彼の心を開かせるには

相談者名
タラ
初めまして。いつもこのサイトを読んでいるですが、私の場合においてのアドバイスを頂きたくて相談します。海外に住んでいて2年つき合った彼がいました。外国人の彼はずっと私の事を想ってくれていて付き合いが始まりました。一ヶ月前突然別れたいと言われました。何度か話しをし、お互いに今まで話した事もないような辛かった経験、心の傷の事も話しました。最後に「この付き合いは続けたいけど、今は自分の事を考えたい時なので別れたい」という彼の言葉を承諾しました。私は「続けたいから今は別れたい」と取ったのですが、後日確認したところ「続けたいけど無理、付き合いの事は考えていない」そうです。そこで私が「そう意味なら別れたくない」と言いました。彼が一人になりたい理由は、幼い頃のトラウマ(母から2回見捨てられた、父からの暴力、最初の彼女に二股をかけられた)と自分のやりたい事を探す事などがあり、人生で他の人の事ばかり心配して自分の事を考えた事がなかったので、自分が誰なのか、どうなって行くのかを考えたいとの事でした。自傷癖もあったようで毎朝、今日は自殺してしまわないか心配になるようです。でも他の人には助けてほしくない、と言います。最後に話した時に、友達として一緒にいたいと思うけれど、それでは期待させてしまうので会わない方がいい、話さない方がいいと思う、と言われカッときて怒ってしまいました。今まで怒った姿を見せた事がなかったので、ショックだったようです。彼は私の事は傷つけたくない、今でも心配していると言いますが、それでも彼のサポートはさせてくれません。他の事を犠牲にしてでも今は自分の事を考えたいそうです。今になって考えてみるとそれほど一人になって考えないと、自分がどうにかなってしまう不安があるのかなとも思いますが、私はまだ好きで辛い時も一緒にいたいと思っています。今はまだ自分の事ばかり考えている彼に怒りもあり、しばらく自分か彼に他に好きな人ができても友達として、彼の事を理解して一緒にいたいのか考えてからもう一度話そうと思ってます。ですが、どうしてももう一度やり直せるんじゃないか、彼を好きで捨てられたという気持ちが邪魔をして、前向きに考える事ができません。どうやったら気持ちを落ち着かせる事ができますか?誰にも助けてほしくない、一人でいたいという彼の心を少しでもいいから開かせる方法はあるのでしょうか。
カウンセラー
高橋大
タラさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

タラさんにとって彼はとても大切な存在なんですね。だから、今回の件はとても
辛いことでしょう。この状況を変えるきっかけを差し上げられたら幸いです。

おっしゃるように、彼には自分の事ばかり考えてしまっている側面があるかもし
れません。二人の関係性を片方のみの意思で決めるのには、無理がありますね。
一般論ですが、そういう男性は多くいます。そしてこれも一般論ですが、そうい
う男性に対して女性は腹を立てるものです。それはとても自然ですけれど。

結婚に尻込みする男性って、いますよね。そういう人たちの心境には、「自分が
しっかりしないととてもじゃないけど結婚なんて…」というものが多くあったり
します。そういう時、女性側は「一緒に頑張っていけばいいじゃない!」と思っ
て、意見がかみ合わなかったり…。

実際、それは正しいと思います。でも、しっかりしないといけないと考えること
自体も間違ってはいないと思います。

人間は基本的に変化を好みません。なぜなら、悪いことが新たにやってくる可能
性ができてしまうからです。ましてや彼のように身近な人の心境が変貌する経験
をされているのならば、自分の心境の変化、誰かを受け入れることに怖れを感じ
てもおかしくはないと思います。

でもそれを逆に考えると、彼の中で心境の変化を感じたのではないでしょうか。
つまり、いつの間にかタラさんがとても大切な存在になっていた、と。
それはあるいは無意識で、彼には自覚が無いかもしれないです。

深く傷ついた人はその度合いだけ、心に大きな壁を作ります。その中にあるもの
が、それだけナイーブなものだからです。そして、その部分に誰かを受け入れる
ためには、心の準備期間いるんだと思うんです。

心無い人間から石を投げられた猫に優しくしようとしても、近づいた度合いだけ
後ずさりしてしまうことでしょう。でも、根気強く継続して貫いたら、いつの日
か信頼してくれるかもしれません。

彼と向き合っていくにあたり、焦ってしまうと逆効果だと思います。
時間をかけて彼と接するのが大切ではないでしょうか。

ただ、それはタラさんにとってしんどいことかもしれませんね。
今まで多くの外国に住んでいらっしゃる方が電話カウンセリングをご利用なさっ
ています。うまくご活用いただけたら幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。