短絡的な行動をとってしまった

相談者名
ぷー
現在付き合って2か月の彼氏がいます。
飲み会で知り合い、向こうから告白されて付き合いました。

もともと恋愛に淡白で、自分の時間をとても大切にする人なので、メールや電話が少なく物足りなさを感じることもありました。
メールの回数=愛情の大きさではない、会ったときなど他のことで愛情を感じられれば良いと思い、また、彼本人に「あまり連絡がないのは、好きじゃなくなったの?」と聞いてみても、「全然そんなことないよ」と言ってくれたので、多少のもやもやが残りつつもお付き合いを続けていました。

そんな中、彼が風邪、高熱さらにインフルエンザにかかってしまい、1か月近く会えなくなった時がありました。
先日やっと会えたのですが、私は1か月ぶりに会ったのでキスや手をつないだりしたいと思ったのですが、そういうことは全くありませんでした。
さらに、遅れてバレンタインのチョコ(手作りと市販)を渡したのですが、私が「おいしくなかったらごめん」と言ったら、「おいしくなかったらカラスにあげるから大丈夫!」と言われました。
もちろん冗談なのもわかるし、私がすねていると「ちゃんと食べるから大丈夫だよ!」と言ってくれましたが、ショックがおさまらなくて、その日に別れた直後に『この先○○と付き合っていく自信がない』というメールを送ってしまいました。
彼からの返事は『わかった。』だけでした。

その時はそれで良いと思ったのですが、あとから、まだ体調が万全ではないのに私の行きたい場所に付き合ってくれたこと、私が「見たい」と言って彼は「絶対見ない」と言っていた映画に連れて行ってくれたことなどを考えると、あまりに短絡的な行動を起こしてしまったと反省しました。

そのあとに彼に「ごめんなさい」ということ、「話したい」ということをメールで送りましたが返事はなく、電話をしても出てくれません。
私はできればちゃんと謝って、自分の気持ちも伝えて、お付き合いを続けたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?

カウンセラー
大門昌代
ぷーさん、はじめまして。
今回担当させていただきます大門と申します。
どうぞよろしくおねがいします。

お付き合いして2ヶ月ということですから、本当ならラブラブの期間ですものね。
そんな中、1ヶ月近くも会えない日があったのは、寂しかったでしょうね。

そんな時、つい「この先○○と付き合っていく自信がない」とメールを送ってしまったのでしょうね。
彼に愛されているのかどうかが、本当に不安だったのではないかと思います。

頭ではわかっているんですよね。
愛情の度合いとメールの回数は関係ないってこと。
でも、心は納得できないんですよね。

ぷーさんが、彼に聞いた「あまり連絡がないのは、好きじゃなくなったの?」という言葉や、バレンタインの時に言った「おいしくなかったらごめん」という言葉、『この先○○と付き合っていく自信がない』というメールの内容が、少し気になりますね。

これって、心理学的に見ると、否定的肯定法と言うのです。
自分のことを否定するようなことを伝えて、相手に「そんなことないよ」と言ってもらおうとしてしまうのです。
自分に自信が無い分、相手に肯定してもらうことで、自信をつけようとするのですが、失敗してしまうことも多いのです。

本当は、「大好きだよ」とか、「ぷーが作ってくれたものなら、何でもおいしいよ」「俺はずっと、付き合っていきたいと思っているよ」と言って欲しかったのではないでしょうか。
でも、自分に自信がない時、相手に自分が否定的に伝えたことを、「そんなことないよ」と肯定してもらいたくなるのです。

もしかしたらですが、ぷーさんは、こういう否定的な言い方を無意識のうちにしてしまっていることが、多いのかもしれないなと思いました。
それは、別に悪いことではなく、ついやってしまう癖のようなものなのですが、相手からすると、なんだか自分の行為や、自分の存在を喜んでもらえていないような気持ちになることがあるのです。

彼は、自分の時間を大切にするタイプの方のようですし、ぷーさんの「この先○○と付き合っていく自信がない」という言葉にも、「わかった」とだけの返答だけで、なぜなのか、どうしてなのかの質問をしてこない人ですから、全ての出来事を自分の責任として捉えることが多い、自立系の人かもしれませんね。
もし、そうなのだとしたら、彼は、自分の中の不安な気持ちなどにも、蓋をすることが多い人である可能性がありますから、ぷーさんの不安な気持ちや、寂しさには、気づきにくいかもしれませんね。

上手に、彼にぷーさんの気持ちを伝える必要があったのかもしれません。

今のところ彼からの返事はないようですが、彼に「ごめんなさい」「話したい」というだけではなく、なぜこの先付き合っていく自信がないと言ってしまったのかを、伝えてもいいかもしれませんね。

それに、とても大切なのは、彼が今までしてくれたことへの感謝です。
不安が大きいとき、人はその不安を解消することに一生懸命になってしまいます。
そうすると、相手がしてくれていることに気付きにくかったり、相手がしてくれたことに、感謝するよりも、「もう少し、やってくれてもいいのにな」と、寂しさを感じたりしてしまいます。
そんな時は、感謝の気持ちを、伝えていなかったりするんですね。

それは相手からすると、「喜んでもらえていない」「役に立っていないかもしれない」「幸せにしてあげれていないかもしれない」というふうに思ってしまうのです。

彼の返事がどうなるかはわかりませんが、今まで言えていなかった気持ちを、全部伝えてみてくださいね。
メールでも、手紙でも、どちらでもいいと思います。

彼と話したい、彼にわかってもらいたいという気持ちがあるでしょうが、ここは、自分の本当の気持ちをきちんと伝えることと、彼の気持ちをわかってあげるつもりで、チャレンジしてみてくださいね。

この度は、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。