彼女とその友達と

相談者名
ゆうすけ
はじめまして。付き合って1年半になる彼女がいます。よくある嫉妬の話…かもしれませんが聞いてください。彼女は定期的に食事や飲み会をするサークルみたいな集団に所属しています。僕は所属していませんが、もともと職場のつながり…と言う事もあり多少はメンバーの事も知っています。相談は彼女がそのメンバーと食事をしたり遊んだりした時にどうしてもいい顔が出来ません。最近ではその事をコソコソしているようですし…
そのサークルのメンバーも彼女に手を出したりしないだろうし、何となく知っている人たちなんで安心出来るはずなのに、彼女の事も頭では分かっていて信頼しているはずなのに、何か苦しい想いをしてしまいます。とにかく冷静になって自分を見つめていたら、僕自身があまり社交的でなくてそういう友達同士でワイワイする事に憧れがあって、その部分に関しても彼女に嫉妬してるんじゃないかな…って自己分析まではしました。それは彼女にぶつけるものではないってのも分かっています。
上手く説明出来ているか自身がありませんが、こういう嫉妬のような感情、自分の中でどう消化したらいいのかアドバイス下さい。
カウンセラー
成井裕美
ゆうすけさんはじめまして。
勇気をもってのご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、成井です。よろしくお願いします。

> そのサークルのメンバーも彼女に手を出したりしないだろうし、何
> となく知っている人たちなんで安心出来るはずなのに、彼女の事も
> 頭では分かっていて信頼しているはずなのに、何か苦しい想いをし
> てしまいます。

”嫉妬”の感情は苦しいですよね。
相手の事を嫌に思う自分自身にがっかりもしますし、相手を束縛して自由に出来ない自分に悲しくなったりもします。
それが「彼女」という自分にとって大好きな存在の人である訳ですから、ゆうすけさんの心の中の葛藤は測りきれないことと思います。

この苦しい気持ちを抱えた中でも「自分は彼女に嫉妬しているんじゃないか?」と自己分析されるくらいですから、きっとゆうすけさんは彼女を大切にしてあげたいと思っていらっしゃるんだろうし、普段も
こうして自分自身の色んな気持ちを分析して「頭」で理解する事で外に発散せずに抱えてこられたのかな~?と思います。
それは、ゆうすけさんの優しさなのかもしれませんね。

嫉妬の力学での一番のポイントはゆうすけさん自身も分析していらっしゃる通り
「彼女にはそれが手にけれど(憧れ)
自分にはそれは手に入らない(絶望・諦め)」
という気持ちの対比です。
今回のサークルの話であれば、社交的で友達に囲まれている彼女と、あまり社交的でなく人の輪の中で生き生き出来ない僕。という対比があります。

”本当はそれが欲しいけれども、自分にはそれが無理だ(資格がない・自信がない)”
と言う時に、自分の中で実はそれを欲しい!と望む気持ちがあればあるほど、逆に今、それが手に入っていない自分が実感されてにがっかりするので、嫉妬の気持ちが大きくなります。

とすれば、本当に問題なのは彼女に嫉妬してしまう事や嫉妬から相手に攻撃してしまうことではなく、嫉妬してしまうくらい
「自分にはどうせそれは手に入らないよ!」
「自分にはそれは一生縁がないんだよ・・・」
「ど~せ、自分には無理なんだよ!」
と、その”憧れの世界の中に自分は相応しくない!”と自分を強く否定してしまっていることにあるのです。

もちろん、その自分への否定的な気持ちや考えが自分の中に定着するまでには、ゆうすけさんなりの色んな経験があったのでしょう。
しかし、もし彼女への嫉妬が大きくなってきているのであれば、それは
「もうそろそろ、自分をその否定的な世界観から救い出してあげてもいいですよ」
という神様からのサインなのかもしれません。

私達が今までの人生の価値観や生き方を大きくシフトチェンジする時には、必ずと言っていいほど、この「も~どうしようもならない!もうこのやり方だと限界だ!!!」という苦しみがやってきます。
それは私達がまだ胎児としてお母さんのお腹の中にいる頃、もうこれ以上お腹の中で大きくなれない為、外の世界に生まれ出よう!とする時の”陣痛”に似ています。
陣痛はお母さんにとっては苦痛ですが、赤ちゃんにとっても新しい世界に生まれ出る為の戦いなのです。

ゆうすけさん自身があまり社交的ではなかったとしても、そんなゆうすけさんが好きになったのは友達とワイワイ出来る社交的な彼女だったのです。
そしてその彼女が好きになったのは、他でもないゆうすけさんなのです。

ゆうすけさんにとって今、自分の人生を大きくシフトチェンジして”憧れ”の世界の住人になる準備をする時期が来ているのかもしれませんね。
私達でよければ、一緒に進んで行きましょう!
応援しています。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。