結婚式に招待するときの配慮とは一体?

相談者名
シュリンク
はじめまして。
みなさんの投稿とカウンセラーさんの暖かく、適切な解答を拝見して励まされています。悩んでしまった時、いつもはここに来て記事を読ませて頂き、自分で判断してきたのですが、どうしてもわたしには解らない事が起きてしまいました。
わたしが間違っていると思われるところは改め、今後の人生に役立てたいと思いますのでどうぞ、何かしらのアドバイスをお願いしたいのです。

仕事で知り合って1年半のつきあいの後輩の結婚式に呼ばれました。
実際には、仕事で3ヶ月、その後遠くへ引っ越してしまったのでインターネットで1年と2ヶ月程の付き合いでした。
両親(わたしは片親ですが)が厳しかったことや、常識的な考え方が似ている(と私は思っていた)の話しが合い、上辺の友達よりも深いお付き合いをしていたつもりでした。

彼女は友達が少ないとか、今入っている楽団の人たちにも嫌われているととを豪語しており、盛り上がりの無い、お通夜のような披露宴になるに違いないと嘆き、本音で自分に話し掛ける私の事を頼りにしている、と事あるごとにおだてるのでわたしはそれを真に受け、そんなに心配しているのなら、自信のないピアノだけれど盛り上がるように弾かせてもらう、と名乗り出ました。

わたしは地方のあまり有名でない芸大で音楽を勉強してはいたものの、大学時代は親の離婚もあり、精神的や経済的に切迫していて、バイトに忙しく、ピアノの練習はおろか、勉強などできる状態ではありませんでした。
けれどがんばってくれた母親のために必死で卒業だけはしました。

そんな苦労話しも彼女にはしたはずでした。

結婚式の準備が進むに連れ、彼女の言う事はだんだん変わってきました。
「楽団では、指揮者に気に入られていて、楽団にファンファーレから演奏からしてもらえるようになりました。それから、友達にも1人ずつ音楽をやってもらうんです」
という嬉しいメールが来ました。それならば、自信のないピアノを披露するよりも、聴き役になりたいと思い、「すごいね!!わたしは必要ないね。よかったね」と言いました。結婚式でわたしがしくじるよりも、ずっとそのほうがいいと思ったのもあり、日頃嫌われていると言っていた彼女は本当は祝福されていたんだ、ということが喜ばしかったです。その日は2人で喜び合いました。

でも、後に彼女からのメールで、わたしがこう言ったのは、もったいぶっていたのだろうから、無理にお願いしたようなフリをして弾かせてやろうとしたのだ、ということが解りました。

肩の荷を下ろしたかったわたしに、彼女は言いました。
「いえ、あなたには独奏とわたしたちの楽器デュエットの伴奏をしてほしい。」と。

その時のわたしにはとても無理だと思えました。ピアノは家にあるものの、住宅事情や仕事の関係で練習時間などほとんど無いのです。ピアノ譜を1から読んでソリストに合わせることはそんなに気安くできるものではありません。その事は彼女にも伝え、彼女自身も簡単なことではない、と理解していたようでした。

「独奏はともかく、伴奏は責任があるので、他の人にお願いできませんか?」とわたしは断りました。

でも、他にピアノが弾ける人がいないので、という二度のお願いに、おめでたい事だし、がんばってみようと思って引き受けました。

2人で演奏する曲は旦那様になる人が編曲するとのこと、楽譜を待っても待ってもなかなか送ってきません。
再三「わたしも仕事をもっていて、時間がとれないから、早めにほしい」と催促しているにもかかわらず。

結婚式が近づいてくるにつれ、忙しいのか、わたしから彼女に出したメールの返事も途絶えがち。伴奏あわせについてや、練習の進行状況は全くわかりません。
曲についての質問を彼女にしても、曲のことは旦那様にまかせてあるのでよく分からないとの返事しか返ってきません。(後に旦那様に言われたのですが、彼女が伴奏譜を見る必要は無いそうです)以前からのお友達ならば良いかもしれませんが旦那様とは1度しか会った事はないし、直接訊こうにも電話番号さえ分かりません。それ以前になぜわたしがそこまで気配りしなければいけないの?という念がわたしに彼女に電話番号を訊く事をストップさせていました。
その間、わたしからメールを入れない限り、彼女から連絡してきたことは1度もありませんでした。彼女自身色々あったようですが、わたしは彼女たちに恥をかかさないようにという思いで必死でした。

