夫の気持ちがわからない

相談者名
きこり
今年に入ってから夫の様子がおかしくなり、私と話をしなくなりました。
夫の態度が不安でいろいろと詮索してしまい、結果、浮気をしていることが
わかりました。相手は同じ職場で、夫より20歳若い子でした。
夫に、浮気をしていることを知っていると話しました(いろいろ調べたことも話してしまいました)。かなりきつく問い詰めてしまいました。
すると、
そんなこと(詮索したこと)する人間とは一緒にやっていけない
子供達が大きくなったら離婚したい、彼女は待っていると言ってくれている
私からあれこれと小言を言われることが苦痛だった
私が家事をちゃんとやらないことが不満だった
もし、彼女と別れることになっても、私とやっていく気持ちはない、1人で
生きていく・・・
などと、今まで聞いたことのない言葉が次から次へと出てきました。
確かに、私は、夫が文句を言わないのをいいことにやりたい放題でした。
今までの態度を反省し、私は離婚したくない、やり直したいと言ったのですが、今更戻れない・・と夫は別に部屋を借りてしまいました。
最初は週2回くらいそちらに泊まり、家に帰ってきたとしても夜中・・という感じだったのですが、ここ2週間くらいは、21時くらいに帰ってきて
ほとんど泊まることはありません。
私は夫が部屋を借りてからはいっさい浮気や別居や離婚のことは話さず、
家にいるときには、子供や近所の話をするくらいにしていました。
ありがとうやごめんなさいも素直に言うように心がけました。
最初はろくに返事もしてくれませんでしたが、最近は以前と変わらないくらい話もできるようになってきました。
夫の浮気は終わったのか?と期待したい気持ちはありますが、離婚して
相手と一緒になりたい、私とはこの先一緒にやっていけないと言った夫の
気持ちがそう簡単に変わるとは思えません。
夫の気持ちがわからず、この先どうなっていくのか不安です。あと数年して子供が大きくなって「もう子供たちも成長したから離婚
してくれ」と言われるのではないかと。。。
私は離婚したくないし、浮気はショックなことですが、今回私のこと、夫のこと、結婚や人生についてなど、いろいろ考えることができたことに感謝もしています。この問題を乗り越えて新しい夫婦になりたいと思っています。
カウンセラー
大門昌代
きこりさん、はじめまして。今回担当させていただきます大門と申します。
どうぞよろしくお願いします。

突然のことで、ビックリされてのではないでしょうか。
「何かおかしい」そう感じて、不安でたまらなくなって、詮索してしまったのでしょうね。
事実を知ったときは、本当にショックだったと思います。
きつく問い詰めてしまったのも、それほどショックだったということでしょう。
きつく問い詰めることは、やらない方がいいと、ご相談事例集や、心理学講座などで書かせていただいているので、反省されていることかと思いますが、みんながついやってしまうことですし、浮気発覚直後に、冷静でいられる人なんてほとんどいませんから、ついやってしまうものなのです。
そんなに、ご自分を責めないで下さいね。

浮気発覚直後は、すごく腹立たしいものですし、今まで家庭の主導権をおそらくきこりさんが握っておられた状態から、急にご主人主導に代わってしまったので、不安もいっぱいでしょう。
不安が強い時は、とにかく離婚を避けるためにと、一生懸命色々なことに取り組むパワーも出てくるのですが、しばらくたって、ご主人がほとんど泊まることがなくなって、「もしかして浮気は終わったの?」という状態になったときに、急に怖れや不安が出てきてしまうものなのです。

すごく怖いことがあったとき、必死でその場を逃げるけれど、逃げ切ったあとに、急に恐怖が襲ってきて、身体がガタガタ震えだすというお話を聞いたことがおありかもしれませんが、あまりにショックで、恐怖を感じることがあったときは、意外と必死で、「怖い」という思いよりも、逃げることに集中するのです。
そして、その恐怖が少し通り過ぎてから、ハッと怖くなる。
今はそんな状態なのかもしれませんね。

浮気発覚直後、離婚したくないという思いから、必死で色々なことに取り組まれ、ご主人も泊まってくることがなくなって、ほんの少しだけひと段落した。だからこそ今の不安がでてきたのかもしれません。

発覚直後に、ご主人が言われた言葉で、傷ついてしまった部分もあるでしょうが、あらたな目標設定が必要な時期かもしれません。
最初は、ご主人の浮気を終わらせるというのが、もしかしたら目標だったのかもしれませんが、これからは、よりよいご夫婦になられることを目標にして下さいね。

「離婚したくない」という思いは、ご主人を愛しておられるからこそ出てきたものでしょうが、人間の無意識は「○○したくない」と思ったときに、「○○したくないない」の「したくない」を、理解できないのです。
ですから、「離婚したくない」と思ったら、「したくない」をすっ飛ばして、「離婚」という言葉にのみ反応してしまうのです。
そうすると無意識の中は「離婚、離婚、離婚・・・・」と、一番実現したくない部分に集中してしまうことになりますから、ちょっと怖いですよね。

車を運転していて、急カーブがあり、その下は崖なんて場面があったとしたら、カーブを曲がった先に意識を集中させますよね。
もし、崖に意識を集中し過ぎてしまったとしたら、ハンドルは自然と崖に向かっていくことになりますから、崖から落下してしまうことにもなりかねません。
「落ちたら怖い」と思うので、崖を見つめてしまいそうになりますが、安全に車を進めるためには、自分が進むべき道を見つめることが大切なのです。

きこりさんが、進みたい道を目標設定して下さい。
「離婚したくない」ではなく、「仲良くなる」みたいな感じですね。

また、ご主人の気持ちがそう簡単に変わらないだろうと思って不安になっておられるようですが、それはもしかしたら「夫は、私のことを許してはくれないだろう」という思いからきているかもしれませんね。
それほど、ご主人から言われたことに対して、反省されたのかもしれませんね。

反省して、行動を改めることは素晴らしいことなのですが、反省するあまり、自分を強く責めすぎてしまうと、「こんな私は愛されない」という思いが出てきてしまいます。
そうすると、「こんな私を愛するように夫がなるわけがない」=「夫は変わらない」という思いにも繋がっていってしまいます。
ご自分を責めすぎないようにして下さいね。

小事を言わないようにしたり、家事も頑張っておられるのではないですか?
感謝もいっぱいされていることと思います。
ご主人の浮気がわかったということで、ものすごくショックを受けているにも関わらず、自らが変わろうと努力されているご自身を、責めるのではなく、認めてあげて下さいね。

新しい夫婦になるために、まずはきこりさんが、自分を責めるのをやめて、自分を認められる、そしてご主人を思い切り愛してあげられるそんな新しい自分になって下さいね。

不安もいっぱい出てくるでしょうし、辛いと感じることもたくさんあるでしょう。
そんな時は、一人で抱え込まずに、カウンセリングをどうぞご利用下さいね。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。