別れが決断できません。

相談者名
ひまわり
こんにちは。いつも拝見しています。

彼が36才、私31歳です。
付き合い始めて9ヶ月目です。

彼とつきあいはじめて9ヶ月目ですが、いつも寂しい思いをしてきました。
彼は何をしているか分からないときが多く、
浮気もしていたような感じです。

あとは前の彼女のことも引きずっています。
私には「いつも支えてくれてありがとう」と言いますが
私の気持ちには関心がありません。

彼は私が自分のことをどれだけ受け止めてくれるかとか
どれだけ安らぎをくれるかが大切なのです。

長期の出張から帰ってきても、連絡がなく誰か他の人とあっていることもあります。
結婚したいといわれても全然実感が湧かないし私のことを大切に思ってくれている感じがしません。

私の問題だと思って、こちらの心理講座を読んだり
カウンセリングを受けたりしました。

でもやっぱり彼といると寂しくなります。
辛いことも多くなります。

別れたほうがいいと分かっているのに連絡を待ってしまいます。
辛いです。

カウンセラー
大谷常緑
ひまわりさん、はじめまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

さて、ひまわりさんは、とても辛い恋愛をされているなぁ、と感じました。
ひまわりさんにとって、恋愛が明るく楽しいものになるといいですね。

ご相談を拝見して、彼も、ひまわりさんもとても似ている感情を抱かれているなぁと思いました。
彼もひまわりさんも、自分に自信がなく、寂しがり屋さんの様です。お互いに不十分な私や愛されない私を感じておられる様です。そして、その隙間がお二人の距離感になっているようです。
お互いに相手の事を見ていなくて、お二人とも何かあるとすぐに自分の内側にあるネガティブな気持ちに目を向けてしまわれるのですね。この事が、意識は無いかもしれませんが結果としてお互いを傷つけ合っている感じです。
もちろん、この心の動きが良いことであるとか、悪いことであるとかは全く関係なくて、ただ、そういう気持ちのパターン、いわば心の癖をお持ちになっているということなのです。先ずは、その事実を受け入れていただければと思います。

では、そんな状況から、少なくともひまわりさんが抜け出すために何が必要かというと、実はひまわりさんが本当に彼と向き合っていくかどうかを決めることなのですね。
その為には、先ず、自分が本気で彼と向き合うということで、どんな怖れを抱いているかを考えてみてください。もし彼と本気で向き合ったら、一体ひまわりさんはどうなってしまうと思っておられるか、考えてみてください。
一般論になりますが、全てのポジティブな行動を止めてしまうのは、怖れから出てくる様々な感情です。
過去の出来事が再現してまた傷つくのではないか、彼が浮気をするのではないか、愛されなくて悲しくなるのではないか・・・など、人によりますが、様々な怖れの感情が出てきます。
でも、考えてみてください。
今でももう十分にそれらの感情を感じておられるのです。避けようとする怖れが先にやってきているのです。
これらの怖れは、本当に現実になるのでしょうか?
誰がそれを本当になると決めたのでしょうか?
誰も決めていないですよね。
起こるかどうかわからないことに、勝手に先に怖れているのです。

では、ひまわりさんが抱いている怖れがわかったら、先ずは、それらを手放してみましょう。
具体的な手放しのエクササイズのやり方としては、
先ず自分の片方の肩に天使が乗っているイメージを作り、反対側の肩に怖れを司っている悪魔の様な物が載っているイメージを作ります。そして、怖れを司っている悪魔の様な物を手で振り払いながら、「私はこれはいりません。私が欲しいのは彼を思う気持ちです」と声に出して言ってみてください。何度かやってみられるといいと思います。

そして、怖れを手放した(完全にではなくても良いです)時に、彼と向き合うかどうか、直感的に決めてください。考えると怖れがまた出てきますので、直感がとても大切になります。それが、ひまわりさんの本当の気持ちになります。

その結果、先ず、彼と向き合うと決めた場合についてお話しします。
もう一度、「彼と何があっても向き合う」と決意してください。この決意がぐらつくと、この後お話しする事をやっていくときに迷いが出てきてうまくいきません。この決意は必ずしてください。ひまわりさんの気持ちで、例えば3ヶ月とか、6ヶ月とか、期限を区切られても良いと思います。ひまわりさんの無理のない期間で「その間はそうする」と決めてください。
それができたら、次に彼とのコミュニケーションをひまわりさんから積極的に取るようにしてください。ひまわりさんは、どうも、彼との関係で一歩引いて接している感じがします。彼も同じなので、相手が自分と距離を置いて接するときに感じる寂しさや悲しさはおわかりになっているのではないかと思います。その距離を埋めるためには、先ずは絶対に引かないこと、ゆっくりでいいですから、今は一歩前に出ることです。そして、それに対して彼がどんな反応をしようと、自分の心の痛みを見ないことです。先にも書きましたが、ひまわりさんはそのような心の癖をお持ちなので、そこに陥らない事です。
また、「私がこれだけやっているのに」とか、彼を責める気持ちが出てくるかもしれません。
でも、それも罠なのです。
「私の幸せのために、私がやると決めてやっている」のですから、彼にやらされている訳でもなければ、彼の行動や感情をひまわりさんがコントロールできるものでもありません。彼が、今はそうしかできない、彼の中の気持ちや問題があることを理解してください。

次に、彼を手放すと決めた場合についてお話しします。
先ず、私が本当に欲しい感情はどんな感情だったのかを考えてみてください。
そして、彼と出会った最初の頃、おそらく、そんな感情を感じたことがあったのではないでしょうか?
その頃の、彼といる自分を感じてみてください。
彼の言葉、彼の仕草や行動、彼の心遣いなど、たくさんの思い出が甦ってくると思います。
ひまわりさんも、一杯彼に与えたし、一杯彼から受け取ったものがあるはずです。そんな温かい部分を感じてください。そして、そんな彼に対して「ありがとう」と声に出して何度も言ってみてください。そして、彼の幸せをただ、願ってあげてください。

お二人がこのような関係になったのは、ひまわりさんが悪いわけでも、彼が悪いわけでもありません。ただ、お二人の関係が、そうだっただけなのです。
そこに良いとか、悪いとかは無いのです。
そして、ひまわりさんには、ひまわりさんが本当に欲しい関係を作ってくれる彼が現れます。うまくいかなかった恋愛を引きずる大きな原因の一つは、「もう2度とあんな彼が私には現れないのではないか」という気持ちです。そんなことは決してありません。真実のパートナーは4~5人はいるといいます。もう既にひまわりさんと会っているかもしれませんし、これからの出会いをどこかで待っているかもしれません。

電話カウンセリングも既にご利用頂いているとのことですが、これからの人生やパートナーとの関係をよりよきものにするために、継続されることをお薦めします。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。