孤独が怖い、でも人が信用できない・・・PTSDは直りますか?

相談者名
キャラメルソーダ
女子校時代、いわれのない中傷を受け、仲間はずれになり、その影響で、鬱になり何も手につきませんでした。PTSDは現在も残っているようです。その後就職をしましたが、女子の先輩の苛めに再び遭い、私だけが解雇、彼女達は何の責めも受けませんでした。上司は私の人格を罵倒し、必要のない人間、友達もいないのだろう、結婚するにしても相手もいないのだろうと散々私をなじり私を追い出しました。親も私が苛められたのはお前の責任だと責め立てました。自殺も考えましたが、未遂に終わりました。
精神科に行って薬の投与などで少しは良くなりました。ただカウンセリングの先生の事務的な対応が辛く、最後までは通う事はありませんでした。
その後、アルバイト先で年下の男の子に付き合ってくれと言われ、とても幸せで嬉しい気持ちを知りました。しかし、彼が、長期の遠方のアルバイトに行ってしまい、「やりたい事も出来て、恋愛感情も君になくなった」という一方的な別れを告げられ、また絶望的な気持ちに数年間悩みつづけました。
一年前、また別の男性と知り合いましたが、再び同じような状況になってしまいました。現在私も30代となり、新しい恋愛などする勇気も薄れています。
私は、いつもどちらかといえば、人に気を遣うタイプで、平和主義な喧嘩の嫌いなタイプです。なのに、どんな所でもいつも悪いのは私というパターンになり、また助けてくれる人というのもあまりいません。私は誰からも好かれることも、必要とされる事もなくどんどん年を取って孤独に生きていかなくてはならないのか、そんな事を毎晩思うと涙が出てきてしまいます。反面、人を信用できないのです。不器用な自分、現状、私はこれらを克服していく事はできるでしょうか・・・?
カウンセラー
清水三季央
キャラメルソーダさん、はじめまして、カウンセラーの清水三季央です。
ご相談をありがとうございます。

メールを読ませていただきました。

女子高時代に、いわれのない中傷を受け、仲間はずれになったことが、
きっかけで、欝におちいり、またその後の就職でも、イジメや上司からの
罵倒を受け、解雇されてしまったことがあったんですね。

それなのに、ご両親まで、キャラメルソーダさんを責め、命を絶つこと
すら考えられた苦しさは、私にも計り知れない、言葉にしようもない
思いだったことと思います。

その後、恋愛をされ、幸せな気持ちを感じられたことは、私も、
とてもうれしく感じました。

それだけに、彼が遠くに行ってしまい、、絶望感にも近い
気持ちを感じられたんですね。

ご質問は、PTSDが治るかどうかということですが、
弊社のカウンセリングは医師の下での治療ではありませんので
治療的効果があるとはお伝えできないのですが、、

私たちが使っている心理学では、その人のもとに問題や悩みが
あるとき、その人は、潜在的に、その問題や悩みを乗り越える
力をもっていると考えられています。

ですから、キャラメルソーダさんは、今の問題を克服する力を、
潜在的にではありますが、すでにもっているとはいえます。

その力を発揮できれば、カウンセリングによって、
症状が緩和される可能性はあります。

もしその力が今すぐ発揮できないとしても、その力をすでにもっている、
ということに、少しでも自信をもってくださいね。

その上で、どうやって、解決に向かっていったらよいのかを
お伝えしたいと思います。

人は、皆、赤ちゃんの時代を経て、大人になります。

赤ちゃんの笑顔の前では、多くの大人も笑顔でいられるくらいの
信頼関係をもつことができます。

だけれども、誰もがいつかからか、赤ちゃんのときとはほど遠い、
気持ちや態度や表情に変わっていってしまいます。

それは、多くはご両親の影響を受けるからです。

その影響とは、健全なしつけによるものもありますし、
ご両親の心のクセに、よるものでもあります。

キャラメルソーダさんが、イジメに遭い、職場の上司に罵倒された
あげく、解雇までされてしまったときですら、ご両親は、
キャラメルソーダさんが悪いと責めたということですが、

ご両親はそのような価値観や考え方をもっているんだと思います。

心は、自分が自分を扱っているように、他人が自分を扱うという
性質をもっています。

ご両親に、責められたり、粗末に扱われて、育ってしまうと、
自分でも自分を責めたり、粗末に扱ったりしてしまいます。
また、ご両親にも他の誰かに大切にされたり優しくされたりすることが
少ないとしたら、自分で自分を大切にしたり、優しくすることも、
難しいものです。

すると、他人も自分を粗末に扱うことがあっても、
それに抵抗しにくく、受け入れてしまいがちですし、
他人が自分を大切に優しく扱うのも、受け入れにくくなってしまいます。

ですから、ご両親からの悪い影響を絶つためにも、

自分で自分を大切に、優しく扱うことが、役に立ちます。
これを私たちは自愛と呼んでいますが、キャラメルソーダさんが
問題をのりこえるための助けになる力のひとつは自愛の力です。

自分で自分を大切に、優しく扱っていると、
他人も自分を大切に優しく扱ってくれるようになります。
心が現実に影響を与えるからです。

ですから最悪なときでも、キャラメルソーダさんが、自分自身の、
味方でいてあげられるようになることを、目標にしてください。

今は、自分でも自分を責めてしまうことがあるかもしれませんし
誰かに責められたら、そうかなぁと感じてしまうことも、
あるかもしれません。だとしたら、そんな気持ちになってしまう
自分を受け入れてあげてください。人は、心にパワーがなくなると
自分を責めるように感じてしまうこともあるからです。
そんなときでも自分に優しく自分を大切にしてほしいんです。

本当は誰かがそばにいて、大切に優しくしてくれれば一番いいですが
人生にはときに、自分がそうするしかないときもあるものです。

自分で受け入れたり、優しくするということも、なかなか難しいところが
あります。そのときは、今のキャラメルソーダさんのことを、そのまま、
大切に受け入れてくれる友人や、カウンセラーにお話を、
聴いてもらうことをおすすめします。

誰にもやっててもらったことがないことは、自分でも難しいからです。
誰かにありのままをそのまま大切に受け入れてもらうという体験をすると
キャラメルソーダさんが、やがて、自分で自分を大切にしたり、
自分に優しくするための準備になります。

そして、自分を大切に優しくすることが、心のクセになり、
自分に厳しい部分と、自分に優しい部分のバランスがとれるように
なると、周囲の人間関係も変わってきます。

恋愛面でも、変化が現れるようになります。

そうなったときには、今、キャラメルソーダさんが抱えている悩みや
問題をのりこえられたと実感できることでしょう。

今回の回答は、キャラメルソーダさんのご相談の情報が少ないため、
ほとんどが今までのカウンセリング経験や心理学の考え方に
基づいての推測で書かれています。必ずしもあてはならない部分も
あるかと思いますので、おおまかなヒントとして、受けとめて
くださいね。

最後に、私は、キャラメルソーダさんが自分で自分を見捨てそうに
なったときでも、キャラメルソーダさんの味方でいたいと思っています。
だから、どんなに辛いときでも、絶対に自分出自分を見捨てないで、
ください。

キャラメルソーダさんが悩みや問題をのりこえて、また再び幸せを
感じられるようになることを、心から願っています。

清水三季央

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛・夫婦などの男女関係、家族の問題、アダルトチャイルド、仕事や対人関係、メンタルヘルスなど幅広いジャンルでカウンセリングとセラピー(イメージ療法とコラージュ療法)を行う。約2万件以上の臨床実績と、高等学校教諭一種免許・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ。