彼(女)の容姿が自分好みじゃないので悩んでいます。

パートナーの容姿が好みではないと、相手を愛せていないようで苦しいです。

でも、これは、自分のコンプレックスを相手の容姿の好みではないところに投影して、期待はずれだと「ダメ出し」しているからかもしれません。まずは、自分が感じる嫌悪感を受け入れましょう。嫌いなところはあるけれど、愛せない罪悪感より相手の優しさと愛を受け取りたい、と思ってみませんか?丸ごと愛される勇気をもてると、二人の関係性は大きく前進します。

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◎リクエストを頂きました◎
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2年以上おつきあいしている彼がいます。彼は、私を「かわいい」ってほめてくれますが、彼自身は容姿に自信がなくて、しょっちゅう「自分はブサメンだし、モテない」「痩せたい」と口にしています。彼は、ファッションにこだわり、痩せるために努力しています。ただ、私は彼のファッションや顔と体型があまり好きになれません。ブサメンとまでは思いませんが、顔がもっと自分好みだったらいいのに、とか、ファッションや体型も自分好みじゃないと嫌なんです。性格面でも嫌悪感を感じます。彼は、まったく私を否定しませんが、私ばかり彼に否定的で罪悪感を感じます。良いところや素敵なところもあるのですが、、、。お互いに結婚を意識しているにもかかわらず、「もっとタイプで、素敵な人がいい!」なんて考えてしまいます。こんな中途半端な自分が嫌だし、彼を愛せていないみたいで苦しいです。自分の考え方に原因があるのでしょうか?
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リクエストをありがとうございます。

勇気をもって、ご相談いただき、ありがとうございます。容姿のことは言ってはいけないように思うので、誰にも言えずに困っていらっしゃる方は多いと思います。なので、なるべく多くの方にお役に立てるようにお返事をさせていただきますね。

まず、婚活中の方で、紹介された方が自分の好みではなくて、嫌悪感を感じるようでしたら、それは相性の問題ですから、無理に好きにならなければ、と思わなくていいです。最初からときめかなくても、お互いを知るにつれて深い愛情で結ばれることはあります。でも、人も動物ですから、生理的に合わないと感じたら、頑張らなくても、お互いにもっと楽しく過ごせる相手がいるはずです。このことを踏まえて、この後の話を聞いてくださいね。

ご相談の方は、2年以上、おつきあいをされていて、お互いに結婚も考えていらっしゃるとのこと。お相手について、「良いところも素晴らしいところもある」とわかっていて、「中途半端な自分が嫌」「彼を愛せていないみたいで苦しい」とおっしゃっているのは、結婚するお相手のことを200%愛していると言い切れるくらい「愛したい」方だからだと思います。

なのに、イマイチお相手の容姿が好みではない。性格的な部分で気になるところもある。要するに、パーフェクトではないんです。「これは、私の愛が足りないってこと?!」、それとも、「私がパーフェクトに愛せる相手は別にいるってこと?!」って思っちゃいます。すると、「このまま結婚に進んでいいのかしら?」という不安が出てきますね。

私たちは、恋愛初期のロマンスの時期には、「アバタもエクボ」で相手を「盛り盛り」で見ます。でも、ロマンスが落ち着く頃には「幻滅」が待っています。相手との距離が近くなるにつれ、「(私は)こうでありたい」「(パートナーには)こうであって欲しい」というニーズがいっぱい出てきます。「私の彼(女)」というつながりを強く感じれば感じるほど、「彼(女)」は、「自分」の一部のように感じられて、理想と違うと、「私」の「不足しているところ」のように思えて嫌な気持ちになります。

「パートナーは、お互いに自分のコンプレックスを映し出す鏡だ」と言います。自分の欠点を探すクセがあると、つい相手の欠点も探してしまいます。自分に対して点が辛いと、どうしてもパートナーに対しても注文が多くなりますね。いいところよりも、ちょっと不満なところに注目しては、自分に「ダメ出し」するように相手に「直して!」と迫りたくなります。彼に優しくできないと、罪悪感からさらに彼の嫌なところを見つけてしまいます。これでは楽しくないです。「もっといい相手がいるかも?」と思うのもうなずけます。

こういうときは、自分の気持ちを、まず、正直に受け入れることが大事です。「彼(女)の容姿が好みでない」なら、「好みではない」のです。「もっと自分好みならよかったなぁ」なんです。性格的に「好き」とは思えないところもあるでしょう、人間ですから。それも「好きじゃない」のは「好きじゃない」でいいのです。潔く認めてしまいましょう。その上で、「嫌いなところもあるけれどどうしようか」と考えればいいのです。

このご相談のケースでは、2年以上、この方とおつきあいしています。どうしてなのでしょう?いいところ、素敵なところは他にもあるかもしれませんが、ひょっとして、この彼(女)が、あなたを「全く否定しない」ことから得られる「安心感」が大きいのではありませんか?自分に厳しい人は、誰かに何かを言われなくても、いつも自己攻撃をしているので、否定せずに、無条件に受け入れてくれる人の存在があって、はじめて自分にOKを出していいと思えるようです。容姿は必ずしも「好み」ではなかったかもしれませんが、この人は、あなたがコンプレックスを感じなくてもすむ「安心感」をくれる人なのかもしれませんね。そして、それは、あなたの心の安定にとって、実は、かけがえのないもの、ではないでしょうか。

逆に、自分好みのお相手とおつきあいを始めたら、相手にとって自分は「相手の好み」かどうか、すごく心配になる、なんてこともあります。それほど容姿の問題は、自分を愛せているかどうか、自己受容の程度と関係があります。

もしも、この話に「そうかも」と思っていただけたなら、この彼の「否定しない」優しさ、愛情の大きさを「受け取りたい」と思ってみませんか?「愛せなくてごめんなさい」と思うたびに、「それほど私を愛してくれてありがとう」と心の中で言い直してみませんか?

最初は、違和感を感じるかもしれません。でも、繰り返し、「ごめんなさい」よりも「ありがとう」を選ぶようにしてみてください。「ありがとう」がしっくりくるようになる頃には、また、彼の愛の骨太さを感じられて、「アバタ」よりも「エクボ」を見ることができるでしょう。「愛される」勇気をもつことも「愛する」ことのうち、です。ご自分のことをもっと愛せますように。

(完)

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