相談者名 | いと |
31歳の女性です。 私は、父が早くに亡くなったため、父の記憶が全くありません。 父のことを知りたいとは思いますが、家族につらい思いをさせるのがつらくて、あまり聞くことができません。時々楽しかったエピソードを聞くぐらいです。 大人になってから、父のことを思い出して泣くことが増えました。 母とは仲良しで、いろんな話をすることはできますが、父のことを話すことはあまりしません(母が悲しむから)。 現在、私は仕事を辞めて専門学校に通っています。 恋愛もしばらくしていないし、もっと楽しく毎日暮らしたいと思います。 | |
カウンセラー | 大門昌代 |
いとさん、はじめまして大門と申します。よろしくお願いします。 楽しく毎日暮らせるように、お手伝いさせてもらいますね。 慢性的な不安感があるのですね。 いとさんは、幼い頃にお父様を亡くされているということですから、もしかしたらその頃から「不安」とは、長いお付き合いなのかもしれませんね。 今、大人になったいとさんが想像してみてください。 今もお母さんを悲しませないために、お父様のことは、あえて話さないようにされていることからも、どれだけいとさんが、お母さんのことを想ってこられたかがよくわかります。 リラックスしている時は、普通にできることも、「しっかりしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」とプレッシャーがかかると、できなくなるものです。 さて、どうしていけばいいかですが、いとさんがもし、「悲しい」「不安」などの気持ちを幼い時に封印してしまったのだとしたら、「楽しい」「嬉しい」などの感情も感じにくくなってしまっているかもしれないのです。 つぎに、自分へかけてしまっているプレッシャーを緩めていってあげることが必要ですね。 このときに思いついた言葉が、今のいとさんに必要なことなのです。 もしかしたら、「そんなに頑張らなくてもいいよ」とか「失敗したっていいよ」「そのままでいいよ」などと言ってあげるのかもしれませんね。 コップいっぱいに注がれた水を、絶対に一滴もこぼさずに飲めと言われたら、とても緊張して手が震えてしまいますよね。 今のいとさんには、「そんなに頑張らなくてもいいよ」とか「失敗したっていいよ」「そのままでいいよ」という言葉が必要なのだと思います。 マイナス思考になってしまうのは、不安があまりに大きいからだと思いますので、幼い頃から抱いているであろう不安を、お友達やカウンセラーに話すことで、どんどん解消していってあげてくださいね。 |