人を信じられない

相談者名
ゆめゆめ
はじめまして。
私は20代後半の女性です。
長年人を信じることができなくて困っています。
私の両親は今も昔も私の嬉しいこと楽しいことを一緒に喜ぶどころか「自分が大変な思いをしているのになんであんただけいい思いをしているのか」という感じで嫉妬したり、逆につらいことがあって泣いたりすると馬鹿にしたり笑ったり「あんたが悪い」と責めたり。
大人になって、人を心から応援したり、嬉しいときは自分のことのように喜んだりしてくれる人に沢山出会いましたが、それでも私はその人たちを信じることができないのです。
「本当は見下しているのではないか、もしその人以上の幸せを手に入れたら態度が変わるのでは?」、「私を利用しているのでは?」などと疑ってしまうのです。
自分に興味をもってくれたり好意を寄せてくれる人に対しても上手く自分のことを伝えるどころか自分で自分を貶めるような発言やネガティブなことばかり言ってしまって、男女問わず良い付き合いに発展しないのです。
本当は仲良くなりたいのに、そう思うほど「私なんかとつきあいたくないでしょ?話しかけてくれるのは気を使ってるからでしょ?」と卑屈になってしまうのです。
今、フリーで仕事をしていますが、そうなった理由は本当は会社員として働くことからの逃げではないかと自分を疑ってしまいます。
実際人間関係がネックでうまくいっていないし。
自分のことや、自分のやることなすことが馬鹿馬鹿しくて要領を得なくて稚拙に思えてくるのです。
この職種を成功させている人、誇りに思ってやっている人を素晴らしいと思うけれど自分が関わると馬鹿馬鹿しく思えてくる。
この性格のままだと、ホンネでつきあえる友達もできないし、彼氏もできなければ結婚もできない、仕事も成功しない、いい年して親のことを恨んだりこだわっているのも情けないし。
自分を、人を信じたいし、素直になりたい、人と深い付き合いをしたいのです。
アドバイスお願いします。
カウンセラー
高橋大
ゆめゆめさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

人は一人では生きてゆけないからこそ、関係性は人生にとってとても大きな要素
の一つですよね。人間関係に問題意識を持つ人は多くいますが、原因がわからな
い方も少なくありません。

そんな中ゆめゆめさんは、人を信じられないから、と原因を把握されていらっし
ゃいますね。ならば多くの方達より問題の解決は早いかもしれません。

自分の考え方や感じ方が形成される上で、環境は大きな要因としてあると思いま
す。特に子供の頃は誰もが素直ですし、学習能力も高いですから大きな影響力を
持つものです。ネガティブなご両親の元で、ゆめゆめさんが色濃く影響を受けて
しまっても不思議ではないと思います。そして、その事が今も引っ掛かっている
としても、それは仕方の無いことではないでしょうか。

思ったのですが、ゆめゆめさんはとっても素直な方ですよね。

だって、ネガティブな親の元で育った結果、ネガティブに考えてしまうようにな
ってしまったのですから。
だから、ポジティブに考えるちょっとしたキッカケを手に入れることができたと
したら、そこから素直に状況を好転させることもできると僕は思います。

ただ、そのキッカケを手に入れるにあたっての大きな壁は、おっしゃっているよ
うに、疑いの気持ちでしょう。

「本気でそう思っているのかしら?」
「この人の話を信じて、いいのかな?」
「私の気持ちをわかって、言っているつもり?」

など、いろいろ出て来てしまうと思うんです。そしてそれが、ゆめゆめさんの行
動する気持ちを阻んでしまうかもしれませんね。

もしもカウンセリングをご利用くださるのなら、まずはその、相手(カウンセラ
ー)に対して出てくる疑いの気持ちを伝えていただけるような関係性を築けたら
いいな、と思います。
そこに問題があるし、そこからしか始まらないからです。

光が強いと、その後ろにできる影の色も濃くなります。ご両親の元で過ごされた
時期を通して、今は影に目が行き易くなっていらっしゃるのかもしれません。

でも、ゆめゆめさんの本質はとても情が深く、多くの才能をお持ちだと僕は思い
ます。なぜなら、そうでないと今の人間関係に問題意識を持たないだろうし、仕
事に対しての疑問を感じないだろうからです。

自分や人を信じられるようになれるよう、応援しています!
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。