これって対人恐怖症ですか?

相談者名
みく
はじめまして。26歳女性です。

家にいても、街を歩いていても、会社で仕事をしていても、人に側に来られると異常に緊張してしまいます。
それも、男女問わず、です。
顔が赤くなったり、手のひらに汗をかいたりします。
女性は、慣れてくると平気になりますが、男性はいつまで経っても慣れることができません。(同じ職場の男性社員ですら怖いのです。。。)
外に出た時もくすくす笑いが聞こえると自分のことかも、と気になってしかたなかったり、人の目が気になって行動がぎこちなくなり、それでよけいに笑われたり。。。いいことがひとつもありません。
もちろん、笑ったりからかったりする人ばかりではないのですが、
親切にされても、(おなかの中では笑ってるかも)(言ってることは本当に本心なのかな?)と疑ってしまいます。
疑心暗鬼になって、仲の良かった友達ともすっかり疎遠になってしまいました。
どうか、良いアドバイスをお願いします。

カウンセラー
木村祥典
みくさん、はじめまして。
木村と申します。よろしくお願いします。人の目が気になったり、人と接する時に緊張する状態があると、常にストレス
を感じ続けなければいけなくてしんどいですよね。

どうしてこのような状態になるのかというと、例えば、何かの拍子に咄嗟に嘘
をついてしまった時、その嘘がばれないように隠して平静を装うんだけれど、
心の中では「嘘がばれないか?」とドキドキしたり、ヒヤヒヤしたりすること
ってあったりしませんか?

ちょうどそんな感じで、何かよくないものを隠している時に、このような状態
になることがあります。

そこでみくさんに一つ質問があるのですが、まわりの人に隠していることがあ
るとしたら、それは何でしょうか?

隠しているものというのはいろいろとありますが、「自分が嫌っている自分」
というのを隠すということはよくあることです。

それがまるで先程の嘘のように、他の人に見つかってしまわないように隠すと
同時に、隠せば隠すほど平静を装うのが大変になり、ぎこちなくなってしまい
ます。

それではどうすればいいのか?というところですが、みくさんが嫌ってしまっ
た自分の一部分をもう一度愛してあげるということができるようになると、も
う隠す必要はなくなりますよね。

しかし実際のところは、「それができたら悩まないよ!」というくらい、自分
ではどうしようもないことのように感じるかもしれません。

それは、自分を嫌う・自分を愛するというのは、自分ではコントロールできな
い「感情」が伴うからです。

ちょっと想像してみていただきたいのですが、みくさんの側に人が来て緊張し
ている時、みくさんはその人に対してどんな感情を感じているでしょうか?

「あ~。側に来て私を緊張させてくれるこの人の事が大好きだわ~」とうっと
りすることはありますか?

くすくすと笑っている人に気がついた時、その人に対して、どんな印象を持つ
でしょうか?

「笑顔がとっても素敵で魅力的な人だわ~」と、お近づきになりたくなるでし
ょうか?

なりませんよね(笑)

この時、みくさんは相手の人を愛していない状態なんですね。
そして、「私があの人を愛してないんだから、あの人はそんな私のことを愛し
ているはずはない」と、相手の人にそれを映してしまいます。(これを投影と
いいます)

愛されてないと感じる人の前にいて、その人に見られるのは、いい気分ではな
いですよね。

もちろん、みくさんが意識してそうしているわけではありませんし、愛したく
ないわけでもありません。

緊張したくてしているわけでもなく、疑いたくて疑っているわけでもないのに
緊張してしまったり、疑ってしまうのと同じ、自然な心の動きです。
この自然な心の動きに抗えば抗うほど余計にしんどくなってしまいますので、
おすすめいたしません。

かわりにおすすめしたいのが、愛する『練習』をしてみることです。

自分が好きな人でも、側に来ることで緊張や嫌な感じがするために、その人の
ことを愛せなかったとしたら、それは悲しいですよね?

だけど、その人が緊張しないくらいの距離にいる時には、「好きだな」って感
じることができますよね。

その遠い距離のままでも結構ですので、「好きだな」というのをいっぱい感じ
て、自分が愛することや、愛している時の気分や感覚に慣れていきましょう。

人が怖かったら、まずはペットやお気に入りの物から始めてみるといいでしょ
う。

先程の投影の部分から見ると、みくさんが誰かを今よりももっと愛することが
できたとしたら、それを相手に投影して、自分が愛した分だけ愛されていると
感じることができます。

そして、「人をたくさん愛せる自分」って、ちょっといい感じがしませんか?
自分のその部分は、隠さなくてもいいような感じがしませんか?

同様に、みくさんが、今よりももっと心が感じるままに表現することができた
としたら、それも相手に投影するので、「言ってることは本当に本心なのか?
」という疑いも少なくなっていきますし、「感じるままに表現できる自分」と
いうのもまた、ちょっといい感じがしませんか?
この部分も、隠さなくてもいいような感じがしませんか?

こうして、誰かのことを見てあげて、愛してあげることで自分を隠す必要が無
くなってきますし、人の目が気にならなくなります。

具体的にどう愛したらいいのか?うまくできないけどどうしたらいいのか?と
いうところは、お気軽に私達カウンセラーに聞いてみてください。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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