そうこうしてるうちに結婚式が4日後になりました。
伴奏合わせは1度もできていません。当日どのような段取りになっているのかさえ分かりません。わたしの堪忍袋も限界がきていまして、「無理やり頼んだようなものなのだから、もう少し気配りをしてほしい。連絡の1つくらいできないの?」というメールを送りました。そのメールでやっと「明日連絡します」という返事が返ってきたのですが、そのときにはわたしの気持ちはすっかり壊れてしまっていました。
こちらの気持ちもわかってほしかったので、「こちらから言わないとできない連絡など要らない」と言ってみました。
そうすると「せっかく旦那に早く帰ってくるように言ったのに、わたしは連絡したかったのに」と非難されました。
ぐったりでした。カッとなった私は、正直に結婚式に出たくないと言ってしまいました。
その夜、旦那様から電話がかかってきました。
「あなたが結婚式に出たくないと言ったので、彼女は大変嫌な思いをしました。音大でてるんだから、当日のぶっつけ本番でも十分できるはずでしょう。結婚式の余興なんてそれがあたりまえでしょ。」

といった事を言われました。
わたしは結婚式のプロじゃありませんし、当日のぶっつけが当たり前なんて初めて知りました。
「そんな事くらい知ってると思って、こちらから段取りをお知らせするなんて音大出のわたしに対して失礼だと思いまして。」と旦那様はおっしゃいました。
彼女とのやりとりになぜ旦那様がでてくるのかも腑に落ちなかったのですが、とりあえず彼女と話しをさせてくれとお願いしました。

「あなたが結婚式間際に出たくないとおっしゃったので、彼女は今電話にでられない状態です。花嫁は結婚式前にはナイーブになるのだから、周りはもっと気を使うべきです。あなたは彼女に危害を加える人間ですので、今後のつきあいはやめてもらいます。金輪際連絡してこないで下さい。」という一方的な非難でわたしと彼女のつきあいは終わりました。もちろん結婚式には出ませんでした。出られるはずもありませんが。

わたしは自分が信じられなくなりました。今も人間が怖くてし方がありません。
以前、幼馴染の友達の結婚式で伴奏をしたとき、彼女は本当に招待者に気を使い、直前まで連絡をくれ、わたしの練習時間が無いことを分かって下手ながら自分で伴奏を弾いて録音したものを他の共演者に送っておいたから、本番のぶっつけでがんばろうね。といっしょに考えてくれました。もちろん大成功でした。
それが本当の在り方だと思っていたんです。

でも、それは幼馴染が優しい人間なだけで、本当のところは引き受けた側の人間が、のれんに腕押しの新郎新婦をせっついて全てを仕切り、彼女達の言う「たかが余興」の為に神経をすり減らすのが本当の招待者としての在り方なのでしょうか。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
シュリンクさん、こんにちわ。根本です。
お待たせしました。
ご相談ありがとうございます。

シュリンクさんは気遣いのできる、人のいい、優しい方なのでしょう。
それは素晴らしい長所ですから、胸を張って頂いていいと思います。
でも、そういう方は人からいい思いをすることもたくさんありますが、時々個性の強いタイプに振り回されてしまうことがあります。
今回はそんな結婚式だったんだろうと思います。

彼女が友達が少なかったり、楽団の人たちに嫌われてしまう理由も何となく分かったのではないでしょうか?
今までは友達として、対等な会話がメインで、結婚式のように協力しあったり、気遣いや配慮が必要な経験ってあんまり無かったのかもしれません。

彼女はいつもこんなところでいざこざを起こし、周りに迷惑をかけ、そして、嫌われてしまうことを繰り返しているのかもしれません。
だから、シュリンクさんにも足りなかった点はあるかもしれないけれど、彼女やそのご主人にも問題があることは認識しておかれると良いでしょう。
そうでないと、シュリンクさんのような方は全部自分のせいにしかねないんじゃないかな?と感じました。

> みなさんの投稿とカウンセラーさんの暖かく、適切な解答を拝見して励まされています。

ありがとうございます(^^)

> 実際には、仕事で3ヶ月、その後遠くへ引っ越してしまったのでインターネットで1年と2ヶ月程の付き合いでした。
> 両親(わたしは片親ですが)が厳しかったことや、常識的な考え方が似ている(と私は思っていた)の話しが合い、上辺の友達よりも深いお付き合いをしていたつもりでした。

どんな点で彼女とは通じていらっしゃったんでしょうね。
それは嘘ではないし、彼女の心や考え方といった点ではきっと理解しあえる仲だったんだろうと思いますよ。
お互いにいい関係、いい友達だったのでしょう。

