優れた同性に嫉妬心。

相談者名
Luna
いつも参考にさせていただいてます。
26歳女性です。
昔から自分の居場所を乱される?のが苦手です。
せっかく頑張って作った居場所をいつか誰かに取られてしまうんではないかといつもびくびくしてます。彼女に取られてしまうんじゃないかと内心穏やかではありません。

最近、自分より綺麗で若く、賢い女性が入社してから意味なくイライラすることが多くなり、仕事に行くのも憂鬱です。
綺麗で有能なためか、男性が彼女には特別優しく羨ましいと思っている自分もいます。異性ならずとも同性からも好かれています。

私は昔からサバサバしたイメージをもたれる為か、男性から優しくされたり、気を使ってもらった経験がなく恥ずかしながら、今まで彼もできたことがありません。見た目も自信がなく、自慢できるものが何もないので、好きな人がいても積極的に話しかけたりができずにいます。

彼女はとってもいい人です。女性らしいし、私が男性ならきっと好きになってしまうでしょう。職場は彼女の話題でもちきりなので「嫌なな客から彼女を守ってあげたい」とか・・・同じ職場の好きな彼も、きっと彼女みたいな人がいいのだろうなと思って、惨めな気持ちになってしまいます。

そんな彼女にイライラしてる自分は、腹黒でどうしようもない人間だと強い自己嫌悪に襲われます。本当ならそんな事、思いたくもないし、そんな感情を持ちたくありません。彼女に失礼だし、悪いとも思います。

でも、穏やかでいたいのに常にイライラ。正直、消えてしまいたいほどくたくたに疲れ切ってしまいました。苦しくて限界です。
自分より優れた同性に嫉妬しない術はないでしょうか?
せめて心、穏やかに過ごしたいです。

文章が解りづらかったらごめんなさい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

カウンセラー
池尾昌紀
Luna さん、こんにちは。
池尾昌紀ともうします。
ご相談ありがとうございます。
まずは、「自分より優れた同性に嫉妬しない術はないでしょうか? 」というご相談についてお答えさせていただきたいと思います。

嫉妬を感じる時、心はどんな働きをしているのでしょう。
まず、自分だけに目がいっているのではなく、必ず対象となる人物がいます。
そして、この対象となる人物と自分との間を、心が「比較」しているわけですね。
その「比較」の結果、相手よりも自分が劣っていると心が結論づけると「嫉妬」という感情が起こるわけです。
ここで大切なポイントは、この時の心は「競争」しているということなんですね。
嫉妬というのは、勝ち負けをつけようとして負けてしまった時に起こる感情なんです。
そうなると、自分には価値がない!という結論を心が出してしまいます。すると今度はそんな自分が嫌になります。いわゆる自己嫌悪の状態になるわけです。そうしたら、苦しくなるのは当然ですよね。
嫉妬をして苦しいのは、このためなんです。

嫉妬をしない、というのはとても難しく、すっぱり「これが有効です」といえる方法がないのが正直なところです。
けれども、まずは、この心の働きを理解して、嫉妬が出てきたら「あ、私は今、競争してるんだな」と気がつくことがはじめの一歩になると思います。
そして、「こんな競争をして自分の価値を計ってもしかたないな」、と心の中に言い聞かせてみてください。
さらに、「本当はこんなことしたくないんだよね」と続け、「だったら比較するのをやめようよ」と言ってあげてください。

嫉妬で心が一杯の時には、なかなか素直にこうした言葉を思えないものです。それでも、繰り返し心に言ってあげてください。
何もしない時より、心が落ち着くと思います。
心はいつも「わかってほしい」と願っています。「わかってもらえたら」心はうれしい。
自分の心に言ってあげることで、自分の心のことを「わかってあげてるよ」と言ってあげることになります。
そうしたら、あなたの心はうれしいと思うはずです。
「本当はこんなことしたくない」
それは、Luna さんがご相談の中で書いてくださっている思いそのものです。
「そんな彼女にイライラしてる自分は、腹黒でどうしようもない人間だと強い自己嫌悪に襲われます。本当ならそんな事、思いたくもないし、そんな感情を持ちたくありません。彼女に失礼だし、悪いとも思います。」
この言葉は、 まるで心の叫びのような一文だと思います。

そして、この言葉は、まさに、Luna さんの素晴らしさを表している言葉だと思います。
考えてみてください。「腹黒でどうしようもない人間」が相手にイライラしている自分を責めたりするでしょうか。
「彼女のことを失礼だ」「悪いと思う」などど感じるでしょうか。
Luna さん。
あなたは、こんなに自分を責めてしまうほど「優しい」方なのです。
こんなに優しい人を価値がないと言えるでしょうか。
嫉妬から自己価値を低く感じて自己嫌悪になると、誰かがほめてくれたり評価してくれたりしても、それを感じることができなくなってしまいます。
Luna さんは、相手の彼女のことを「優れている」と繰り返しかかれておられますが、本当にそうなのでしょうか。
彼女が持っていない素晴らしい才能や人柄をあなたが持っていて、それを誰かが認めてくれているかもしれない。
もしそうだとしたら、それに自分が気づいてあげられないことは、とてももったいないことだとは思いませんか?

相手の彼女の出現は、もしかしたら、Luna さんが自分の価値に気がついて認めてあげることで、その才能を使っていくというきっかけを与えてくれるチャンスなのかもしれないのです。

今、もう一度、自分自身のことを振り返ってみましょう。
周りの話ができる人に、あなたのことを聞いてみましょう。

今日は、Luna さんの価値を探してみつけてあげる日です。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。