独占欲

相談者名
あき
よろしくお願いします。
私はバイトなので昼間の一人の時間があります。旦那は普通のサラリーマンです。土日は二人で休みです。この一人の時間の形態が違うため私は旦那と遊びたい、旦那は一人の時間を使いたいようです。
私は独占欲が強く一人になると不安になりなす。
旦那が遊びに行くのも不安です。イライラもして手を挙げたり、暴言をはいたりしてしまいます。
終わるとすっきりし、自分を責めたりもしません。
趣味、友達も少ないです。
生活を始めて10年くらいたちます。旦那の態度も最近冷めています。
どう、考え行動すればいいのかわかりません。同じ行動をとってしまいます。
そして、母親にこのような独占したいという気持ちがありました。今は旦那に移行した感じです。少し楽になりたいです。
相手の気持ちも理解できません。自分がしないから相手も・・・と考えてしまいます。
こんな感じだから旦那の親とも上手くいきません。親のところに行くとか電話なども嫌です。
私の暴力などが怖くて旦那も遊びにいくことを言い出せないようです。上手く表現できませんが、よろしくお願いします。
カウンセラー
赤松わこ
あきさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。結婚されて10年ともなると、巷では「旦那がいないほうが、楽でいいわ」
なんて言われる、奥さんも出てきたりするんですが(苦笑)、あきさんは、
ご主人のことを10年間変わらず、思い続けておられるんですね^^
本来はとても、愛情が深い方なんだろうなぁと思いますよ。

それだけに昼間1人になる時間が、あきさんにはとても淋しいんでしょうね。
仕事がある平日は、「1人で我慢して、待っている時間が長いんだから、
お休みの日位一緒にいてくれてもいいじゃない!!!」と、思ってしまわれる
んじゃないでしょうか?
ところがご主人の方は、あきさんがいつも淋しい思いをしていることに、
気づいてはくれなくて、「毎日一緒なんだから、休みの日位は、1人で自由にさせてくれよ」と、自分1人で出かけようとしてしまう。あきさんの気持を、「分かってくれない」と言う思いが、イライラや手を挙げる行動になってしまったり、暴言を吐かないと収まらなかったりするのではありませんか?

ご主人に手を挙げたり暴言を吐いても、「自分を責めることはない」と、
書かれていましたが、本当にそうだったらこうして、カウンセリングにご相談下さることもないだろうなと、私は思いました。どこかで「申し訳ないなぁ」と言うお気持が、あきさんの中にあるからなんだろうと思います。
そしてあきさんご自身、手を挙げたり暴言を吐いたりしたい、訳ではないですよね。そんな行動を取らなければ収まらない自分を、どうしたらいいか分からなくて・・・「何とかしたい」と、思っておられるんですよね。

『独占欲』と書かれていましたが、「相手が自分の思うように動いて欲しい」と、強く相手を束縛してしまう心の奥には、どんな気持があるんでしょうね?
あきさんが感じておられる『不安』や『淋しさ』は、元々お母さんに対してあったもの、だと書かれていますね。きっとあきさんは小さい頃、お母さんのお仕事だったのか、それとも何か事情があってだったのか、1人で待っていなければいけないことが多くて、とても強い『不安』や『淋しさ』を、ずっと感じ続けておられたのではありませんか?
小さな女の子がいつもいつも、必死で『不安』や『淋しさ』を我慢して待っていたら、1人で置いておかれることが、辛くて辛くてどうしようもなくなるでしょうね。

出かけて行こうとするお母さんに、何とか一緒にいて欲しくて、駄々をこねたり泣いたりしたかも知れません、そうすることでお母さんが、一緒にいる時間を作ってくれたかも知れません。
よく考えて頂きたいのは、今あきさんが取っておられる行動も、同じだと言うことなんですね。本当はご主人と一緒にいたいだけ、共通の時間を楽しみたいと思って欲しいだけですよね。
本心は、手を挙げたい訳でも、暴言を吐きたい訳でもない、ご主人があきさんの本当の気持を、ちっとも分かってくれないから、今のような状況になっているだけなんですよね。

『独占欲』とは、強い『不安』や『淋しさ』を他の人(誰でもいい訳じゃないんですね)に、「埋めてもらいたい!」と、強く望んでいる気持ちと、言い換えることが出来ると思います。
幼い頃に感じた『不安』や『淋しさ』を埋めてくれる対象は、確かにある時期までは、お母さんですが、成長してパートナーを求める様な年齢になると、お母さんではなくパートナーに、これまでの心の不足感とも言える、埋められなかった思いを埋めてもらうとするんですね。

あきさんも薄々感じておられるとは思いますが、今のやり方では、ご主人との心の距離は逆に離れていくばかりです。あきさんの本当の気持を分かってもらうどころか、ご主人が離れていってしまわれたら、あきさんの望みとは全く反対の状況になってしまいかねませんね。
こうしてカウンセリングに、ご相談頂いたのもあきさんの危機感の表れだと思います。ご自身の『不安』や『淋しさ』を、根本的に癒してあげませんか?
そうすれば望まない行動も収まりますし、ご主人との心の距離も今よりずっと縮まって、ご夫婦の絆も強まり安心感も感じて頂けると思います。

「楽になりたい」と思っておられるお気持を、是非実行に移してみて下さい。
あきさんの愛情が真っ直ぐにご主人に届くよう、カウンセラーが全力で、
サポートさせて頂きます。参考になれば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。