> わたしは地方のあまり有名でない芸大で音楽を勉強してはいたものの、大学時代は親の離婚もあり、精神的や経済的に切迫していて、バイトに忙しく、ピアノの練習はおろか、勉強などできる状態ではありませんでした。
> けれどがんばってくれた母親のために必死で卒業だけはしました。

そうでしたか・・・。とっても頑張られたんですね。
この経験は少なからず今のシュリンクさんにとって自信となり、誇りとなっているものではないでしょうか。
苦しい経験を乗り越えて成功するのは、本当にいい経験ができますよね。

> そんな苦労話しも彼女にはしたはずでした。

でも、彼女には「音大」という響きが強く残っていたみたいですね。
ご主人との話しにもあったように「音大卒だから・・・」という思いが彼らには強かったようです。
特に音楽をやっている方にとって、音大なんてのはそれだけで凄いもののように感じられますよね。
そして、場合によっては「見上げてしまう」態度を取るようにもなるでしょう。

だから、会話の中では対等だったのだけど、こと音楽に関しては彼女の方がシュリンクさんを見上げているところも少なくなかったのではないでしょうか。

だから、シュリンクさんが「たいしたこと無くて」とか「練習もほとんどしてないの」と言ったところで彼女やご主人には「またまた、ご謙遜を・・・」という風に聞こえてしまったのかもしれません。

きっとそのすれ違いが結婚式の段取りの差に出てきたのでしょう。

もしここでシュリンクさんに改める点があったとすると、自分の思いや感じ方と周りの人のそれとは必ずしも一致しない、ということを受け入れていくことでしょう。
特に権威に関するもの(大学や職業)については、人はその権威の方を見てしまって、その人自身をあまり見てくれなくなります。

そんなこといったって・・・・という気持ちになるのも無理ないでしょうけどね。

例えば、僕もそうですが、カウンセラー同士が夫婦になると多くの方は「ケンカもなく、お互いを理解しあえていいですね」とおっしゃいます。
そこで「いやいや、僕らも普通の夫婦と変わんないですよ」と言ったところで、なかなか信じてもらえないもの。
(だってあなた達は普通の夫婦じゃないもの)という思いがどうしてもありますし、パートナーシップの問題で悩んでいらっしゃる方には特にそう感じられるところでしょう。
だから、僕は普通の夫婦と同じと頃と、違うところをきちんとお話するようにしますね。
そうしないとある状況ではイヤミに聞こえてしまう事だってあるんです。

でも、だからといって「カウンセラーの夫婦だから、ケンカせず、いつも仲良くやっていこう」とか思うのは無理な相談で、逆にプレッシャーばかりが強くなってしまうから、それは僕らも目指していません。
僕らが目指すのは、ケンカは思い切り、仲直りはすばやく、という方向かな。
あと普段はできるだけ皆さんにお伝えしているようなことを実践していこうとしてます。
気持ちを理解しようとする態度とかね。

だから、シュリンクさんにとっては音大を出たことに対する周りの目にまずは気付いてみられるのがいいでしょう。
そのほとんどは先入観で実態の伴わないことが多いんですけどね。
それを知った上で、その理想と実態の違いを説明したり、お話ししていくのがいいでしょう。

そして、自信の無い気持ちのままできるだけベストを尽くして見よう、と思ってみることをお勧めしたいです。
結婚式でピアノを弾く。
これはシュリンクさんにとっては一大イベントでも、彼らにとってみれば、当たり前で軽い事のように思えてしまったのかもしれません。
でも、そういう風に見られることを受け入れていたとしたら、また違った対応が取れていたかと思うんです。

まずは、これを一つの目標にしてみてください。
今すぐに、は難しいですし、音大卒である事を隠す必要はありません。
あなたがそこで学んで来たものはきっと本物ですし、胸を張れるものだろうと思います。
そこでは、自分の学歴や歩いてきた道に対して受け取れるものはきちんと受け取っていこうという姿勢が大切ですね。
ちょっと厳しいことかもしれないけれど、シュリンクさんの姿勢を律してくれるものでもあろうかと思いますし、これが魅力になっていくものでもありますから、少しずつチャレンジしてみてください。

> その時のわたしにはとても無理だと思えました。ピアノは家にあるものの、住宅事情や仕事の関係で練習時間などほとんど無いのです。ピアノ譜を1から読んでソリストに合わせることはそんなに気安くできるものではありません。その事は彼女にも伝え、彼女自身も簡単なことではない、と理解していたようでした。

