彼の家の宗教がきっかけで破談に・・・

夢、というのは僕たちの心をとてもよく表してくれる象徴ですね。
だから、夢から自分の今の状態や、潜在的に抑圧されてる感情のありかを知ることが出来るんです。
夢分析の方法は色々ありますが、僕が使っているのは、シンプルにその夢で感じた感情に注目する方法です。

なんだか分からないけど、すごく恐ろしい気持ちの夢をみるのならば、心の中にそれくらいの恐れが隠されてたと見ることができるんです。
同じように怒りでも悲しみでも喜びでも、夢は僕たちの心の中を教えてくれる映像なんですね。

> 宗教や信仰を否定するつもりはないのですが、彼のご両親が熱烈で、ご家族もちろん
> 彼も含めて信者になっていますが、彼自身は「親がやっていること」というふうで、
> 自分自身は人に知られるのも嫌がっていました。

とすると、彼自身、その宗教に対してはあまりポジティブなイメージを持っていないようですね。

> 翌日彼女についてどうすべきか彼女も含め、話し合ったのですが、結局祈れば治ると思ってらっしゃるので、カウンセリングなども利用してみたらと勧めてみたのですが、
> 「治るんならいいけど」とか、「カウンセリングなんかクソくらえ」などと発言されました。その後、お母さんが彼に「妹があんなになったのは、さなが拝まへんからや！」って怒ったそうです。

それは理不尽に攻撃されてしまいましたね。。。

拝む、拝まないで妹さんの行動を決められてしまったとしたら、sanaさんだけじゃなく、妹さんもかわいそうですよね。

> それを聞いてきた彼が「お母さんが言ってしまったし、もう二人で出よう」と言って
> 二人で住むところを探しに行きました。
> ある程度住むところも決まったのですが、本当にいいのか彼に尋ねたところ、「家族よりさなが大切や」と言って抱きしめてくれました。
> そのとき心から彼を大切にしようと思いました。
> でも、その彼が次の日には気が変わって、「それを選ぶ僕達は幸せにはなれない」と言われ、結果私だけが家を出ることになりました。

彼の中には今も大きな葛藤があるみたいですね。
きっとsanaさんのことは、この時期も大好きだったんだろうと思います。
でも、家や家族のこともとても大切なようですね。

それに彼自身もその気持ちを誰にも打ち明けることができなかったのかもしれません。
友達にも、なかなか話しづらいですよね。
だから、本当はsanaさんと一緒になりたいけれど、それが家族を捨てることを意味することを知り、迷いに迷っていたのかもしれません。

たぶん、今の彼にとって必要なのは、そんな風に素直に心を開ける相手でしょう。
誰でも彼にとってはいいはずです。
sanaさんに対しては、色々迷惑や心労をかけてしまった罪悪感もあるでしょうから、なかなか素直になりにくいのかもしれませんね。

> 話し合いもしましたが、彼は家を絶対出る気がないとのことで、
> 私も同居でこの先を思うと、何かあるごとに私のせいにされ、宗教に入ったとしても
> 拝み方がたりないなどと言われることが予測され、ノイローゼになるのではと思いました。しかも、気が変わってしまった彼への絶望、不信感・・・結婚する前から
> 楽しくないことが予測されると思い、好きなのにあきらめることにしました。

sanaさんにとっては大きな決断でしたね。
相当悩まれたのではないでしょうか。

sanaさんも彼も、その好きな人と宗教の間で大きく揺れ動いてしまったようです。
そして、お互いに別々の道を進む事を選ばれたんですね。

本当にそれで決着する関係だったとしたら、その後は自然な関係に戻れるでしょう。
でも、そこに何らかの“し忘れたこと”がある分だけ、僕たちは感情を引きずってしまうものです。

