ポトスさんこんにちわ。 ご相談ありがとうございます。 お返事を担当させて頂く成井です。話が通じない相手。 確かに困りますし、疲れてしまいますよね。 それがほとんど関わりを持つ必要のない相手であれば、何とか受け流す事が出来 るでしょうが、今回のようにポトスさん達の新生活の鍵を握っている相手であれ ば気を使ったり、我慢したりで段々と余裕が無くなってくるでしょうし、時には まるで自分達の幸せをその人に妨害されているように感じて怒りがこみ上げる事 もあるかもしれません。 >前妻は、自分と意見が違うものは全て敵とみなした考え、行動を取ります。 人間ですから意見が違うこともあれば、目的は同じでもそこにたどり着くまでの やり方やルートが違う事もあります。 通常であれば私達は、そこから相手の考えを聞いて歩み寄ったり、更によりよい 道を探していこうと話し合ったりするのですが、その前妻さんは違うようですね。 でも、もし良かったらこう想像してみてもらいたいんです。 「そんなに敵ばかり出来て、彼女は幸せなんだろうか?」 「そんなに争いばかりして、彼女は満たされているのだろうか?」 「そんなにピリピリしていて、彼女はそんな自分が好きだろうか?」 私は、答えは「NO」だと思います。 もちろん、板ばさみになっているお子さんが一番辛いですよね? ではどうして彼女はそんな自分の子供に対しても悪影響を与えるような事ばかり してしまうのでしょうか? > しかし、私はそんな婚約者の態度にイライラしてしまい、こうしようこうした方がいいと、婚約者を誘導しています。 この時ポトスさんが感じているこの感覚こそ、実は前妻さんが感じている感覚な のだ。と私が言ったら、ポトスさんは信じてくれますか? ポトスさんはもしかしたらこう感じていらっしゃるかもしれません。 「彼女のせいで私達は新しい生活を始めることが出来ない!」 「彼女が私達から穏やかな新生活を奪っている!」 怒りや恨みまでの強い感情は無かったとしても、自分から子供を手放す事を提案 してきたにも関わらず、話が二転三転する彼女の事を一喝してやりたくなるかも しれません。 少なくとも、私がポトスさんの立場ならそう思います。 だからこそ、婚約者の人に色々提案したり、状況がなかなか好転しない中で彼に 当たりたくなるかもしれません。 しかし、その「思い通りにならない」「私の努力が報われない!」というこの光 が見えない感覚こそが、前妻の彼女が感じているものだのだと私は感じます。 彼女は自分から子供を手放す事を選びました。 しかしそれは彼女にとって決して「自由」を表すものではなく、「屈辱」以外の 何物でもないのではないでしょうか? 自分自身は結婚に失敗して、母親であると言うことだけが彼女のプライドだった のかもしれませんし、支えだったのかもしれません。 しかし、自分では子育てを全うすることができない。 その中で彼女は今までの自分が何も成し得ていない感覚になっているのかもしれ ません。 彼女なりの自分の今までの頑張りや苦労が何も報われないように感じているのか もしれません。 だからこそ、元旦那さんに競争心が生まれるのです。 だからこそ、ポトスさんに対して競争心が生まれるのです。 「私の方が子供のこと分かっているんだから!」 そういい続けないと、まるで子供との親子の縁まで切れてしまうように感じてい るのかもしれません。 >逆上しやすく話の通じない相手にはどう対応したらいいのでしょうか。 ポイントは「加害者」「被害者」のポジションからポトスさんがイチ抜けするこ とです。 彼女は自分自身を人生の被害者だと思っています。 そして今のポトスさんも彼女との関係の中で「何でこんな目に!?」と被害者の 感覚がおありではないでしょうか? しかしお互いにこの感覚の中にいる間は争いが無くなる事はありません。 彼女はただ自分を評価して欲しいのです。 彼女はただ、自分の今までの人生が間違い出なかったと、意味のあるものだった と思いたいだけなのです。 子供を中学生まで育て上げる間、母親として頑張ってきた自分を認めて欲しいだ けなのです。 しかし子供を手放すことを選ぶしかなかった彼女にとって、自分自身でその頑張 りを評価できないでいるのです。 自分で評価できないからこそ、彼女は周りにアピールするしかないのです。 それはとても悲しいことです。 それはとても虚しいことです。 それでも今の彼女にはその方法しか思いつかないのでしょう。 彼女の吠える姿の裏に隠れている、うなだれて小さくなっている彼女を許してあ げることが出来た時、ポトスさんにとって彼女は敵ではなくなりますよ。 もちろん、一口に「許す」といってもなかなか難しいかと思います。 彼女の事を理解して上げることすら、したくないかもしれません。 そんな時は、こう自分自身に質問してみてください。 「私は彼女に勝ちたいのか? それとも、幸せになりたいのか?」と。 私達でよければいつでもお待ちしています。 「どう彼女に関わればいいか?」の作戦を一緒に立てて行きましょう! |