好きなことをやらせてくれない夫

相談者名
ゆっぴー
こんにちは。メール相談は初めて利用させて頂きます。

バツ1同士で再婚しました。お互い元夫、元妻が暴力
的で苦しい中知り合い、愛し合い、その他諸々の事情でW不倫をしておりましたが、2年前から同居→再婚→出産をし、現在3人で生活しております。はたから見たら順風満帆な生活を送っていると思います。

ところで、私は小さい頃から楽器をやっており、その楽器を仕事とする位音楽が大好きで、今の夫と知り合った頃は精力的に音楽活動をしておりました。それは分かって付き合っていたはずでしたが、付き合っている頃から、音楽をやっているお前は嫌い、といったり、そうかといえば音楽をしているお前はかっこいい、といったり言う事が二転三転し、とても戸惑うことも多かったのも事実です。また、私が音楽にのめりこむことは嫌っていました。理由はよく分かりません。
そんなこんなで結婚し、子供が出来るまでは、家庭に支障がない程度に音楽活動はしていましたが、出産をし、それを機に産休に入るつもりでいました。妊娠直後は産休に入ることに関しては、夫も許してくれていたのですが、出産間際のある日突然、「音楽で仕事をしたり人前で演奏する事は一切止めろ」と言われました。とはいえ、突然そんな事を言われても沢山の人に迷惑をかけたり、自分が一番好きな事が出来なくなるのは苦しいので、隠れて活動する事を選択し、出産しました。
現在は、私を慕って習いに来てくれる生徒さんや、ボランティアで老人ホームや児童館や妊婦さんのためのコンサート等、いろいろなところで演奏も頼まれていますが、夫がそういう状況なので平日に隠れてコソコソやっています。悪い事をしているわけではないのに、どうしてこんな事しないとならないのか、正直苦しいです。ただ、そのこと以外では本当によい夫です。子供にも恵まれ、幸せに暮らしていますが、音楽の事や、自分の気に入らないことを私がした時など、ワンマンぶりに正直少し離婚も考える事があります。

これから先一生、自分の好きなことをおおっぴらに出来ないのでしょうか。

取り留めのない文面ですみません。夫の真意、これからどう行動し、話していけば理解してもらえるのか、アドバイス頂けたら幸いです。長文申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

カウンセラー
根本裕幸
ゆっぴーさん、こんにちは。根本と申します。
ご相談ありがとうございました。それほどまでに大好きなもの(音楽、楽器)に出会ったこと、幸せですよね!!
そして、ご主人に反対されながらも“隠れて”続けられているわけですから、心底、好きなんだなあ、と思うの
です。
当たり前すぎて実感がないかもしれませんけれど、それほどまでに好きなものは「天職」(ライフワーク)なん
だろうと私は思うんです。

ライフワークの実現には様々な困難が訪れるのが決まりです。
なぜかというと潜在意識、無意識の中で、その実現を邪魔する“エゴ”が存在からなんです。
そのエゴは、過去の心の痛みから生まれます。
だから、深いレベルで見ていけば、今、ご主人に対して感じている壁は、かつての家族や人間関係の中で生まれ
た痛みが影響していることも少なくないんです。

特に家族の中で、同じような閉塞感、我慢、壁、罪悪感、こそこそした感じ、支配される感覚などを味わったこ
とはありませんか?
もし、心当たりがあれば、それが今に「再現されている」と思っていただいていいのです。
すぐにピンと来なくても、しばらく思いを巡らせて見ると「はっ」とするできごとに遭遇するかもしれません。

さて、本題のご主人との関係に注目してみましょう。
なぜ、彼がゆっぴーさんの音楽活動を禁止しようとするのでしょうか?

本当はご主人の今のお仕事や考え方、過去の家族関係などにも注目しないとはっきりしたことは言えないのです
が、ご主人のその態度から察するに、鍵は「嫉妬」だろうと思うのです。

「音楽に妻をとられてしまうような気がする」
「妻は自分よりも音楽の方がきっと大事なんだろう」

そういう感覚があって、かつ、彼が実は亭主関白志向な人だとすれば、奥さんの行動を制限することも無理はな
いのかもしれません。

しかし、なぜ、そのことにかつては気付かなかったのでしょう?

それは、そもそもの始まりに注目すべき点があるんです。
実はここはちょっと大きな問題でもあるんです。

最初、二人は元々あった夫婦関係に傷ついていて、その傷によって繋がり、その傷を癒すことで絆を培ってこら
れたと思うのです。
すなわち、その時の二人にとっては音楽や仕事については二の次で、お互いのパートナーの暴力や暴言に痛み、
そのことを慰めあうことが最優先だったんだろうと思うのです。
それが、離婚・再婚を経て、元々のパートナーがもたらした影響は表面的には排除されますよね。

そうすると、そこで漸く、お互いの内面や仕事、趣味、興味というところに意識が向くようになるんです。
要するに優先順位が繰り上がったわけですね。

そうすると、それまでは「問題ないと思っていたこと」が、「いやいや、やっぱりおかしい」と思うこともよく
あるんですね。
つまり、始めのころは「お互いが一緒に居ること、当時のパートナーから抜け出すこと」が主目的で、当時は
「音楽はOK。むしろ、そういう君を尊敬する」だったのですが、状況が変わることで、彼の認識や感じ方も変
わってしまったのかもしれません。

だから、こういう時は、昔彼が言ってたこと、というのはほとんどアテにならないんですよね。

そういう認識の下に、改めて、夫婦関係を見つめなおし、築いていく必要があります。
むしろ、これからが本当の始まりかもしれませんね。

そこでは、自分にとって大切なこと、お互いの考え方について、きちんとコミュニケーションを取っていきたい
ものです。
冷静になるために、話し合いはできれば家じゃない方がいいかもしれません。

そこで、ゆっぴーさんは、自分の音楽への思い入れ、そして、自分を求めてくれる人たちの存在について、きち
んと伝えていきましょう。

ただし、その前に重要なことをしていただきたいんですね。
それは、この夫と向き合い、この問題を乗り越え、やっていく、という選択をすること。
彼の態度を見て、自分の態度を決めるのではなく、まず、自分が決める、ということ。

それはご主人を愛し続けようとする態度でもあり、コミットメントと言います。

ご主人に対して「音楽が大好きで、それを演奏して喜んでもらえることが生きがいでもある。でも、もちろん、
あなたを愛しているし、あなたとより良い関係を築きたいと思っている」と二つ、はっきり明確に言えることが
大切です。(もちろん、本音で)

そして、彼に委ねます。つまり、そこで彼に選んでもらうのです。
そんな私とやっていきたいか、それとも・・・を。
もし、後者であれば、ゆっぴーさんもすっきりしたまま新たな道を模索できるでしょう。

特に、そこで彼が何を言うかももちろん大切なのですが、そのときの彼の態度できっとゆっぴーさんの気持ちも
固まるはずですね。
その覚悟があると、夫婦はより高いレベルに進み、新たなロマンスを作ることもできるのです。

そのチャレンジ、ぜひ、してみてください。
夫婦に対しても、音楽に対しても、より地に足が着いた関係を築けることでしょう。

参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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