トレイシーローズさん、初めまして。 今回、回答を担当させていただきます、中村友美と申します。 どうぞよろしくお願いいたします。トレイシーローズさんは、お料理が大好きなのですね。 栄養バランスや、盛り付け、お皿にまで気を配って 彼のために用意した料理に何の反応もなかったらとっても悲しいですよね。 だって、彼をことを思い、彼の喜ぶ顔を思い浮かべながら作っているのですから 料理という名のたっぷりな愛情を差し出しているのと一緒ですものね。 心づくしのもてなしに「興味ない」という態度を取られたら誰でも腹が立ちます。 その上、トレイジーロースさんは 人生において「食」という部分にとても重きを置いていることが伝わってきます。 作るのが好き、食べるのが好き、人を笑顔にしたい、 というような価値観をお持ちなのではないでしょうか? だからこそ、彼のもっと大きな問題はスルーすることができても、 これだけは譲れないと感じてしまうのだと思います。 人生において何に重きを置いているかは、本当に一人ひとり違いますね。 ファッションにこだわる人、 趣味を大事にする人、 仕事に生きがいを感じる人 どれもこれも、正解も間違いもなく、ただの個性の違いとも言えそうです。 そういう意味では彼は「食」にあまり興味をお持たずにここまで来てしまった人 なのかもしれませんね。 でも、せっかくトレイシーローズさんという「食」を大切にする人と出会ったのですから、 これから少しでも興味を持ってもらえるようになるといいですね。 さて、私事で恐縮ですか・・・。 私もある意味「食」にこだわりがある人間のようです。 特に「「ごはんですよ。」と声をかけたらすぐに食卓についてほしい!!!」 という思いがあるんです(笑) また、みんな揃って「いただきます」をしたいということも大事にしています。 普通の人が聞いたら、「なんで?」と思うかもしれませんが、 私の中では強いこだわりがあるのです。 この中には「あつあつの料理を食べたい」という私の欲求もあるのですが、 もちろん、みんなにもあつあつで食べてもらいたいという想い みんなで「おいしいね」と言いながら楽しい食卓を囲みたいというような 想いが背景にあるようです。 私の夫はのんびりやさんなので、何か作業を始めるとなかなか終わりません。 すると、「先に食べてて」と悪気なく言い出します。 「みんなで食べたいし、熱々を食べてほしい」というと 「俺、猫舌だからむしろ冷めてたほうがいい。」とか返ってきます。 かみ合いません(笑)完全に価値観の違いですね。 ですが、私にとってはとても重要で譲れない価値観なので、 あきらめずに、またすねることなく、今後も伝え続けてく予定です。 「そろそろご飯になるから、キリをつけてね」と事前に声をかける 「今日は麺類だから、のびちゃうぞ~!」と脅しをかける(笑) 「早めに来てくれるとうれしいな」と甘えてみる たまたま早く来てくれた時には、大げさに喜ぶ。 あの手この手で実験中です。 そして当然、逆に夫の価値観を私が全く理解できないこともあるんですよ。 例えば、几帳面な夫はYシャツなどを干すときにはボタンを 上から下まですべてとめないと気がすみません。 一方私は、風で飛ばなければいいや、という大雑把な発想なので、 第2ボタンからいくつかとまっていればいいんじゃない?と感じてしまうのですね。 「型が崩れる。干してある見た目も美しくない」と主張する 夫の気持ちはあまり理解できません・・・。 とはいえ、このことは私にとってはどうでもいいことで、譲れないことではないので 極力そのように干すようにしています。 (多少、めんどくさいな~と思いながらですけどね。) 「結婚」とは、こんな風に価値観のすり合わせをしていく作業なのかもしれません。 長らく違う場所で生きてきた人が同じ家に住もうというのですから 元々が違うのが当然とも言えそうです。 「私の常識、彼の非常識。」 また逆もしかり。 