人と関わりたいけれど、恐いです。

相談者名
菜美
24歳の女性です。私は昔から人見知りをするタイプで、人付き合いが苦手です。
母や妹が人脈の広いほうなので、余計にコンプレックスがあります。

文章でなら自分の気持ちを表現することができるので、ブログをやっているのですが…いつも話しかけてくれていた人がふっつり来られなくなると、自分に何か落ち度があったのかとつらくなったり、活発に交流している人を見てうらやましくなったりします。

私は中学~高校の頃、人見知りでしゃべれないことをからかわれたり、上手く受け答えができずに怪訝な顔をされた経験があります。
男子生徒が恐くて女子高に進学したものの、そこでも同じような目に遭って体調を崩し、通信制の高校に替わりました。
親友の支えもあり、今はもう当時のことを恨みに思ってはいませんが、それでも未だに、中学生の男の子や大勢で集まっている女性を見ると「恐い」と感じてしまいます。
そのことが、自分は人に受け入れてもらえないんだ…と心を固くしてしまうことにつながっている気がします。

親友は、初対面の時から不思議と緊張なく話せた、私にとって唯一無二の存在です。
一人でもそういう人がいるなら幸せだと分かっていても、彼女は遠くに住んでいて忙しいためめったに話すことができず、時々さみしくなります。

自分は人に受け入れてもらえないのではないか、いつか離れられてしまうのではないか…という恐れが常にあって、人と接していたい気持ちはとても強いのに、上手く行動に移すことができません。
母や妹が友達と連絡をとったり、一緒に出かけたりしているのを見るたび、自分は劣っているように思えてつらいです。
また、親友がいながらこんな風に感じてしまうことが、彼女に対して申し訳なくもあります。

なんでも話せる親友にもこのことだけは話しづらくて、聞いていただければと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
宮本恵
菜美さん、こんにちは。
今回、担当をさせていただきます宮本恵と申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

ご相談を読ませていただいて、菜美さんは、とても人と接することが好きな方なんだ
なということを感じました。
それだけに、しゃべれないことをからかわれたり、上手く受け答えが出来ずに怪訝な
顔をされたりした経験は辛いものだったと思います。

そして、
「自分は人に受け入れてもらえないのではないか」
「いつか離れられてしまうのではないか」
という怖れが常にあるとなかなか人に近づきにくくなってしまいますね。

今回は、この怖れを軽減出来るように回答させていただきますね。

ご相談をいただく多くの方が、ご自身を責めたり、ご自身を嫌ったり、ご自身を受け
入れることが出来ないことがとても多いんです。
菜美さんは、いかがですか?
過去の経験から、怖れは作られますが、私たちの中にある自己攻撃や自己嫌悪も、怖
れやネガティブな思いを作ります。

例えば、

母や妹が人脈の広いと感じたとき。
いつも話しかけてくれていた人がふっつり来られなくなったとき。
人見知りでしゃべれないことをからかわれたとき。
上手く受け答えができずに怪訝な顔をされたとき。

これらの経験をしたときに、菜美さんが菜美さんご自身のことをどのように感じ、ど
のように扱ったでしょうか?
また、どのくらい菜美さんが菜美さんご自身のことを責めて、自分を嫌ったでしょう
か?
どのくらい、菜美さんが菜美さんを受け入れることが出来ていたでしょうか?

この自己攻撃や自己嫌悪は、自分以外の外に映し出(投影)され、「きっと、私は皆
に責められる」とか「皆に嫌われる」、「私は受け入れてもらえない」という思いを
作ります。
ですから、自分をどのように扱ったのかを振り返ることは、効果的なんです。

ここでの私からの提案は、「自分に優しくすること」「上手く話そうとしないこと」
です。

「自分に優しくすること」は、自己攻撃や自己嫌悪を緩めてくれます。
それを緩めることが出来た分だけ、人に近づきやすくなっていきます。

「上手く話そうとしないこと」ということは、緊張感を和らげ、話しやすい状況を
作ってくれます。
上手く話そうとすると、失敗への怖れを作り、自分を責める材料を作ります。
そして、その失敗への怖れは、緊張感を作り、上手く話せないという悪循環をハマっ
てしまいます。
ですから「上手く話そうとしないこと」は、悪循環から脱出するために有効です。

よかったら、この2つにチャレンジしてみてくださいね。

菜美さんは、親友の彼女のことがとても大切なんですね。
もちろん、菜美さんに親友の彼女がいることは、菜美さんが言われるように、とても
幸せなことだと思います。
でも、親友の彼女を大切にしつつ、菜美さんの幸せを増やしていっても良いのではな
いでしょうか。
菜美さんは、もっと、もっと幸せになっていいのだと思います。
きっと、菜美さんと親友の彼女とのつながりがあったからこそ、寂しさを感じ、つな
がり価値を知り、求め始めたのではないでしょうか。
菜美さん、たくさんの繋がりを手にしてくださいね。

菜美さんがコミュニケーションを楽しみ、人との繋がりを感じられますように。
お力になれば、幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。