離婚だけは嫌だと思っていたのに、まさか私から離婚したくなるなんて・・・
離婚問題の回避・修復に向かって取り組んできて、取り組んでいる最中には「二人で幸せになりたい」「失いたくない」とさえ言われていた方が、離婚を回避できた状態を手に入れたと思ったら「離婚してもいいかなぁと思っていまして・・・」と言われることがあるんです。
それは忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えてた時の恨み辛み溜まってたことが原因になってたります。
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離婚問題の回避・修復に向けて取り組み、その結果、離婚問題が解消していくことがあります。
家を出ていってた夫が戻ってきた。
妻が離婚を口にしないようになり未来に向けての話をするようになった。
離婚したいと言ってたパートナーが二人でやっていこうと自らの口で言ってきた。
などなど。
カウンセラーとして、そこに至るまでの道のりの苦悩、苦労、頑張りのお話を聞かせていただいていて、サポートをさせてもらっていた私としては涙がホロリとこぼれそうになります。(まぁ、たまにこらえきれずに、こぼしてしまうのですが・・・(笑))
さぁ、ここから、仲の良い夫婦になっていこう、幸せな夫婦になっていくという取り組める段階にこれたわけです。
今までは、離婚という状態を回避する為に頑張っていた段階。
ここからが、
仲の良い夫婦になっていく、幸せな夫婦になっていく、前よりより良い夫婦になっていくに向けて取り組める状態ができたわけですね。
が、
しばらくして、
そこからの話が意外な展開になることがあります。
今まで離婚問題の回避・修復に向かって取り組んできて、
取り組んでいる最中には「二人で幸せになりたい」「失いたくない」とさえ言われていた方が、
「離婚してもいいかなぁと思っていまして・・・」と言われることがあるんです。
そんな時に私は、
「離婚はされてもいいと思いますが、早々に決断せず、もう少し様子を見てから決めていきませんか?」というアドバンスをさせていただくことがあります。
それには訳があるからなんです。
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今まで、苦悩して、苦労して、頑張って、離婚の回避・修復に向けたいと自ら望んで手に入れた成果を、今度は自分から、いらないってしちゃう。
なんで?
それは、
離婚の回避・修復に向けて頑張っていた時に、苦悩、苦労の痛みや、恨み辛みが溜まってしまうからなんですね。
パートナーから「離婚しよう」と言われるとショックを受けますよね?
でも、ショックを受けてつらいと落ち込んでいる暇もなく、状況の打開を求められたりします。
離婚にならないように自分の辛さ、悲しさには蓋をして、まずは離婚にならないようにパートナーが持っている不満を解消することをしなければいけないわけです。
これは、本当に過酷です。
自分の辛さや、悲しさに蓋をして頑張るわけですから。
しかも、その頑張っている間も、相手は自分の言い分を好き放題言ったりするんです。
「君のそんなところが悪いんだ」
だとか、
「お前のそんなところが嫌なんだ」
だとか、
時には、暴言も飛び出すこともあります。
そこで、更に傷つきます。
でも、その傷にも更に蓋をして離婚にならないように、まずはパートナーが持っている不満を解消することに取り組むわけです。
忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐え、
ご自身が希望する、離婚の回避・修復に向けて頑張るわけです。
その苦しさを乗り越えるのを私もサポートさせてもらいながらクライエントさんの希望する形に向かって取り組んでいきます。
そして、希望していた離婚の回避・修復を手に入れるんです。
すると、
心はホッとしますね。
そうして、
もう、自分の辛さや、悲しみに蓋をして、まずはパートナーが持っている不満を解消することに専念する必要もなくなるわけです。
そうすると、
蓋をする必要がなくなったら、蓋が開いて、今まで蓋をしていた思いが溢れ出てきたりすることがあるのです。
離婚しようと言われた時のショック、悲しみ、
好き放題言われていた時の怒り、
忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えてた時の恨み辛み、
などなどが溢れ出てくるんです。
そして、溢れ出てきた思いから、
この人とは一緒に居たくない、
この人に愛情は持てない、
この人を見ると嫌な気持ちになる、
離婚したほうがいいのでは?
などなどの発想になっていくんですね。
だから、
今まで蓋をしてきた蓋が開いて早々の内は、蓋をしてきた思いが溢れでてきて感情的になっているので、そのタイミングで離婚すると判断せずに、もう少しの間は押さえつけてた感情を外に出していき、ある程度出して落ち着いてから判断していきませんか?というアドバイスなんですね。
でも、
心の蓋が開いて感情的になっているというのは、
それだけ傷ついていたということですし、
癒えてない思いをたくさん抱えているということでもあるんですね。
今までは離婚の回避、修復にエネルギーと時間を費やして、
じっくりと取れなかった自分のケアーにエネルギーと時間を使っていきましょうというタイミングでもあるんです。
もし、読者の方にも「これ、私のことじゃない!」と今回のケースのような方がいらっしゃいましたら、とても頑張ってこられたんだと思います。
これから、しっかりと、ご自身のケアーにエネルギーと時間を使っていきましょうね。