鬱と境界性人格障害と外人夫とのコミュニケーション

相談者名
EN
些細なことで激しく怒り衝動的に暴言を吐き続けたり相手を批難し続け、ものを投げたり、壊したり、乱暴に扱ったりする 。
それと、毎日死にたいと思いながら生きている。
そして外人夫と会話も心も気持ちも通じない、ということで辛い毎日送っています。もうどうしていいかわかりません。
バングラデシュに住んでいるので、病院に通院も無理、サポートしてくれる相談にのってくれる人もいません。
日本で知り合った夫とは日本では会うたびいつも飲み歩いていたので、まともな会話もしないまま、ただ、一緒にいたいって気持ちだけでこっちにきました。
日本の家族関係もボロボロだったので、逃げるように・・・。

今後どうしていいかわかりません。

カウンセラー
嶽きよみ
ENさん はじめまして。
今回 担当させていただきます、嶽きよみ と申します。
どうぞよろしくお願いします。

ご相談内容を読ませていただいて、ENさんが たった一人で その辛さを抱えな
がら、しんどい毎日を送っていらっしゃる様子が伝わって来ました。
頼れる人もいない外国で、しかも、一番頼りにしたいご主人とはなかなかコミュニケーションが難しくて…私だったら、心細さや不安、孤独感、いら立ちでい
っぱいになってしまい、耐えられないほどの苦しみだろうと思います。

そんな中、ENさんは、一人で頑張って来られたんですね。
でももう いっぱいいっぱいなんですよね。
きっと もう我慢の限界なのではないでしょうか。
まずは、今日まで なんとか頑張って生きてきた自分を 「今日まで 本当によ
く頑張ってきたね。」と、褒めてあげてほしいと思います。

もしかしたら、ENさんご自身は 全くそうは思っていらっしゃらないかもしれ
ませんが、ENさんは 本当はとても強くて情熱的な女性なのではないかと感じました。

ただ、強い人は、その分自分に無理をさせて、限界を超えてまで我慢しようと
してしまうところがあります。
そして、我慢しきれない自分を責めてしまったりするんですね。
ENさんも もしかしたら そういうところはありませんか?

> 些細なことで激しく怒り衝動的に暴言を吐き続けたり相手を批難し続け、ものを投げたり、壊したり、乱暴に扱ったりする 。

と書いてくださいましたね。

まるで、ENさんの心が「助けて!!!」と 張り裂けそうになりながら一生懸
命叫んでいるように感じます。

そして、その怒りの激しさの分と同じくらいかそれ以上の、大きな悲しみや淋
しさ、わかってほしい、など、色んな辛い感情がその下に押し込められている
のではないかと思いました。

> バングラデシュに住んでいるので、病院に通院も無理、サポートしてくれる相談にのってくれる人もいません。

今現在 ENさんがどのように暮らしていらっしゃるのかわかりませんが、今、
ENさんに必要なのは、もしかしたら ちゃんと声に出して「助けて」を伝えることなのかもしれないって思いました。

バングラデシュの医療やサポートの状況などがわからないのですが、病院にも
行けないのは とても不安ですよね。
それでも あきらめずに助けを求めることは難しいでしょうか?

でも少なくとも、今回、こうして このコーナーにメールを下さったのは、そ
の一歩なのかもしれないと思います。
「助けて」を行動に変えるのは、とても勇気がいることですよね。
でも、ENさん自身を守るためにも、その勇気をちゃんと持つことはすごく大切
だと思うんです。

> そして外人夫と会話も心も気持ちも通じない、ということで辛い毎日送っています。

知らない文化や 知らない人たちばかりの中で、本当は、ご主人に一番の味方
になってほしかったですよね。
でも、日本語どうしでさえ、気持ちを伝えるのって難しいのに、外国人のご主
人にそれを伝えるのは、本当に、どれほどご苦労をされているだろうと思いま
す。

そういう意味では、感じていることを、相手にわかるように伝えるのは、きっ
と至難の業なのでしょうね。

また、一般的に男性は、感情の話が苦手な方が多いです。
ご主人がそうかどうかはわかりませんが、もし そうだとしたら、怒りのよう
な強い感情を使って彼に理解してもらおうとすると、相手はよけいにキョリを
取ろうとしてしまうことがあります。

それは、その女性のことが嫌なのではなくて、その「感情」が苦手で対処のし
かたがよくわからないからなんです。
でも、キョリを取られた側の女性は、自分を受け入れてもらえなかったと感じて失望し、それがまた怒りになって、悪循環にはまってしまいます。

そんな場合は、ひとまず コミュニケーションの方法を変えてみるということ
がひとつの方法かもしれません。
たとえば、何をして欲しいかというのを具体的に考えて、それをお願いしてみ
ることです。

もし「淋しい」を感じているとすると、「この淋しさをなんとかしてよ!!!
」という感じで伝えるのではなくて、「なんだか淋しい気持ちが出てきたので
、ちょっと抱きしめてくれませんか?」のように何をしたらいいのかを相手に
伝えてみる事です。

私たちはどうしても、「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまいがちで
すが、その具体例がたくさん相手に伝わると、相手も自然に出来るようになる
はずなんですね。
ポイントは、相手が簡単に出来ることから始めることです。

ちょっとしたお願いさえめったにしない人なら、日常のちょっとしたことを頼むことからでもいいと思います。
そして、それに対して多めに感謝すると、次はもう少し難しいことでも叶えて
くれるようになったりします。

そうしてコミュニケーションがとりやすくなってきたところで、気持ちの話を
すると、相手も理解しやすくなるのではないかと思います。
もし、ご主人との関係でも、使えるようなら試してみてくださいね。

> 日本の家族関係もボロボロだったので、逃げるように・・・。

家族関係がボロボロだったので、と書いてくださいましたが、それは どんな
ふうにボロボロだったのでしょうか。
また、ご家族のことは別にしても、日本にしばらく帰っていらっしゃるという
選択肢はお考えなのでしょうか。

ご家族のことは 詳しく書かれていませんでしたが、連絡を取るのが難しい状
態なのでしょうか。
でも、もし 簡単に頼れるような関係なら、ENさんがここまで一人で苦しみを
抱えては いらっしゃらなかったのかもしれませんね。
ENさんは、ご家族の関係の中でも たくさん傷ついてこられたのかもしれませ
んね。

それでも、いつかご家族との関係に向き合うことで、ENさんの心の根本的な助
けになることがあるかもしれないと思います。

> それと、毎日死にたいと思いながら生きている。

と書いてくださいましたが、死にたいと思うのは、今の自分をやめて 新たな
自分になりたい、という兆候でもあります。
ENさん自身も 心のどこかで気づいていらっしゃるかもしれませんね。
でも、何に向かって進んで行けばいいかわからないという状態なのですよね。

ENさんは、もっと幸せをたくさん感じる毎日を過ごしてもいいはずではないで
しょうか。
そんな本来のENさんを取り戻して行けるよう、応援しています。

海外にお住まいの方は、スカイプを利用してカウンセリングを受けていただくことも可能ですので、もしよかったらご家族のことなどもふくめ カウンセラ
ーにお聞かせいただけたらと思います。

本日は、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。