いつも人の支えになっている私

相談者名
タカハシ
50才女性、夫と子供男3人有り。

子どもの頃は、教員の両親は共働きで夕方はお留守番、3人兄弟の3番目でよく姉に虐められましたが、母親に悲しい思いをさせたくなくて我慢していました。
母親と兄からの姉の印象は今でも「あんなに性格のいい人はいない」ですし、今でも意地悪を言われます。
小6頃から家では話さなくなり、おとなしい手のかからない子どもと母は思っていたようです。

仕事が大好きでしたが、子どもに淋しい思いだけはさせたくないと思い、専業主婦になり、夫とともに何度も転勤しています。
夫は働き者でそこそこ出世し、子どもは真面目で優しくて恵まれています。

それで十分幸せだと思わなくてはバチが当たりそうなのですが、
私はいつも下支えで専業主婦で転勤地、本音や弱音を話せる大人が1人もいません。
夫も両親も兄弟からも、本当の私を受け止めてもらえる自信が全くありません。
本当は、子どもの頃から手間をかけることばかりでみんなを支えて、心が金属疲労しています。
私のことを精神的に支えてくれる、それこそ私のような存在が欲しいのです。
私はどんな考え方をすれば、満足感を得られるのでしょうか。

カウンセラー
赤松わこ
タカハシさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

タカハシさんは「心が金属疲労しています」と、 書かれて
いますが、長年抱え込んできた思いを吐き出す場所がない
まま、50才になるまでずっと我慢して頑張ってこられて、
余りにも重くなった心の中の荷物が、抱えきれなくなって
しまわれたんだろうなと、私には感じられました。

私自身が今年60才になる、と言う年齢が関係しているのか
も知れませんが、40代,50代の方からのご相談がとても
多いんですね。
そのご相談の中で、「第二の人生に向かうために、これまでの
自分を振り返り、生き方を変えようとする時期が、どなたにも
あるんですよ」と、言うお話をさせて頂くことがよくあります。

いつ?と決まっている訳ではありません。人それぞれですが、
40代、50代でその時期を迎えられる方は多いで すね。
人生の折り返しを過ぎ残りの人生を考えた時、「今のやり方を
続けていくのは無理がある」と気づいて、自分自身のために
「もっと自分らしい生き方がしたい!」と、思うようになる
からだと言われています。
心理学の分野では、【ミッドライフクライシス】と呼ばれます。
日本語では【中年の危機】と訳されていますが、見直しの時期
だと考えて頂ければいいと思うんですね。
タカハシさんも、その時期に直面されているんだろうなと、
私には思えました。

私達は自分の考え方や行動の仕方を、家族の関係性の中で
身につけて、意識しないままそのやり方をずっと続けてきます。
タカハシさんは、物心ついてからずっと、周りの人に気を使い、
言いたいこともやりた いことも我慢してこられたのでしょうね。
幼い頃は、「お母さんに悲しい思いをさせないために」
結婚されてからは、「ご主人が仕事に集中できるように」
「子供達に淋しい思いをさせないために」

タカハシさんは、とても優しくて我慢強い方なんだと思います。
だからこそいつも、「誰かのために」頑張ってこれたんですよ。
でもいつも我慢して頑張っていることを、認めて欲しかった
でしょう?分かって欲しかったですよね?

子供の頃は「その方法しかなかった」のであって、自分が
やりたくてやっていたと言うより、「そうするしかなかった」
からなんですね。
その後は「自分さえ我慢すれば」と言うやり方を強化し続けて、
いつも自分のことは後回しにして、「誰か のために頑張る」
ようになってしまわれたんだろうなと思うんですね。

>私はどんな考え方をすれば、満足感を得られるのでしょうか。
その答えはタカハシさんご自身が、1番よくご存知のはずですよ。
「私はどんな生き方をしたいのか?」
「どんな生き方をすれば満足なのか?」
ご自身に問いかけてみて下さい。

○○さんの娘でもなく、○○さんの奥さんでもなく、○○君の
お母さんでもない、タカハシさん自身がどう生きたいのか?
もう十分に「誰かのために」は、頑張ってこられたと思います。
「私自身のために生きていい」時期なのではありませんか?

>夫も両親も兄弟からも、本当の私を受け止めてもらえる自信が
全くありません。
もっと周りの人たちに甘 えてもいいような気がしますよ。
ご主人も息子さんたちも、タカハシさんが家族のためにどれだけ
頑張ってくれていたか!、ちゃんと見てくれていると思います。
ご主人が仕事にまい進出来たのも、タカハシさんの内助の功が
あったからです。息子さん達が優しく育ったのも、タカハシさんが
一生懸命愛情を注いで育ててこられたからです。
みんなタカハシさんに、心から感謝しておられると思いますよ。

タカハシさんが、「私何だか疲れちゃった」「もう頑張れない」と、
伝えたら労わってくれることはあっても、「もっと頑張れ」なんて、
誰も言われないと思います。
ご家族をもっと信頼してあげて欲しいと、私は思いますよ。

まず!今抱えておられる、長年の鬱憤を吐き出 してみませんか?
よかったらご遠慮なく、私達カウンセラーにお話を伺わせて下さい。
心の大掃除をすると、スッキリと心が軽くなりますよ。
その上でこのチャンスを使って、これまでの人生を見直し、更に
これからの人生をどう生きていくか!の、大変化を起こしましょう。
この回答が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。