心の拒絶

相談者名
SATO
 はじめまして。実際にカウンセリングを受けた方がいいのかどうかわからずに悩んでいた所、このサイトに辿りつきました。
私は、小さい頃から周りの環境の影響で人見知りなところがありました。社会に出てからはそうでもないのですが、時々20歳になるまでの記憶がフラッシュバックのように蘇りつい相手が傷つけるような言葉を言ってしまいます。
過去に周りに傷つけられて誰にも助けてもらえずにずっと一人で抱え込んだまま生きてしまったので今は「良い人」っていう仮面を付けて生活をしています。
幼い時にいじめられ、親しい親友にも冷たい視線を送られていつの間にか別のグループの友達と遊ぶようになったこと、親や祖母はお金をせびられ勝手に浮気相手を作って家出、高校最後に知らない男にレイプされて私にとっては
この世界がどうでも良いと思ってしまいます。大人に言っても皆同じ事ばかりで「頑張って」や「あなたはあの親みたいにならないから大丈夫だよ」と私の苦しみなど知る由もなく言われ続けてきました。
そのままずっと自分の心を完全に壊れるまで破壊してきました。又、私と仲良くしようと話し掛けてきた人にも始めは仲良くしていたのが、もっと親密になればなるほど相手を傷つけてわざと私を嫌いになってもらう様にしてしまいます。逃げているのかもしれませんが、今の私の心は自分では解き離す事が出来ずにほとんどが真っ暗に覆われていて何も湧いてきません。
本心ではこうしたいって言うのが後になって気付きます。もうすぐ25歳になるのにこのままではいけないとわかっているのに、いつも変なプライドと自ら一人になりたいという望みが強くなります。どうか、何かアドバイスを頂けたらいいのですが…。どうか助けて下さい。お願いします。
カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、SATOさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

まずは、SATOさんが勇気を出して
このコーナーに辛い気持ちを打ち明けてくださった事に感謝します。
わかってもらえないというのは、本当に辛かったでしょう?
大丈夫です。
SATOさんには話してしまいたいけれど、話して拒絶される…
その経験が繰り返されて「他人=傷つける人」という
方程式が出来上がっているんだと思います。
でも、SATOさん自身はそれは間違いだと
薄々気がついてらっしゃるようです。
でなければ、見ず知らずの私どもの所に
助けを求めたりはしないですものね。

一つ、気がついて欲しい事があります。
SATOさんには、ここから抜け出したいという意欲がある事です。
「真っ暗に覆われていて何も湧いてきません」と仰っていますが、
その握りしめている手には、
「助かりたい!」という意思が握られていますよ。
そういった、「良くなりたいと思っている自分」を信頼してみてくださいね。
ここがスタートになります。

SATOさんがどうして人と親しくなればなるほど、
その相手を傷つけて遠ざけてしまうかおわかりになりますでしょうか?
「親しくなったら、また裏切られた時に深く傷ついてしまう」
というものもありますが、
SATOさんの中には「良い人という仮面をかぶった自分(仮面)」と
「本心を知っている自分(本心)」が二人いて常に戦っているのです。
しかし、誰か親しい人が出来て、
仮面の向こう側にいる本心を知られてしまうと
仮面が壊れてしまうと思っていらっしゃるからです。

仮面にとってはたまった物ではありません。
いままで長い間SATOさんの柔らかい本心を
傷つけられまいと守って来たのに、感謝どころか
悪いもの、窮屈な物として扱われてしまうのですから。

もし、まだ電話や面談カウンセリングを受ける事が
怖いと思ってしまうようでしたら、
少し自分のためにゆっくりした時間を取って
イメージの中で仮面に感謝の気持ちを伝えてみてください。
「今まで自分を守ってくれてありがとう」と。

このエクササイズは今までSATOさんが独りで背負って来た
辛い気持ちや理不尽な出来事で傷ついた心が報われるよう
促すものです。

いろんな感情がわき上がってくるかと思います。
何を言っているんだろうという冷めた気持ちや、
今更何を!という怒り。
何も起こらない、何も感じないというのも感情です。
それだけ仮面が分厚くなっているんだろうと思って、
一度に長くする必要はありません。
少しずつ感謝を伝えてみてくださいね。

これで少しでも心が軽くなったり、人に頼ってみようと思われましたら、
SATOさんの良くなろうと思う直感に従ってみてください。
身近に話が出来る方がいる事に気付かれたなら、それもOKですし、
まだ身近すぎて気持ちが引きこもってしまうようなら
カウンセリングを利用しても良いでしょう。

ちなみに、記憶のフラッシュバックですが、
記憶は感情、感覚と結びついて保存されています。
今この瞬間に「辛い!」と感じたとき、
昔同じ様に感じた「辛い!」経験が芋づる式に蘇る事が多々あります。
それは、その時「辛い!」気持ちを感じる事が難しくて
心の奥底にしまい込んでいた時に良く起こるようです。
カウンセリングや感情を解放するセラピーなどで
軽減される事もありますので、良かったらご利用くださいませ。

SATOさんの目の前が、明るく開けるよう心よりお祈りいたしております。
最期までありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

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