41歳寿命説

相談者名
ジェミニ
前略

私事ですが、5月24日が誕生日です。
40歳になります。いわゆる前厄ですね。
それはそれでいいんですが、気に病んでる事があるんです。

私が成人式をむかえた20年前は、丁度、「41歳寿命説」がささやかれてる時期でした。成人式当日に、「君達の寿命は、後21年だ」と水を差されて、すごく不愉快な思いになったのを覚えています。
それが本当だとしたら、私の命は後、1年と言うことになります。

「人間、どうれだけ生きたかではなく、どう生きたかが大事」といいますが、これまでの半生を振り返ってみて、「悔いの無いように精一杯生きてるか?」と問われると、疑問符がつきます。正直、惰性で生きてるといっても過言ではありません。完全に、自暴自棄になってます。

夢も希望も失ってしまいました。やりたい事もありましたが、それすらなくしてしまいました。今はただ、日々を無駄に過ごしてる気がします。

このまま、他界してしまうなんて、絶対にいやです。もしそうなれば、後悔するのは、目に見えてます。何もできない自分自身が、すごく悔しいですし、腹が立ちます。
自分の好きなことで生活している人が、羨ましくもあり、正直、ねたましくもあります。
私も、この世に生まれてきたからには、何かを残しておきたいです。そうしないと、生まれてきた意味がありません。

こんな情けない自分をなんとかしたいです。

早々

カウンセラー
近藤みわ
ジェミニさん、こんにちは、担当させて頂きます、近藤みわです。
どうぞよろしくお願いします。

ご相談本当にどうもありがとうございます。

私もジェミニさんのように考えてきた時期が長くあり、今でもまだ悩む事があります。

後悔する事は沢山あり、精一杯力を振り絞ると何かと疲れ、自分がこうのように生きている事について、きっとこれでいいのかもしれない、と思える時もありますが、これではいけないと思いながら、できない事もたくさんあります。

自分の好きな事で生活できれば、それが一番いいのでしょうけれど、実際のところ全ての人がそのように生活できるとは限りません。

たとえどんなに努力をし工夫をしたとしても、好きな事をして生活できない人達が、沢山いらっしゃるのではないかと、つい想像してしまいます。

全く私自身の余談になってしまいますが、私は現在51歳で離婚をしていて子供がいます。充分な事をしてあげられたのかと思うと、決してそうではなく、もうとっくに私自身の力など及ばず、むしろこの先息子の足手まといになるのかもしれない、と思うと複雑な気持ちになります。

私は子供がほしくて産みましたが、私の子供がこの世に生まれてきた意味を感じ、そのうえ好きな事をしながら順調に生きていける、とは限らないと感じています。

>この世に生まれてきたからには、何かを残しておきたいです。そうしないと、生まれてきた意味がありません。

本当にそうですね、私もそんな風に考えながらずっと悩んでいました。

この世に何かを残そうと必死に生き懸命に生きている方々、なおかつ残せた方々が多くいらして、本当に素晴らしいと思います。

でも現実的にできる限り力を振り絞って残そうとしながら、例え残せたとしても、いつの間にか消えうせてしまう場合もあります。

実際は残そうとしたこと、残されたものについて、人々が残していこうと、引き継がれていく事によって、遺されていくのだと思います。

50歳すぎた私には既に亡くなった方々、年老いた親や年輩者、また病その他悩んでいる人から教わる事が多くあります。

何もできない事は決して悪い事ではなく、じっくり考えてみる事も必要で、はっきりした答えがでない場合も多くあるのではないかと。

平均寿命が41歳という事について、確かであるとは限らないのかもしれません。

「人間、どれだけ生きたかではなく、どう生きたかが大事」なのかもしれませんが、本当は「どう生きようとしたか」という事を見逃してはいけないし、むしろその事がとても大切だと思います。

少なくともジェミニさんは一生懸命生きてきて、今があるのだと思います。情けないなどとは決して思えません。

無駄に過ごして紛れるのなら、その時間はとても大切です。紛れるのはむしろ必要なことだと思います。

生まれてきた意味を焦って探さなくてもいいのではないかな、とも感じます。

好きな事をして楽しいと感じる感覚は、むしろ焦らなくても大丈夫、と感じられる「心のゆとり」があって生まれるものかもしれません。

またほっとできる時や場所、安心できる人との関係があれば、そんなゆとりを感じる事もできます。

この返信がジェミニさんのお役にたてるかどうかわかりませんが、これからの人生がまた新しい展開になっていくことを心から願っています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な思考と深い洞察力を用いたサポートを得意とする。人間関係全般、介護、メンタルヘルス、セクシャルマイノリティー等のジャンルを扱う。理屈よりも寄り添う事を大事にしている。成人過ぎの子供を持ち、自らもいろいろな体験をしていて、知識も豊富である。産業カウンセラー