恋人の存在に依存してしまう。

相談者名
私は39歳の女性です。3ヶ月前、恋人が出来たのですが、自分がその恋人の存在に精神的に依存している状態が気になっています。恋をすれば当然と言えるのかも知れませんが、新しく恋人が出来てから、急に仕事に打ち込める様になったり、お洒落に気を配れる様になったり、人に優しくなれたり、洗濯・掃除・料理の家事を進んで行なえる様になりました。恋人は職場の先輩にあたる為、彼に常に見られているという意識から仕事にも力が入るし、人間関係も良くなりました。恋人との関係が上手く行っているなら、何も問題は無いのかも知れませんが、彼と私との間には温度差がある様に感じています。彼とは週末の休みに会う事も余り無く、(休日は趣味の時間に費やしたいそうで、又 収入も かなりの額をつぎ込んでいる様です)毎日 職場で会って話しているのだから良いのではないかと言われています。付き合って数ヶ月の一番熱くなれると思われる今、こんな状態なので、彼は私を心から好きでは無いと実感しているのですが、彼と別れてしまったら、今頑張れている仕事も、職場での人間関係も、周りの人達への気遣いも、家事も全てやる気が起きなくなってしまいそうで、何よりも怖いのです。今の私は彼に良く見られたいが為に、色々な努力が出来ている状態に過ぎないのです。20代の頃に恋人と付き合っていた頃は、仕事などのモチベーションは全く上がりませんでした。どうしたら恋人の存在が無くても日々の生活を頑張れる様になれるのでしょうか。それと40代近くになって、急に男性の目を過剰に意識する様になってしまった事にも自分の中で違和感を感じています。男性にいつも媚びている様な感じです。恋人や気になる男性が傍に居ないと何も頑張れなくなってしまった状態をどう変えて行ったら良いのかアドバイスをお願いします
カウンセラー
中原謙一
Rさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、二つ感じたことがあります。
Rさんは、なぜそんなに愛されることが怖いのでしょうか?
そして、なぜ傷つくことがそんなにも怖いのでしょうか?

Rさんの内容は、この二つの「恐れ」から逃れるための理由のように感じられます。

恋愛や結婚というのは、まったく赤の他人と生活をしたり、お互い向き合ったりするわけですから、本来価値観や意見が一致することのほうがまれだと私は感じます。
なぜなら、自分とまったく同じ価値観を持つ人は、自分以外にはいないからです。
自分と価値観が似ている人はいるかもしれませんが、それでも「同じ」ではないんですよね。

そう考えたとき、彼との間に温度差があるというのはごく当たり前のことで、逆に温度差があるからこそ、お互い影響し会える関係でいられるということになるわけです。
影響しあわない関係って、恋愛では「退屈」になるんですよね。
結婚では「倦怠期」といいますよね。

人は誰でも好きな人からはよく見られたいものです。
たぶんそれは彼氏とて同じで、彼だってRさんから良く思われたくてかっこつけている、もしくはがんばっている可能性だってあるわけです。

また、好きになった人が自分の存在で明るくなったり幸せになっていくのは、男性にとっては何よりうれしいことでもあるんですよね。

依存しすぎることは問題になるかもしれません。
しかし、お互いがバランスよく「依存しあえる」ことはなんら問題ではないわけです。

たぶんですが、Rさんはこれ以上彼に依存してしまうと、彼を失ったときにもう耐えられなくなってしまうとか、次に失恋して傷ついたら、私はもう立ち直れないと思っていらっしゃるのかもしれませんね。

へんなたとえを使いますが、いつ地震が来るかわからないから毎日非常用持ち出し袋を持ち歩く、ということはしませんよね。
しかし、Rさんの今考えていらっしゃることは「いつ彼に嫌われて捨てられるかわからないから、いつ捨てられてもいいように準備しておく」というのと同じかもしれません。

地震対策で大切なのは「地震が起きたときにどのように対処するか」なんですよね。

恋愛も同じことで「彼との間に問題が起きたときに、自分がどのように対処すればいいか」のほうが大切なんです。
彼との間に問題が起きないように努力することが大切なのではないんですよね。

傷つくことから怖がって、逃げてばかりいても、Rさんは幸せにはなれません。
それこそ「私の存在が彼の原動力になっている」くらい思っていただいたほうが、彼との関係は良くなるでしょう。

今のRさんは大切な選択の前にいます。

彼と一生やっていく、幸せになる、そのために痛みを乗り越える、という選択か、
今までの自分のやり方を貫いて、今までどおりの生活を送る。傷つかないけどほしいものが手に入らない可能性がある人生か、

どちらを選ぶも、Rさん次第です。

もし前者を選べばカウンセラーの出番ですから、そのときはカウンセリングを使ってみてください。
後者を選んだ場合は今までどおりの人生ですから、なんら問題ありませんよね。

ハイリスクハイリターンか、ノーリスクノーリターンか。
もしくはそれ以外の選択肢か。

しっかり考えて、選択してくださいね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

幸せになるためには、リスクをおかすことも必要ですからね。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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