自分が何をしたいか分からない

読ませていただいて、まずＭさんにお伝えしたいことがあります。
「何をどう相談したらいいのかもいまいち分からない。」とおっしゃっていますが、ここにメールを出していただいただけでオッケーです。
Ｍさんのなかでは整理がついていない状態かもしれませんが、それでもこの相談コーナーに書き込みしてくださったことが、何よりの相談です。
ありがとうございます。

さて、読ませていただいて私が感じたことなのですが、Ｍさんの状態から推測できることが三つあります。

ひとつは自分のためではなく、誰かのためにがんばり続けて、もうがんばれないところまで来てしまった可能性です。
たとえば、親のためとか社会、会社、学校のためにがんばって、がんばって、がんばり続けて、いつまで続くかわからないがんばりにある日突然「もうがんばれない」となってしまう感じです。

ふたつめは、すでにがんばっていることがある場合、他にがんばることができませんから、その場合がんばってもがんばることができなくなりますよね。
たとえば、ゲームに熱中しているときに、宿題はできませんよね。
仕事に熱中しているときに遊ぶことは考えられないでしょうし、ひとは何かひとつに熱中すると、ほかの事に熱中することができなくなってしまうわけです。

みっつめは上記両方ともある可能性です。

私はＭさんの状態を、このみっつめだと感じています。

文章から、今まで本当にただがむしゃらにがんばってきたのではないかと感じます。
「頑張れない。」とかかれてあるこの言葉には、すごく重みがありますよね。
そして、もう頑張れないと周りに訴えられない苦しさが感じられます。

また、今のＭさんの状態は「自分に何もさせない」ことに熱中しているのではないかと感じます。
これもひとつの熱中していること、なんですよね。

このようなことのなる方の多くは、非常にまじめでストレスを溜め込みやすい人によくあります。

本来であれば、周りに愚痴を言ったり、気分転換をしたりとそれなりの｢発散」をするわけですが、Ｍさんにはおそらくその発散方法がないのかもしれません。
また、自分のためではない頑張りに、いつしか自分自身を見失ってしまい、今は迷子になってしまったような不安もあるのかもしれません。

ここで、私からの提案です。
まず、休んでみませんか？
そして、周りのだれかに「しんどい、つらい」と自分の気持ちを素直に伝えてみてはいかがでしょうか？

なかなかそんなことできない、とおっしゃるのであれば、それこそカウンセリングを使うのもひとつの方法ですし、信頼できる友人に相談などをしてみるのもひとつです。
上司に打ち明けてみてもいいでしょう。

もしかしたら、今のＭさんの状態を、周りの人は誰も気がついていないかもしれません。
ならば、Ｍさん自身が表現しなければ、誰もＭさんに手を差し伸べることはできないんですよね。

しかし、Ｍさんはこの相談を書いてくださいました。
これもひとつの「表現」です。

ここでできたのであれば、他でもできます。
チャレンジしてみてください。

最後に、もうこれ以上頑張らないでください。
頑張らないことが、Ｍさんの新しい未来を切り開く鍵になるかもしれませんからね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

Ｍさんの人生が少しでも楽になれるための参考になることができれば、幸いです。

ありがとうございました。

中原謙一