彼との関係で「もっとこうしてあげたらよかったのに」と思うことがあるとしたら、それはどんなことでしょう？

> 私自身は戻りたいというよりも、一緒にあきらめて一緒に進むというか、「元気でね」と言える状況で別れたかったです。

そうですね。キレイに別れを確認して、これからも一人の友人として付き合っていきたかったのかな。
そのsanaさんの気持ちはとっても誠実なものですね。

> 彼いわく、彼女とは別れるから、今まで通り時々会ってほしいと電話してきました。
> でも、その言葉を言う前に、なぜ別れたから・・ということが先じゃないのかと尋ねたところ、「じゃ、明日、彼女に言ってから連絡します」と言ったまま二週間ちょっとになります。何度も電話しそうになりますが我慢しています。
> 今度こそ彼がどうするのか見たいというのと、話すとまた感情が乱れそうな気がします。

sanaさん自身が今ある葛藤ってどのようなものがあるでしょうか。

今は彼をテストしてしまっているみたいですね。
それくらい心に不安と恐れがあるのかもしれません。
「今度こそ信用してもいいかしら」という気持ちを早く落ち着けたくなるのかもしれませんね。

ところで、彼は今は敬語を使ってるんでしょうか？

> なぜ、自分が怖いかと言うと、夢で妹をおもいっきり鈍器で殴っていたり
> 今でも彼や彼の親に対する怒りが出ると家の前で焼身自殺してやろうかとか、
> 相手が不幸になることを念じてしまいます。

それくらいsanaさんの心の中には、彼の家族への憎しみや怒りの気持ちが大きいのではないでしょうか。
強く理不尽な感じを持っていらっしゃるのかもしれないし、他にも色んな面で、彼の家との衝突が耐えなかったのかもしれません。

人の不幸を願いたい人ってあんまりいませんよね。
でも、それを願ってしまうsanaさんがいるとしたら、きっとそれくらい辛い思いがあり、今もその感情に苦しんでいらっしゃるのかもしれません。

自分を変えていくために、まずはそんな自分の心と向き合っていくことを選択して見てください。
そこでは色んな嫌な自分と出会うこともあります。
でも、それは傷ついた自分なんですね。
だから、冷たくする前に、優しくしてあげてください。

> でも、歯止めが利かないというか、瞬間的にもっと恐ろしい自分が出てきます。
> どうして前へ進むことを考えることができないのか、憎しみの気持ちが強いのか
> 今なんとかして、こんな自分を変えたいと思っています。

その自分を変えたい気持ち、応援しますよ。
諦めなければ、如何様にも自分を変えて行くことが出来ます。

sanaさんのメッセージを読ませていただくととても自立的で、きっちりした考えを持ってらっしゃる方のように見受けられます。
それはそれで、信頼や誠実さが伝わってくるのですが、その反面、辛い気持ちや自分の理想に合わない感情は抑圧してしまうパターンもあるのかもしれません。

瞬間的に悪魔のような自分が出てくるとしたら、人間が悪魔に変身してしまうくらい強いネガティブな力がかかっているのではないかな。

だから、僕の提案は、歯止めをかけることではなく、その根っこにある痛みを癒していくことなんです。
そして、sanaさん自身が、例えばもっと心の広い女性になったり、もっと魅力的な女性になっていくことで、今の状況も少しずつ変えてくることが出来るでしょう。

日常生活では、短所を直すのではなく、長所を伸ばすことに意識を置いてみるのが今のsanaさんにはいいでしょうね。
そして、一方では、自分のための時間を作って、心とじっくり向かい合い、痛みを癒して自分を変えていくことにしてみてください。
この両方を一緒にやっていこうとすると、精神的な負担もかかってしまいますし、恐らく頑張り屋さんなsanaさんのことですから、必要以上に自分を駆り立ててしまうかもしれません。

焦らず、じっくりと。
これをキーワードにしてみませんか。

彼か、他の人かは分からないけれど、sanaさんが幸せを手に入れられること、願っています。

ありがとうございました。