自分の常識の正しさを押し通そうとするよりも、 他人の常識に興味をもち、また楽しめる余裕が生まれると あるいは気分も変わるのかもしれませんね。 「違って当たり前」 そんなところからスタートしてみるとよいのかもしれません。 ところで私は、なぜこんなにも ・「ご飯」とコールが入ったら何をしていても何よりもご飯を優先してほしい ・ご飯はみんな揃って食べたい ということでこだわるのでしょうね。 これを紐解いていくと子ども時代の経験がもとになっているようなのです。 私のもともとの家族は6人暮らしでした。(父・母・私・妹・祖父母) 私たちが小さいころは夕飯くらいは6人そろって食事をしていたのですが、 いつの間にか6人で食卓を囲むこおてゃなくなっていました。 祖父母は食べるものも食べる時間もずれてきたので別に。 妹は呼んでも「後で食べる」とか「15分待って」と言ってなかなか来ない。 父はフライング気味の勢いで早めに来ており、かつ食べるのも早いので5分くらいで パーッといなくなってしまう。 母は、立ち動いていて、一緒に席についてゆっくり食べることがあまりない。 こんな風に、みんなで食卓を囲んでわいわいやることが少なかったんですよね。 きっと寂しかったんだと思います。当時は「ま、そんなものか」と思い 自覚していませんでしたけど。 が、大人になって自分の家庭を持った時に、 そのことがどうも「こだわり」という形で出てきたようです。 恥ずかしながら最近気が付きました。 もしかしたら、トレイシーローズさんにも 何か特別な「食」に対する想いや出来事があったのかもしれませんね。 自分の人生を紐解いてみること、どうしてこの部分にこだわってしまうのか 見えてくるのかもしれませんよ。 もしも一人で取り組むのが難しい時には、 電話カウンセリングを初回無料でご用意しておりますので お気軽にご利用くださいね。 話は変わりますが、 「いただきます」という言葉ですが、 この言葉に添えられた意味をご存知でしょうか? まずは、お料理を作る方、配ぜんなど料理に関わってくれた方への感謝。 そして、野菜を作る方や、魚を採る方、流通や販売など食材に関わってくれた方への感謝。 最後に、食材そのものに対しての「命をいただきます」という感謝。 こんなにたくさんの想いのこもった素敵な言葉なんですよね。 そんな風にたくさんの感謝しながら、 トレイシーローズさんもご一緒に 二人で声を合わせて「いただきます」ということに チャレンジしてみてはいかがでしょうか? 子どもにあいさつのできる子になってほしいと思ったら、 「こんにちはは?」「ほら、あいさつして。」などど無理やり言わせるよりも、 親が当たり前のように誰にあっても「こんにちは~」と言っていれば 子どもも「こういう時にはそういうんだ~」と自然と学んでいく、 真似をするようになるといわれています。 もちろん、彼は子どもではありませんが、 人生においてお手本を見る機会が少なかったのかもしれません。 彼にとっても、「いただきます」「ごちそうさま」を言うことが 素敵な文化・習慣であると肌で感じる体験は必要な事なのだと思います。 つまり、彼に対して、「言いなさい」と迫るよりは 「いただきます」をいうのは気持ちの良いことなんだよ~と、 トレイシーローズさんが率先してお見本を見せてあげることで 少しずつ習慣としてなじんでいくのではないでしょうか? とはいえ、大人が習慣を変えることは、子どもに比べて時間がかかることのようです。 すぐに結果が出ないかもしれません。ゆとりをもって取り組まれるとよいですね。 それでも、 あきらめないこと 伝えつづけること そして、 彼を変えようと強制しないこと 自分は自分できちんと挨拶をすること そんなことを意識しながら、トレイシーローズさんの素敵な習慣に 彼を巻き込んでいってみてくださいね。 家族で囲む食卓が、 おいしいごはんとすてきな笑顔に包まれるものに なりますように心よりお祈り申し上げます。 最後までお読みいただきありがとうございました。 中村友美 |