし、そんな自分勝手な事はできないといいます。 ひろさんに幸せや喜びを与えることは、とても困難だと感じているご主人がいるようです。 > 私が離婚せずに待っていたいと言っても、優しくされる程、それに答えられない自分に嫌気がさし、負い目を感じてしまう ご主人の態度から、ひろさんが感じるものは何でしょう? 3.母親としてではなく、対等な態度について > 子供の頃から母親の過剰な干渉、コントロールでやりたいこともできないことが沢山あった > 私と一緒に暮らしているうちにある部分が母親の嫌いな所と重なり、私が悪いわけではないのに干渉されている感じてしまう > 人と継続的に生活空間を共有していると精神的に極度の圧迫感、束縛感を感じ体調を崩す傾向にあり、私に感謝の気持ちや大切に思う気持ちはあるのにイライラしてしまったりして随分前から自分はおかしいと悩んでいたそうです。 ご主人は、お母さんのことがとっても好きだったように感じます。失うには痛すぎるくらいに。。。 けれども、とても愛してくれる人であったけれど、ご主人が望むようには愛してくれなかったとも、感じておられるようです。 そんな罪悪感を持っていると、お母さんという存在が、“すごく大好きな人だけれども、油断すると消えてしまう、失ってしまう”人のように感じて、与えてくれた沢山の愛情を、本当には受け取れなくなることは有り得ます。 ご主人は、「お母さんの嫌いな所と重なり」とおっしゃるのですが、結局、今、ご主人と向き合われているのはひろさんですよね。 一方で、ひろさんご自身に「母親になっていた」という自覚がなかったならば、ご主人やご主人の言動には、知らず知らずのうちに、母親のように行動してしまう要素があったのかもしれません。 > その程度の事と受けとめてた と書いてくださっていましたが、これがご主人のおっしゃる、お母さんの過干渉とコントロールなのかもしれませんね。 ご主人だけでなく、多くの自立の男性は、「こんなひどい自分が愛される」とは思えません。 今、ご主人が本当に望んでいることって何でしょうね? 今回の件で、ご主人が色々と話された事には大きな意味があると思いますよ。 ・・・もしかすると、今、ご主人はもう駄目だと絶望していて、表面的には望みが何も出てこないし、ひろさんからの申し出を拒否する事があるかもしれません。 今、ひろさんが悩んでいらっしゃる事は十分承知していますが、私は今回の件で、ひろさんが、ご主人との間にある距離を感じる事が出来て、本当に良かったと思うんですね。 現状を見つめた時、彼は、「ひろさんのどんな決断でも受け入れるしかない」「仕方のない事だ」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。 ご相談ありがとうございました。 |