妻の不倫

相談者名
こんにちは。妻が不倫(約6ヶ月間)を告白してから約1ヶ月経ちます。妻からは不倫相手と別れて戻るから数ヶ月待っててと言われました。別居を始めましたが彼女は彼と会うことはやめられず、嘘をついてまで会い続けます。自分がもう待つのに限界を感じていて、彼女に戻るのか戻らないのかを聞いてもいつもまだ決められない、と言われます。戻ることが一番将来的に良くて、幸せに近づけるということを彼女はいつも私に言うのですが、彼女の行動が正反対です。精神的に辛く寝れない日々が続いてます。彼女は自分に非があることを十分承知していますが、自分で決められずだらだらと続けようとします。私は戻りたいと考えていて、彼女も同じ思いだと言っています。彼女の中で何がどうなっているのか、私は何をするべきかを教えてください。
カウンセラー
吉村ひろえ
Yさん、こんにちは。
はじめまして。
担当させて頂く、吉村ひろえと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

奥さまから不倫の告白があったとのこと。
Yさんは、精神的に辛く眠れない日々が続いているとのことで、本当に苦しい思いでいらっしゃるのではないかと思います。
そんな中、ご相談くださりありがとうございます。

別居もしておられるとのことですので、この1ヶ月めまぐるしく色んなことが起こり
環境も激変したのではないかと思います。
せめてお食事はしっかり摂るようお心掛けくださいね。

この状況は、Yさんにとって身を引き裂かれるような思いでいらっしゃるのではないかと思います。
そんな中、奥さまのなかで何がどうなっているのか?理解されようとするYさんは、本当に奥さまのことを愛しておられるのだと感じます。

さてご質問ですが

「不倫(浮気)の恋をやめたいのにやめられない」 というご相談を伺うことがあります。
なぜ、浮気してしまうのか?については、『パートナーからもらえないものを他から調達しよう』 という不足原則という原理が働いていると見ることが出来ます。

そして、不倫・浮気などは社会的にも「してはいけないこと」とされていますよね。
私たちは「してはいけない」と、強く思えば思うほど意識がそちらに向きます。

よく例えられるのが、「絶対に開けてはいけません」 と言われた箱の中身。
今まで、そこに箱がある事すら気付いていなかったのに、そう言われたとたん箱に意識が向きます。
そして、「絶対に開けてはいけない」 と言わなければならないほどの中身ってなんだろう?
と思いを巡らせます。

奥さまは、Yさんの元に戻ることが最良の道で幸せに近づけると、頭ではわかっておられるようです。
しかし、不倫相手と会うことは奥さまにとって何かしらを得ることが出来るのでしょう。

そして、「いけないこと」「別れなければならない」と思えば思うほど、意識が不倫相手に向き、さらにそれが刺激になっているのではないかと考えられます。
「わかってはいるけど・・・」という状態です。

Yさんが奥さまと元に戻りたいと望んでおられるのであれば、辛いですが一旦この状況を全て
受け容れることが求められます。
奥さまは 「数ヶ月待ってて」 と言われました。
それが、3ヶ月なのか10ヶ月なのかはわかりません。
その数ヶ月、黙って見守る態勢でいること。

そして、嘘をついてまで不倫相手と会っていることも、解っていながら”騙されてあげる”ことも奥さまの心をYさんの元に戻すには有効なことになるかと思います。

今の奥さまには、Yさんがなにか言えば言うほど罪悪感を刺激されて距離を取ろうとされることが考えられます。
「いつ別れるのだ?」「どれだけ待てば良いのか?」「本当は不倫相手と会っていたのでは?」 などの言葉は、奥さまを追い込む言葉になってしまいます。

とは言え、これらのことを実際にこなそうとするのは至難の業です。
このような状況に置かれては誰しも、心が張り裂けるようで苦しくなるかと思います。
怒りも感じれば、悔しさや悲しみや寂しさも感じられるかと思います。

是非、カウンセリングをご利用ください。
この状況をYさんひとりで乗り越えるのは相当キ厳しいことだと思います。
どうか、ひとりでがんばろうとされないでくださいね。

「奥さんを愛しているけれど、お互い戻りたい気持ちはあるけれど、どうしても状況が変わらなければ別れる選択肢もある」という、心に余裕のスペースを作っておくことが大切です。

Yさんが少しでも楽になることを、Yさんの願いが叶うことを祈っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。