周りの人が親に感じるとき

相談者名
らん
こんにちわ。
いつもHPやメルマガを楽しみに拝見しています。

私は小さいころから親の言うことをよく聞くように、といわれて育ちました。でも、もう一人の自分は反抗したくてもできずに、いい子の自分と反抗して怒る嫌だと感じる自分がいつもいたと思います。

最近、周りの人たちがうっとおしかったり、押し付けがましく感じています。じぶんのやりたいことをすればいいのにと感じる自分と、ちゃんとしないと周りから責められる、怒られると感じる自分がいます。そしていやいやながらもあわせています。窮屈に感じています。

いままではちゃんとしないといけない、と周りに合わせてきました。でももう人にいわれるからあわせるのはうんざりだと思うようになりました。自分はもう大人、自分の責任を取れるのだから周りに言われるからやめようとか、やりたいことを我慢していたくないと思いはじめました。それがでてきたからか、最近はどうしても自分の中での葛藤があり、苦しいです。

これが癒着というものなのでしょうか?大人の冷静な目で見れる自分がいるのに、人の目を気にしてやらなくちゃと体が動いてしまう自分、でももうやめたい自分。でもどうしたりいのかといつも葛藤しています。

いつも自由になりたい自分がいます。この感覚は自分勝手といいますか?自分の人生を謳歌したい私をいまだに親は一人だけそんなことばっかりして勝手だと責めます。どうしたらこの感覚は楽になりますか?

回答していただけるととてもうれしいです。
ではよろしくお願いします。

カウンセラー
深澤三津子
こんにちは、らんさん。カウンセラーの深澤三津子です。
苦しい葛藤を抜けていくためのお話をしていきますね。

らんさんに起こっている心理的な問題は、とてもよく相談を受けるテーマの一つです。
そして、この段階を抜けていく事は、感情においても思考の段階のおいても最も苦しいと感じる頃です。

らんさんは、自分自身の中に起こっている葛藤について明確にされていますね。
ただ、葛藤というのは、一つだけのテーマで出てくるものではなく、
多くは、たくさん横並びしているようなものです。
例えば、らんさんの場合では、

親の言う事を聞き続ける    vs   自分の思い通りに生きる
反抗できない自分       vs 反抗して怒る嫌だと感じる自分
周りに合わせる子       vs   自分の意見で行動する子
大人の責任の中で生きる子   vs   自分の責任の中で生きる子
変化したいけどできない自分  vs 変化してみたいと思う自分

などなど、挙げ始めるとたくさん並びます。
深層心理的には、こんなふうに並んでいるので、とてもこの道を抜けれると感じられないし、抜けきるのは困難で無理な事のようにも感じたり考えたりしてしまいます。

そこで、このどちらかを選ぼうという意識が働きます。
ですが、結局のところ、このどちらとも違うと感じているので葛藤が生まれています。
だから、意識の行き着く果ては、こんなふうに葛藤を起こす自分をごまかし、新しい道に出る事さえあきらめようと努力し始めてしまうのです。
でもでも、自分をごまかして生きていくのも大変な事です。
らんさん、そう思いませんか?

さて、では、どうしてこのような葛藤が生まれているのでしょうか?
その事についてお話しましょうね。

先ずは、らんさんの文章を見てみたいと思います。

>いつも自由になりたい自分がいます。この感覚は自分勝手といいますか?自分の人生を>謳歌したい私をいまだに親は一人だけそんなことばっかりして勝手だと責めます。どう>したらこの感覚は楽になりますか?

このようにありますね。
私達は、自由でいたいという基本的な欲求があります。
あたりまえのようなんだけど、「自分は自由でない」と感じている人はたくさんいると思います。
では、どうして自由じゃないのでしょうか?別に、牢獄に入っているわけでもないのに。
これは、心理的には、親や誰かの『期待』を背負っているからなのです。
本当は、親の希望を叶えてあげたい、親を助けてあげたい、という気持ちが心の中を支配しているからです。このためなら、自分の人生をも犠牲にしてもいいと考えている人も少なくありません。長男長女には、特に多く見られています。

また、この葛藤を抱えてきたのは、らんさんだけでしょうか?
実は、この問題は、家族の中にあるジレンマといって、ご両親にも超えられなかった問題なんだと思います。
日本では、集団になると、一人だけ他の人と違う事をしてしまうと、とても嫌われるようです。確かに、そこから、輪の分裂が起きたり、それぞれが自分の主張をするようになり、
分裂を起こし始める事も多くあると思います。
だから、思っていても言わない、合わせる、耐えるという事が、その輪を崩さない一つの成功する秘訣だと思われている強い意識があります。

たぶん、ご両親も、このような意識を大切にするようにとご両親から言われて育った年代の方ではないでしょうか?
今、時代は転換期に入っています。
その境に生きている私達には、選択の余地が出来ればできるほど、葛藤も増えます。
選択の先が確立していない、先が見えないものも多いからです。
それはそれで、その昔、自分の選択さえ許されなかった人達から言えば、とても幸せな事です。
でも、この時代の間に生まれてきた者は、どう選択したらいいのか迷います。
また、その家族にとって輪を乱すかもしれない新しい道を選択する事は、まるで痛みのように感じて苦しくなる事も多々あると思います。

そこで、らんさんには、今よりも成熟したコミュニケーションをお勧めします。
コミュニケーションをする事で、ご両親や周りの人を、新しい道に進む中の支援者になってもらうのです。

らんさんから頂いたご相談内容には、らんさんがご両親や周りの人と意見の相違を感じた所から問題が起こっているように思います。
この問題を解決するには、自分を表現する事に関して向上させていくトレーニングが一番だと思います。
反抗期というのは、自分の怒りという感情を押し付けるようなコミュニケーションをしてしまいがちです。でも、これでは、相手側も、売られたケンカは買うか、相手にしないかどちらかになります。自分も辛いですね。
でも、反抗期というのは、自分自身の意見が確立してきたという証拠でもあるのです。
ここも見逃さないでいて欲しいのです。
ただ、意見の相違が出れば、今まで思い通りになっていた側は困惑もします。
その事も、理解していきましょう。
幼少期であれば、3歳頃から5歳頃までが、この時期にあたります。
ただ、この頃は、自分の力のなさを思い知るので、「大人っていいなー」と大きくなる事に憧れます。一杯食べて、一杯寝て、お勉強をすれば力が持てると信じて頑張るのです。

そして、らんさん、今あなたは力を持つ大人になってるのではないでしょうか?
でも、相手を封じ込めようとする力と力の戦いからは何も生まれません。
それも知ってるし、そんな戦いはしたくないから悩むのではありませんか?

そこで、成熟したコミュニケーションを学ぶ時なのです。
コミュニケーションが上手くいけば、人生を生きる上で60%は上手くいくといわれています。これは、大体が、そう悩むことなく上手くいくという数字ですよ。
自分の思っている事、考えている事を、どうすれば相手にも理解してもらえるように伝える事ができるのかを考えるのです。
また、悪い態度も改める必要があります。
親に聞いてもらうには、「この子も大人になったなー」と思わせてしまう行動や言動が一番です。
もちろん、親だけでなく、周りの人に対しても同じです。
自分が周りから愛され、大事にしてもらえる言葉を貰うにはどうすればいいのかを学ぶ必要があるのです。

そうしていく事で、らんさんが恋焦がれている『自由』は、きっと手に入っていくと思います。難しいと思われるようでしたら、ぜひご相談くさいね。
もっと簡単に出来る実際のコミュニケーション方法を教えます。
それでは、葛藤を一日も早く抜けれらることをお祈りしています。

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