依存からの脱却

相談者名
すぎ
私、妻、共働き家庭。子供は男3人です。結婚して8年目です。

妻に浮気されました。相手は同じ職場の人です。私の欠点や家庭のことなどを相談しながら、その人と不倫関係になってしまいました。その相談相手、浮気相手は私にはない優しさ・穏やかな心を持った方のようです。正しく不足原則によるものです。

自分としては、再構築・やり直しを前提としております。そのために、自分の欠点の克服、浮気相手の長所を取り入れるべく自分磨きに精進したいと思っております。

最近の妻は罪悪感からか、とても攻撃的な言動、態度を取ります。また、急に優しい言葉をかけたりします。そんな妻に一喜一憂してしまいます。全く妻に依存した精神状態となっております。

最近の私は、
突然妻の裏切り行為に腹立たしくもなり、悲しくなるときもあります。
何故そんな攻撃的態度をとるのだろう?と、とても悲しい心持ちです。
浮気相手と密かに会っているのではないかと、妻を疑がい、とても不安な精神状態になることが多々あります。
妻の浮気とは関係ないですが、仕事が非常に忙しく家庭での悩みと仕事での悩みで精神的にも、肉体的にも限界に近い状態です。

自分が依存から脱却し“自立”できれば、妻の行為を心から許すことができれば、一歩前に進めるのではと思っております。

どうしたら、自分の心を自立させることができるのでしょうか?
どうしたら、妻の行為を心から許せることができるようになるのでしょうか?

ご教授下さい。
よろしくお願いします。

カウンセラー
中原謙一
すぎさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

さて、「自分が依存から脱却し“自立”できれば、妻の行為を心から許すことができれば、一歩前に進めるのでは」と思っておられるようですが、果たしてそれは本当でしょうか?
確かに、奥様に依存しなくなれば、奥様の行為を許すことができれば、現状から抜け出すことはできるかもしれません。

しかし、「奥様との関係を再構築する」という点においては、それだけでは不十分に感じます。

そもそも、「依存」することは悪いことなのでしょうか?
そして、「自立」していることがよいことなのでしょうか?

人の人生の大半は、誰かに「依存」しています。
逆に、「自立」して生きている時間のほうが短いかもしれません。
そして、「自立」というのは、ここでは「一人で生きていく」という意味にあえて捉えます。

すぎさんが「自立」していくと決められるならば、逆に奥様の存在はいらない、という意味になりますが、それはかまわないのでしょうか?

さらに、今までのすぎさんは、自立されてはいなかったのでしょうか?

私はこう感じます。
今までのすぎさんはかなり自立されていて、今まで奥様がどのような気持ちですぎさんに接していたか、まったくわかっていなかったのではないでしょうか?
「不足原則」などといっておりますが、どれだけ奥様が寂しくて、不安で、すぎさんの言葉や態度に一喜一憂して、振り回されていたか、ということはお気づきでしょうか?

つまり、今のすぎさんの状態は、昔の奥様の状態と同じである、と考えたほうがいいわけです。

奥様、8年間もこのような状態にいたんですよね。
逆に、奥様は8年もよくこの状態で耐えてきましたね。

今のすぎさんが本当に見るべきところは、このような状態で8年も耐えてくれていた奥様に、感謝することではないでしょうか?
そして、その間自立した自分がいて、その自立した自分が奥様にとった態度が、奥様を追い詰めていったことを自覚していただきたいわけです。

夫婦というのは、不定期ではありますが、今回のように心理的立場が入れ替わることがよくあります。
結果として、自分の感情をどのように扱ったのか、ということが、奥様をどう扱うのか、とイコールのなるんですよね。

すぎさんが本気で奥様との関係を再構築したいのであれば、いくつかの方法はありますが、自分と向き合うのが手っ取り早いでしょう。
どこで「どうすればいいか」と考えている間は向き合う準備ができていないので、しっかりと自分と向き合う準備をしてください。

自分と向き合うというのは、「真実の自分を識る」ということです。
そこには思考も感情も存在せず、感覚のみが存在します。
わかりやすくいえば、「ハート」が言葉や行動にこもっているかどうか、なんですよね。
そして「ハート」は、相手のハートに伝わってこそ、「真実の自分」になるわけです。
相手のハートに伝わらなければ、まだ自分にうそをついている、となるわけです。

さて、いつ自分にうそをつくのをやめましょう?

まずはこのことだけを注目みてくださいね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

できることであれば、皆様が幸せになれるような選択ができるよう、お祈り申し上げます。

ありがとうございました

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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