目が死んでいる

相談者名
狛犬
20歳男です
いろんな人に目が死んでいるとか若さがないとか暗くなったといわれます。
言われるようになったのは高校の頃からです
昔は明るい反面わがままで人によっては傷つけてしまうような冗談を言う性格だったので思春期の頃直そうとしたらいつのまにか暗い性格になってました
前はあんなに明るかったのにどうしたの?と会う人会う人に言われ、そう?と笑いながらも内心ショックだったのを覚えています
自分のマイナス面ばかりみて批判的な部分が周りを疲れさせているのだと思い、笑顔を心がけようとしますが、
どんなに鏡で練習してうまくいっても人前で周りを気にして余裕がなくなってくると笑顔が引きつり喋るのが怖いです。
もっと人の態度に左右されず自分の不安な感情もコントロールできる余裕のある大人になって人を傷つけないで笑わせたりしたいです
でももう変われないのではとも思います
失敗して弱みを見せるのが怖いです
カウンセラー
近藤みわ
狛犬さん、はじめまして、担当させていただきます、近藤みわです。
今回はご相談ありがとうございます。

狛犬さんは元々周囲の人がほおっておけない存在で、周囲から好かれるタイプ
なのですね。人を笑わせる事のできる人気者だったのでは、と思いました。

そして狛犬さんは思春期の頃性格を直そうとしたのですね、内省力のある証拠です。
狛犬さんの持つ全て(長所も全部)を押さえ込もうとしたようにも、感じます。

思春期にはいると、自意識や自我が強くなり、またコンプレックスも感じます。
高い望みを持ち、完全(完璧)であろうとする分、自分の不完全さばかり感じます。
男性としての自分を意識しはじめ、そこでエネルギーが内向すると、余計マイナス面を
感じてしまいます。

自分の存在は人を変な気持ちにさせるだろう、と信じこむ事もあります。
もちろんそれは深い自己嫌悪から生ずる錯覚です。自分自身が一番そうだと信じ込んで
しまうものです。

>自分のマイナス面ばかりみて批判的な部分が周りを疲れさせているのだと思い、
笑顔を心がけようとしますが、

とありますが、狛犬さんのマイナス面や批判的な部分が周りを疲れさせている、
と狛犬さんが思うのも、錯覚だと思います。
自分自身がマイナス面ばかりみて批判的な部分を一番嫌い、そこだけが周囲から見えて
いるように思ってしまう、という感じです。
なかなかそうは思えなくて、一番苦しむのは当の本人ですよね。

周囲の人もまさかそんな風に感じているとは気づかなくて、思いやりのない言葉を
投げてきたりします。
狛犬さんはそれでも今、なるべく笑顔を心がけようとしているのですね、
本当はさぞ辛い気持ちでしょう。

周囲の人との結びつきを大切にしようとするのは、きっと狛犬さんのいいところです。
逃げないで人と接しようとするのは、むしろ立派だと思います。
そして人を笑わせたいのですね、本当に素晴らしいです。

でも心から信頼できるような人間関係より、少し仲のいい人達と接する事が多いのでしょう。
少し仲がいいという関係はむしろ少し気を使うもので、そんな関係ばかりだと疲れるものです。
こんな自分は絶対見せられないと思うと、不安になるものです。

人は誰でも一定以上の不安の中で平気な気持ちではいられません。
そんなときにさえも、自分をコントロールして、笑顔でいることは、まず無理だと言って
いいでしょう。
時には泣きたいくらい辛い気持ちを見せまいと、我慢しているのかもしれません。

この不安を取り除くために、何でも話せる関係を持ち、少しでも安心できるといいですね。
まずは、カウンセラーに求めてください、辛い気持ちを吐き出してください。
またカウンセリングで、根っこにある違う原因が見つかる場合もあります。

狛犬さんに必要なのは、無理して笑顔になる努力ではなく、本当に安心できる事、
弱みも見せても大丈夫だと思えるような、安心できる人間関係を持つことだと思います。

自分をコントロールする事より、自分はこのままでいい、こんなところが自分のいい持ち味だ、
と思える事のほうがずっと大切です。
時には辛い顔でも嫌な顔でも、いいのかもしれません。

誰でも本当に自信を失ったら(きっと人の中で自信を失ったのでしょう)、人の力を借りて
自信を取り戻していく必要があります。
一人きりで乗りきろうとするのはとても難しく、思い込みの中で空回りしてしまいがちです。

失敗しない人間なんていません。失敗を感じながら、修整していくものです。
マイナス面のない人もいません。そのかわり長所も隣あわせで、沢山持っています。

それに狛犬さんは元々人を笑わせることができた、人好きでユーモアのある人ですね。

全てを否定しては、今の自分を維持するのさえも、困難になってしまいます。
今はゆとりを取り戻すことだけでいいですよ。

苦しいときは一人で何とかしようとせず、助けを求めてください。
どうか一人で自分を責めないでください。

人は必ず変っていきます。
狛犬さんのいいところはそのままで、全てを変える必要はないですよ。
もっと違うやり方や根っこにある原因が見つかれば、そこから楽になって、視界が開けて
いくと思います。

狛犬さんが再び笑顔を取り戻し、周囲の人を笑わせる日がきますように。

どうぞ遠慮なく頼ってくださいね。
狛犬さんを応援しています!

最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な思考と深い洞察力を用いたサポートを得意とする。人間関係全般、介護、メンタルヘルス、セクシャルマイノリティー等のジャンルを扱う。理屈よりも寄り添う事を大事にしている。成人過ぎの子供を持ち、自らもいろいろな体験をしていて、知識も豊富である。産業カウンセラー