この辺まではとてもお互いに理解しあおうという気持ちが強かったようですね。

> こちらの気持ちもわかってほしかったので、「こちらから言わないとできない連絡など要らない」と言ってみました。
> そうすると「せっかく旦那に早く帰ってくるように言ったのに、わたしは連絡したかったのに」と非難されました。
> ぐったりでした。カッとなった私は、正直に結婚式に出たくないと言ってしまいました。

それは無理ないことだろうと思いますよ。
不安や自信の無さと向き合いながら、一生懸命彼女達夫婦のためにしてあげようとされてきたことですもの。
かなりいっぱいいっぱいになってしまったんですね。

> 「あなたが結婚式に出たくないと言ったので、彼女は大変嫌な思いをしました。音大でてるんだから、当日のぶっつけ本番でも十分できるはずでしょう。結婚式の余興なんてそれがあたりまえでしょ。」
> といった事を言われました。
> わたしは結婚式のプロじゃありませんし、当日のぶっつけが当たり前なんて初めて知りました。
> 「そんな事くらい知ってると思って、こちらから段取りをお知らせするなんて音大出のわたしに対して失礼だと思いまして。」と旦那様はおっしゃいました。

シュリンクさんからすれば“非常識”な話しだったろうと思います。
もしかしたら編曲が遅れた言い訳?とも感じられますけど、逆に彼ら(含む一般社会)では、そんな風に見られてしまうのかもしれません。

しかし、ホントに疲れたんではないでしょうか?
お疲れ様です。
不安と戦う毎日でしたものね。
後味も非常に悪いものになってしまって、悔しい気持ちで一杯だろうと思います。

> わたしは自分が信じられなくなりました。今も人間が怖くてし方がありません。
> 以前、幼馴染の友達の結婚式で伴奏をしたとき、彼女は本当に招待者に気を使い、直前まで連絡をくれ、わたしの練習時間が無いことを分かって下手ながら自分で伴奏を弾いて録音したものを他の共演者に送っておいたから、本番のぶっつけでがんばろうね。といっしょに考えてくれました。もちろん大成功でした。
> それが本当の在り方だと思っていたんです。

そうですね。僕もそれが本来のやり方だし、その幼馴染さんはとても細やかな気配りのできる方ですね。
そういう方って友達も多かったりいい人が多かったりで、招待者もニコニコしながら彼女を祝福していただろうと思います。

でも、今回の友達夫婦はちょっとそんなタイプではなかったのかもしれません。

> でも、それは幼馴染が優しい人間なだけで、本当のところは引き受けた側の人間が、のれんに腕押しの新郎新婦をせっついて全てを仕切り、彼女達の言う「たかが余興」の為に神経をすり減らすのが本当の招待者としての在り方なのでしょうか。

とても悔しい気持ちがしますよね。
そして、頑張ったのに報われなかった後味の悪さや、後悔もあろうかと思います。

でも、この経験がシュリンクさんに教えてくれる事は何だろう?って思ってみることも出来るでしょう。
人を信頼しないように、という教えではないとは思いますけど。

今回の友達やそのご主人は結婚前のナーバスさもあって、余裕がなくなってしまったのでしょう。
それを作り出した弱さとか、エゴの強さとか、何かもあるんでしょうね。
例えば、人に配慮できない性格とか、頑張りすぎる部分とか、自分本位になってしまう弱さとか。

結婚式に限らず人との付き合いっていう面では、そうしたネガポジ両方の要素を見てあげる必要があります。
幼馴染夫婦は配慮ができる人だから、お任せしてもOKだな。
でも、今回の夫婦はちょっと危なっかしいから、色々関わってあげた方がいいかな、とか。
そこは臨機応変に進める必要がありますし、その与えられた状況で楽しむこともきっとできるでしょう。

例えば、それは友達と旅行に行く時だってそうでしょう。
のんびりしたいのに、せっかちな人と一緒になってしまった苦労します。
でも、そこで大切なのは自分自身をいつも保っておくことだし、楽しもうとするところです。

そして、いっぱいいっぱいになってしまったら、早めに誰かに助けを求めて見る事をお勧めしたいんです。
シュリンクさん自身、一人で頑張りすぎるところってありませんか?
例えば、今回の件でも、実際に焦りが出てきた時にちょっとお電話くださっても良かったのにな・・・なんて思うんです。
これからはその手も使って見て下さいね。

あとほかにもお話ししたいことはあるんですが、多くなっても混乱を招いてしまうかもしれないから今回はこのくらいにさせて下さい。

シュリンクさんは何も悪くないですよ。
そこで自分を責めてる部分があれば、やめてみようとしてくださいね。

ありがとうございました。

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