人間関係について

相談者名
紗羅
私は以前、距離を取りたい、もしくは距離を置かれている、と感じた場合、自分から意識的にその人との関係を少しづつ切っていました。

その傾向が強かったのは高校時代です。そうしなければ自分がきつかったし、そうしていた方が当時は楽でした。

この癖は大学の時も、そして現在(今は24歳です)も残っています。今はそうしたくないと意識しているので、昔ほどひどくはありませんが、そうなっちゃってるなぁと思うことがまだあります。

別にハタから見ると、そんな感じではないみたいです。なぜなら、表面上の付き合いを上手くすることに、高校のとき慣れてしまったからだと思います。話しかけられたときは普通にしてればいい、でも自分から近づくことはない、という感じで動いていましたから。当時はそう見えてくれないと困ると思っていましたし。

今の悩みは、関係を切ってしまうということをやめたいと意識してるにも関わらず、そうしてしまうことがあり、でもどうやって関係を繋げていけばいいかわからないことです。

関係を切りたくないなぁと思うようになったのには理由があります。
まず、高校のときにそうやって距離を置き始めた子がいました。それでもその子は私を好いていてくれました。でも私にはそれが重かった。ある時、その子がくも膜下出血で、植物人間のようになってしまいました。とても後悔しました。
それから、大学で出会った親友と、人と人との縁について話していて、せっかく御縁があって知り合ったんだから、それを自分から切ってしまうのはもったいないと思えるようになりました。出会いには何かしら意味がある、と。
また、関係を切りたいなぁと思う子と仲良くなれたら、自分の中の何かが克服されるような気がしています。

だけど、今もこの癖は出てしまっています。距離を置き始めると、もう自分からは近づきにくいし、きっと相手から来てくれてもそっぽを向いてしまいそうです(表面的には笑顔で話しますが)。だから自分の中の意識だったり行動を変えて、その人に向き合うことが大事だろう、と思っています。思っていますが、具体的にどうしたらいいのかわかりません。
今の考え方は間違ってませんか?そして、どうしていけば自分の望む自分になれるか、なにかアドバイスがあればよろしくお願いします。

カウンセラー
高橋大
紗羅さん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

世の中には人付き合いが上手な人っていますよね。
友達が多かったり、初対面の人とすぐに打ち解けたり…。
とても羨ましいものです。

そういう人たちはきっと、距離感を保つのが上手なのでしょうね。

人々が持つ気持ち、心の間の距離が見えたらいいのですけれど…。
誰にもそれは見えないけれど、見えずともそれらをすることはできますよね。
そして、距離を取ることは縮めることより楽なことかもしれません。

高校時代、紗羅さんにとっては何がきつかったのでしょう?
相手に合わせたり、我慢したり、自分の意見が言えなかったり、なにかしらの
理由が紗羅さんにとってきつかったのでしょうね。

そのやり方が最近までは生きていて、これからは違ったやり方、人との接し方に
したいんですよね。それはとても素晴らしいことだと思います。
くも膜下出血になってしまった子も、自分を通して紗羅さんが望んだ自分になっ
たとしたら、とても喜んでくれるでしょう。

> また、関係を切りたいなぁと思う子と仲良くなれたら、自分の中の何かが克服
されるような気がしています。

おっしゃるとおりだと思います。

関係を切りたいなぁ、と思う時って多分、紗羅さんは相手の言動で嫌な気分に
なってしまった時ではないでしょうか。

その時に、勇気をもって自分が感じたことを伝えられた時、そしてお互いが納得
のいくコミュニケーションをとれた時、そこには絆が生まれ、紗羅さんにとって
大きな自信になることでしょう。

具体的にはどうしたらということですが、一番良いのは何かしらのコミュニティ
に深く関わることではないかな、と思います。

人がたくさんいる集まりに深く関わると、いろいろな人の価値観に出会うので、
それらを理解し、受け入れる練習になると思いますが、いかがでしょう。

当社の母体である神戸メンタルサービスでは、毎月ワークショップが開かれて
おります。それもきっと紗羅さんにとって大きな変化のきっかけを提供すること
ができるでしょう。選択肢の一つとしてご興味を持っていただけたら幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。