恋人への依存から抜け出したい

相談者名
美雪
 初めまして。
どうか宜しくお願いします。
別れたいのに、別れられない彼氏がいて、とても悩んでいます。
付き合い期間は今で、2年と少しです。
お互い一人暮らしです。
私の方の気持ちが、もう冷めてしまいました。
後は強引で寂しがり屋の彼といると、とても疲れてしまいます。
彼には「メリハリのある付き合いがしたい」と何度も伝えたのですが、休みの日には当たり前の様にうちに顔を出す彼、ずっとつきまとう彼に本当に疲れています。
体を求められるのも、苦痛です。
嫌な気持ちを押し殺して応じた後は、胸に蟠りができて、苛々したり、凄くしんどくなります。
今迄に距離を置こうという話はもう5、6回は出たと思いますが、その度にどちらかがすぐ寂しくなって、連絡する、というパターンが多いです。
私は普段から人の誘いを「断る」ということが物凄く苦手で、無理して人に合わせることが多い、気の弱い性格です。
例えば彼が別れ話に際し泣き出したら、はねつける事が出来ませんでした。
最近の彼は「~を予約したから」と言って、どんどん断りにくい約束を取り付けてきます。
彼が私を喜ばせようとしてくれてるのは分かってます。
でも私は負担に感じてしまいます。
彼はとても「いい人」だと思います。
贈り物もよくしてくれるし、まめに連絡をくれるし、私の身に何かあったら駆けつけてくれる様なひとです。
どうしてそんな人を愛せないのか分かりません。
一人暮らしですが、頼れる人ははっきり言って彼しかいないです。
相互に依存関係にあるみたいです。
彼と距離を置いてみた事はありますが、すぐ彼の方が連絡してしまうのと、私も淋しさで気が変になりそうになります。
淋しさだけで付き合うのは、彼の人生を無駄遣いしている気がして、申し訳ないです。
一緒にいたらいたで私はすぐ疲れてしまうので、どうしようもない悪循環です。
友達は彼をキープにして、他の出会いを探す様に言いますが、一途な彼に申し訳ないです。
私はかなり情緒不安定で鬱っぽい所があり、こんなのを受け入れてくれる人がいるのかも分かりません。
別れさせ屋に頼もうかとか、内緒で引っ越そうかとかも考えます。
もう疲れて、頭が変になりそうで、きっと独りになってからも何もうまくいきそうにない気がして、先行きを悲観してしまいます。
逃げ場が何処にもない気がします。
乱文すいません。
どうかご指南下さい。
カウンセラー
高橋大
美雪さん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

美雪さんはとても優しい人ですね。彼にいろいろ苦痛なことをされても、それで
も彼のいい所を見ていい人と言えるのですから。人を思いやる気持ちを持ってい
らっしゃるのだと思います。ただ、自分の気持ちを後回しにしてしまうと、辛く
なってしまいますね。その部分を変えるきっかけになれば幸いです。

今の美雪さんにとって大きなポイントは「断れない」ということと「淋しい」と
いうことなのだと思います。断れないから苦痛だし、離れても淋しいから引き戻
してしまうわけです。これでは逃げ場が無いように感じても不思議ではないこと
でしょう。

気が弱いとおっしゃっていますが、多分美雪さんは争いごとがとても嫌なのでは
ないでしょうか。断るということは一つの意思表示ですし、意思を示すと争いに
なりやすい、という思いをどこかお持ちなのかもしれません。

また、今の美雪さんがお持ちの淋しさは壮絶なものなのだと思います。不毛な土
地にたった一人でいるような、そんな感じかもしれません。そういう所にたった
一人でいると、喉が渇いていたら泥水でも飲んでしまうような、そんな心境にな
りかねないと思います。だから、彼を手放せないんですよね。

美雪さんのような方の状況として、家庭内でご両親の仲が悪く、頻繁に喧嘩をし
ているような環境であったりすることが多かったりします。

両親の喧嘩に遭遇して、争いごと自体を嫌になったり、自分の意見を言ってその
矛先が自分に来ることを想像し、怖くなってしまいます。また、両親の仲が悪い
時、子供はそれを「自分のせいだ」と無意識に思ってしまうことはとても多いで
す。

美雪さんがそういう状況だったかどうかは別として、少なくとも美雪さんには、
自分の価値を感じられないような側面がとても強くおありですね。

今この悪循環を抜け出すためには、自分自身が本来持っている価値や魅力を見つ
めなおす必要があると思います。
それを認識し、受け入れた度合いだけ、欲しいもの、欲しい状況を欲しいと言え
る自分になれるのではないでしょうか。

方法の一つとして、カウンセリングを使う事もとてもいいと思います。
悪循環を抜け出すきっかけを差し上げられることでしょう。

泥水ではなく、冷たくておいしい水が飲みたい!と言えるように。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。