不倫後の復縁について

相談者名
素敵
10年以上信じ続けてきた夫の不倫がわかり離婚を決意して別居しました。
夫は誰にでも好かれ周りからの信頼も厚いタイプなので発覚したときのショックは大きく倒れそうになりました。
相手女性とは1年近くのつきあいでしたが夫は自分からこれではだめだと思い、別れを告げて未練もないとのことです。
別居後何度か話し合いをする中で、夫は一番大事なのは昔も今も私でやりなおすことしか考えてないからいい返事を待ってる、早く家に帰ってきてほしいし、浮気は二度としないしその自信もあると強く説得してきます。
でも私は彼女との親密な仲を数ヶ月目のあたりにし、まるで違う人格の持ち主がいるかのようでとても恐ろしい毎日を過ごしてきてうつ状態になってしまいました。
どういうつもりで交際していたかを聞くと本気ではなかった、相手が喜ぶのがうれしくて甘い言葉をかけていただけといいます。
その点、私はあまり反応がなく、逆に夫は自分が興味をなくされているのかと何年も悩んでいたといいました。
仲良くしてきたと思っていただけにこんなにもすれ違っていたなんて、今からやり直してやっていけるか、不倫の心の傷を癒せるか私には想像もつきません。
ただ、今離婚してしまう踏ん切りもつかないのも事実です。
夫を信じたい、一から関係を築き幸せになりたいという願望も捨て切れません。
やり直してうまくいく可能性はあるのでしょうか、またこの心に受けた傷は夫と一緒にいて癒されるときがくるのでしょうか。
カウンセラー
宮本恵
素敵さん、こんにちは。
今回、担当をさせていただきます宮本恵と申します。
どうそ、よろしくお願いします。

>10年以上信じ続けてきた夫の不倫がわかり離婚を決意して別居しました。
>夫は誰にでも好かれ周りからの信頼も厚いタイプなので発覚したときのショックは
大きく倒れそうになりました。

信頼が厚かった分だけ、仲良くやっていたと思っていた分だけ、ショックも大きかっ
たことと思います。
裏切られた感じや悲しい気持ち、寂しさ、いろんな感情が渦巻いたのではないかと思
います。

しかし、そんな中で、このようにご相談されたのも、素敵さんの思いや迷い、葛藤が
あってこそだと思います。
少しでも、お力になれるように、お答えさせていただきますね。

旦那さまとやり直してうまくいく可能性があるとしたら、
心に受けた傷を旦那さまと一緒にいて癒される時がくるとしたら、
素敵さんは、どうしたいのでしょうか??
その答えが、素敵さんの本心であり、望みなのではないかと思います。

文面から察するには、旦那さまを信じたいし、もう一度関係を築いて、幸せになりた
いのだと思います。
でも、そういう未来が待っているとは、とても思えない、今は信頼することが出来な
いのではないでしょうか。
そして、信じたいのに信じられない状況は、とても苦しいものです。
信じたい思いは、素敵さんの愛だと思います。
信じたい思いが大きい分だけ、その苦しみは大きくなっているのでしょう。

ですから、「今は、信じられない」ところから始めてみませんか?
「信じたいけど、信じられない」は、どこか信じられないところを責めている部分も
あると思うんです。
でも、信じられなくなるには、それだけの過程がありましたよね。
まずは、「信じられない私」を受け入れてあげましょう。
そして、「今は、信じられないけど、信じたい」に変換していきましょう。

浮気問題を経て、再び関係性を取り戻すには、旦那さまを見ることも必要になってい
きます。
浮気問題では、「加害者と被害者」の構図が出来やすいです。
この「加害者と被害者」構図に捉われていると、関係を取り戻すチャンスや目の前に
ある大切なものを逃したり、壊したりしてしまう可能性が高くなります。
今すぐに取り組むことは難しく感じるかもしれませんが、ここでは、「対等さ」を持
ちながら、2人が作った問題として取り組まれることが大切になってくると思いま
す。

>どういうつもりで交際していたかを聞くと本気ではなかった、相手が喜ぶのがうれ
しくて甘い言葉をかけていただけといいます。
>その点、私はあまり反応がなく、逆に夫は自分が興味をなくされているのかと何年
も悩んでいたといいました。

旦那さまは、素敵さんに興味を持って欲しかったのでしょう。
「相手が喜ぶのが嬉しくて、甘い言葉をかけていた」
この言葉から分かるように、旦那さまは、誰かを喜ばせるのが嬉しい方のようです。
浮気の問題では、パートナーシップで手にすることが出来なかったものを浮気相手に
求めるという心理的法則があります。
そこを逆手にみると、旦那さまは、素敵さんの喜ぶ姿を手にすることが出来なかった
と感じたのかもしれません。
旦那さまは、素敵さんを喜ばせたかったかもしれませんね。

>仲良くしてきたと思っていただけにこんなにもすれ違っていたなんて、今からやり
直してやっていけるか、不倫の心の傷を癒せるか私には想像もつきません。

夫婦といっても、個別の人格です。
性別が違えば、なおさらですよね。
どれだけ、仲の良いカップルも「すれ違うこと」は多々あります。
ここで、「すれ違うことがある」ということが分かれば、これからは、更にコミュニ
ケーション深めることも出来ますし、そうすることで距離を縮めることも出来るよう
になります。

そうして、取り組む中でも、やはり素敵さん痛みがでてくることもあると思います。
そのときは、私たちにお手伝いをさせてください。
一緒に、取り組んでいきましょう。

素敵さんが望む関係性を手に入れることができますように。
お力になれば、幸いです。
ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。