いつも寂しい・愛されたい

相談者名
はる
私はずっと、すごく寂しいです。
私が小学校高学年~中学生の頃、父が失業し、両親は家庭内でよく喧嘩をしていました。でも、両親の負担にはなりたくないので我慢して耐えていました。ずっと誰にも相談できずに、誰も信頼せずに生きて来ました。私がいなければ、死にたいと思っていました。
ある日、父は急死しました。それ以降は家族の問題は少し良くなりましたが、それは父が死んでよかったと考えるのに同じです。そんな考えをしてしまう自分が嫌になります。私は父を愛していました。親孝行できなくて後悔しています。父のかわりにいっそ自分が死ぬことができればとも考えました。でも自殺したり自傷なんて出来なくて私はここまで生きてきてしまいました。臆病なのです。そんな自分が許せません。そして私は、母以外頼れる人が居ないことに気付きました。そうすると、私は母に嫌われるのが怖くなりました。母は私に関心がないのか、私が何かに悩んでいても声を掛けてはくれませんでした。最近になってわだかまりは解けたけれど、もっと自分を見て欲しかった、というのを引きずっています。
さて、大学生となった今、化粧で顔のコンプレックスを克服でき、少し明るくなれました。可愛いね、と言われるたびに認められたようで嬉しくなります。人生初の彼氏もできました。でも、彼は自己中心的な人でした。喧嘩をしても自分の落ち度は認めず、私だけ悪いかの様な態度をとられました。それに、彼は性欲旺盛で怖い思いもしました。しだいに彼の態度が横柄になってゆくのが悲しかったです。結局、彼に振られる形で別れました。自分が認められなかったような気がしました。彼の性格や態度は酷いものですが、私も、彼に嫌われたくなくて喧嘩をせず我慢していたり、恥ずかしくて甘えられなかったのも悪かったと思っています。何ヶ月も経った今でも、彼にされて嫌だったことを思い出します。怖かった、悲しかった、そんな感情に押しつぶされそうになって胸が痛くなります。それなのに、彼との接し方を後悔しています。そして、今はすごく寂しいです。男性の体が怖くなってしまったのに、優しく誰かに抱かれたい気持ちもあり、自分に嫌悪感を感じています。
なぜこんなにも寂しい気持ちになるのでしょう。どうしたらこの寂しさは紛れるのでしょう。どうしたら自分を認めてあげられるのでしょうか。
カウンセラー
浅野寿和
はるさん、はじめまして。担当させていただきますカウンセラーの浅野寿和と申します。よろしくお願いします。

さて、ご相談拝見致しました。なるほど、僕もヒトコトでは言い表せないほどに、はるさんはとても頑張ってこられたのですね。お父様のこと、ご両親のこと、元彼のこと、そこに込められている様々な想いを読ませていただく度に、はるさんの頑張りや、目の前で起こる出来事になんとか対処しようとされてきた思いを感じるように思います。

そしてはるさんの心優しいところや人を思う気持ちを感じました。

さて、いただいたご相談についてですが、細かく心理的にお話することもできるのですが、内容が多岐にわたっているので、ある程度集約させていただくことをご理解くださいね。

>そんな考えをしてしまう自分が嫌になります。

>何ヶ月も経った今でも、彼にされて嫌だったことを思い出します。怖かった、悲しかった、そんな感情に押しつぶされそうになって胸が痛くなります。それなのに、彼との接し方を後悔しています。

ここの表現を読ませていただくと、お父様と元の彼のこと、どうもはるさんの心の中で同じことが起きているのではないか?と感じます。

これは推測ですが、どこか「自分が悪かったのではないか?」だとか、「もっと愛せたのではないか?」という思いがあるのかもしれないな。
その分だけどこかご自身に批判的な思いを持ってしまう、そんな心の流れがあるのかもしれません。

反面、とても怖かったこと、悲しかったことを、はるさんは一人で抱え続けてこられているのかもしれません。

お父様や元の彼のことを近くに感じていた時は、何かしらの抵抗感を感じている。
けれど、遠くに感じた時に、優しく誰かに抱かれたい気持ちや、親密感を感じてしまう。

そこでは、どこか人肌の恋しさや親密感を欲しがりつつも、しかし辛い思いはしたくないという葛藤が生まれる。

だから、寂しさを感じると同時に、とても嫌な思いを思い出してしまう。なのに、また人肌の恋しさを感じてしまう自分に嫌悪してしまうのかもしれませんね。

寂しさ自体、とてもナチュラルな感情です。
一方で、ご両親や元の彼との間であった出来事は、はるさんにとって切ない思いや怖さ、悲しみ、満たされない感覚を感じても不思議ではない部分ですね。

ここの感情の部分がどこか整理できないまま、お一人で抱えてこられたのかもしれません。
そして今、寂しさを強く感じるなら、はるさんは今、ほんとうに人の温かさを求めているのかもしれませんね。

そこで僕からのご提案です。

まず誰でもいいです。少しでも信頼できる人と関わってみてください。それは男性でなくてもOK。まずは他愛もないお話をするなど人との関わりの中で安心感を感られる場所がほしいところですね。そして自分の気持ちを受け止めてくれる人がいるならば、いろいろ話してみるのもいい方法です。

また、いろんな人の意見や考え方に触れるのもいい方法です。ちょっと勇気がいる方法ですが、あなたのことをみんなはいい意味でどう見ているのか?少しでもその思いに触れられるとまた安心感も感じられるかもしれません。が、あまりに怖い時はムリにやらなくてもいいですよ。

また、ご自分のことを許してみてください。

全ての後悔は自分への裁きと判断。自分が悪いのではないか?という疑いがそこに眠っています。そう思えば思うほど、怖かったこと、辛かったことの分だけ、 人が怖くなったり、人を拒絶したい気持ちが強くなっていきます。そうなればもっともっと自分が孤立していってしまいます。

それはもういいのではないでしょうか?

今までいろんな事があった。その中でつらい気持ちも後悔も怖さも頑張って抱えてきたご自分を労ってあげましょう。
ゆっくりやさしく、「本当に頑張ってきたね」とご自身に声をかけてあげて欲しいんですね。

それがお一人では難しい、身近な人には自分の思いを話しにくい、とお感じならば、カウンセラーと話をしてみる、という手もあります。つらい気持ち、今のはるさんの思いを伝えてみてください。そこから心の整理はゆっくりはじまりますから。

今はとにかくご自身に優しくすることです。何が問題で何が課題か?よりは、ですね。それはあとからでも十分考えることは出来ますから。

今回は以上です。何か参考になればと思っております。今回はご相談いただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。